前回のブログで、現状維持を望むとされる理由の一つに、「その方が都合が良いから」というものを挙げました。

今回はさらに掘り下げて、現状維持を望む一つの背景になり得る「可能性」の話をしようと思います。

 

「あなたには、無限の可能性がある」

 

こんなことを言われた人はそれなりにいるのかなと思いますし、私も言われたことがあります。

可能性という言葉自体は、とてもポジティブな印象を受けます。

現に可能性は、その人の行動への原動力になると思います。

 

しかしながら、可能性という言葉は、使い方を間違えると、一歩踏み出すことに対する障壁にもなってしまうと私は思っています。

 

例えば、「小説を書きたい」と思っているAさんがいるとします。

Aさんは、よく周りにそのことを話していますが、「今は時間がないから。」「お金がないから。」などと理由をつけて一向に小説を書くことをしません。

現代は、小説を書くだけであれば様々な方法があり、ハードル自体はそこまで高くないと思います。

前回のブログから考えると、その人にとっては、小説を書かない方が「都合がよい」ということになるのですが、どう都合がよいのでしょうか。

 

ここで、可能性の話になるのですが、可能性は、その言葉自体はとてもポジティブなのですが、「否定」をされると突如大きなストレスになってしまうと思います。

可能性を信じて挑戦すれば、必ずその行動によって起こる現実と向き合わなければなりません。成功するにせよ、失敗するにせよ、可能性に向かって挑戦するには、かなりの勇気が必要になると思います。

 

小説を書きたいと話すAさんは、小説を書いてしまったことによって起こる現実に向き合うことへの不安や恐怖から、「可能性のまま、現状維持することを選択している」ということも考えられると思います。

 

なので可能性は、自分の未来を拓く原動力にも、一歩踏み出すことに対する障壁にもなってしまうのです。

 

この話は、嫌われる勇気や、クリニックでの講義を私なりに咀嚼したものです。

私自身やはり可能性を否定されることは、もしかしたらあったかもしれない未来を潰されるような気がして、強い恐怖や不安を感じます。

 

しかし、成功しようが、失敗しようが、たった一度の人生。本当にやりたいことがあるなら、目指したい自分像があるなら、その可能性を信じて、一歩踏み出したいと思います。