初めて、DV電話相談に電話を掛けました。

「もしもし」

と聞こえてきたその声は、
優しいお母さんのような、高くも低くもない、温かい声でした。


※以下、一語一句は覚えていないのですが、、もっと上手な言い回しでお話ししてくれたかと思います。なんとなくの内容だけ書いてみます。



電話と言えば取引先との電話がほとんど、という生活の私は、
無意識にスイッチが入ってしまって、
最初は少しキリッとした話し方になってしまいました。


私「あの、初めてお電話をさせて頂くのですが、私、主人に暴力を振るわれまして、、」


女性「まぁ!  。。。ケガはされていませんか?」


私「今日は怪我はしていません。すぐ逃げたので」


女性「そうですか。今は安全な場所にいますか?」


私「安全な場所にいます。主人は外出したので。」


女性「お辛いですよね。。何度もあるのですか?」


私「そうなんです。毎日ではないんですけど、、」


とここまでは、普通に話していたのですが、
女性の話し方、声ががあまりにも優しいので、


突然にぶわぁーーっと感情が込み上がって来て、
嗚咽で話せなくなりました。


友人何人かに話したことはありましたが、
いつも心配されないように、、、

いや、ただの格好つけでしょうかね、、
わざと明るく話していたので、
やっと本当の感情を人前で出せました。



私「、、、、、、、」


声を絞り出し、「、、、、すみません」

とやっと言えました。


女性「大丈夫ですよ。辛かったですものね。」


私「、、、今日はひどい暴力は受けていないんです。すぐに逃げたので。でも、これまで何度も、怪我をしたり、病院に行ったりして、、、暴言も酷いので、、、辛くて。。」


女性「そうなのね。誰か近くに住んでいる方に相談されましたか?」


私「私の両親には言っていません。友人には話しましたけど、遠方の友人です」


女性「命の危険を感じたことはあるの?」


私「本気かどうかわからないけど、殺すぞーと言いながら首を絞められたり、肋骨を折られそうになったことはあります」


女性「まぁ!それは酷いわね。怖かったわよね。病院では暴力のことを話したり、診断書はもらった?」


私「お前なんか殺しても、俺が損するだけだ。って言っていましたけど、、。鞭打ちみたいになって首が痛くて病院に行った時は、飼い犬とぶつかったって嘘を言いました。なので、診断書はもらっていません。」


女性「酷いわね。我慢していたのね。。今後、そういう時は、、、いや、ごめんなさいね。もう二度とないといいんだけど、、、もしまたあったら、病院で話せるようだったら話して、診断書をもらっておくといいんだけど」


私「はい。そうなんですけど、、田舎なので、病院で話したら噂になるんじゃないかと思って話せませんでした。。」


女性「病院は患者さんのことを言いふらしたりしないから、大丈夫よ。あと、命の危険を感じたら、すぐに逃げて、警察に電話するといいのだけど」


女性「安全なシェルターもあるから。」


生きると決めた私は、
つまり、同時に仕事を頑張るという決意をしたので、
日常を捨ててシェルターに逃げ込むという選択肢は考えられませんでした。


でも、話の流れとして、こうなるのは理解できたので、、

「わかりました。」と返事をしました。



女性は、
県ではなく、もっと近い、市の相談窓口と警察のホットライン、無料法律相談窓口の連絡先を教えてくれました。


それらの窓口に相談することはないかもしれないけれど、

この日はただ、誰かの温かさに触れただけで、それだけで、ホッとしました。


こういう時は、私のような格好つけは、
知り合いの誰かには本音は話せないので、全く知らない誰かに、の方が、すっと話せるもんですね。


仕事で、マニュアル通りに話しているのかもしれないけれど、そんなことはどうでもよくて、

ただ誰かに話を聞いてもらって、

ここに自分が存在するということ、
ここに小さくても世界があるということ、

それを実感しただけで、
十分意味がありました。