みーの書評ブログ

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書評なんて偉そうなものではありません…ただの若造の感想です。
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☆あらすじ
不老化処置を受けた国民は処置後100年を以って死ななければならない。国力増大を目的とした百年法が成立した日本に、最初の100年目が訪れようとしていた。処置を施され、外見は若いままの母親は強制の死の前夜、最愛の息子との別れを惜しみ、官僚は葛藤を胸に責務をこなし、政治家は思惑のため暗躍し、テロリストは力で理想の世界を目指す。


前々から話題になっているのは知っていましたが、ようやく読めました。上下巻、あっという間に読み終わった気がします。

希望する国民に希望する年齢(20歳以上)で不老化処置を施すようになった日本が舞台なわけですが、いつか本当にそんな時代が来るかもしれないと個人的に思っているので面白く読めました。

でも不老化って怖いですよね。もちろん普通に生きていて年老いて亡くなるのも怖いと思いますが、死なないって怖くないですか?もちろん与えられた時間が長いからこそ、やりたいことをやりたいだけできるのかもしれませんが何事にも終わりがないっていうのはある意味恐怖ですよね。
変な話、席が空かなければ新たな雇用も難しいだろうし医療費等も圧迫されていくだろうなー、と…フィクション相手に考えすぎ?笑
志半ばで亡くなる人も多いだろうし(わたしだっていつ死ぬかわからないし)そういう状況なら死なないことを望むのかもしれないけど…自分の好きなときにころっと逝けたら一番いいんですけどねー。

いつかもしかしたらこんな時代がやって来るのかもしれない、そう思わせられる一冊でした。