オランダは、もちろんだけど医療システムが日本と違います。

 

日本は、自分でどの科にかかるか判断し、初診飛び込みでお医者さんにすぐ会える。

 

オランダは、Huisarts (Home doctor)、いわゆるかかりつけ医制度を採用しているので

どのような症状であれまずは登録しているHuisartsに診てもらわなければなりません。

 

最初にその違いを痛感したのは、引っ越したばかりの頃、気候に慣れず高熱を出した時。

日本なら、風邪といえば体調悪いかな?と思ったらとにかく近くの内科に駆け込んで

薬を処方してもらい、数日で復活するようなもの。

 

それでも海外だから、病院こわい…という一心で39度以上の熱が数日続くまでは我慢したものの

下がる気配もなく身動きも取れないくらいだったので、意を決してHuisartsに電話。

(アポがないと基本的には訪問すら受け付けてもらえない)

 

長い間音楽を聞かされた上で、電話に出たアシスタントに症状を説明すると、一言

「Neem Paracetamol (パラセタモール飲みなよ).」

実はこのNeem Paracetamol、オランダ語のクラスでもひとしきり話題になった

オランダの医療を代表する?フレーズ。

どのような症状であれ、日本でいう救急車呼ぶレベルの重症でない限り

まずはパラセタモールという鎮痛剤を飲んで、2週間は様子を見る、というのが基本。

とにかく何でもかんでもパラセタモール頼り、パラセタモールは神の万能薬か⁉️と思うほど

どこへ行っても誰からもパラセタモールを飲めとやたらめったら言われます。

日本でよく聞くイブプロフェンと違って、解熱じゃなくて鎮痛しかしないので

妊婦でもなんでも、いつでも飲んで大丈夫、とのこと(注:オランダ人曰く。専門ではないので間違っていたらスミマセン)。

 

2週間パラセタモール飲んでやり過ごしても、それでも治らなかったら

アポを取ってあげるからまた電話して?たぶんもう電話してくることないと思うけどね!

と言われて、先生と話すことすらできずに

2週間経つ頃にちょうど熱が下がって、予言通り二度目の電話をすることはありませんでした。。

 

日本だったら、2週間も辛い思いして寝込まなくても

熱が出たら即クリニックにでも行けば、大抵処方される5日分の薬を飲みきる前に元気になっちゃって

なんなら仕事も休むことなく乗り切れちゃったりする、はず。

 

オランダは、無駄な医療を省く努力、また薬の無駄使いはしないというのが徹底しているので

鎮痛剤を飲んでゆっくり寝て自然治癒することを勧められ(強要され)ます。

それによって、先生たちは、寝てれば治るような程度の病気に煩わされることなく

飲みきれないような抗生物質やら薬やらを大量に処方することなく

本当に治療が必要なところに時間と物資を回すことができる。

 

それは本当に素晴らしいことだとは思うんだけど、

実際40度近い熱が2週間も続いたら

朦朧としながら、自分は死ぬんじゃなかろうかとか考え始めるくらい、辛いんですよね。

 

このとき、Huisartsっていうのは、なかなか遠い存在なんだなということを学びました。