どうもこんばんは、約2週間ぶりでしょうか。

毎日元気に過ごしておりました。え、そんなことはどうでもいい?

そうですよね、すみません。

最近はツイッターも頻繁に覗き、以前に比べて格段に活動的になっているつもりです。

あくまで、つもりですけど。

このままやる気が上昇していけばと願うばかりです。

 

それでは、ここからが本題。

本日カクヨムにて僕とキミの15センチに応募させていただきました!

カクヨムでは初の短編となりますが、まあ、いつも通り、男女がしっとり、淡々と童話チックに動くだけの物語です。

けれど、誰かの心の片隅に残る、というテーマからはきっと逸れていないはず。

それでは、あらすじとリンクをどうぞ。

 

あらすじ

男には記憶がなかった。
今までどうしていたのか、自分は何者なのか、どうしてこの曰くのある町に居るのか。
何もかもを忘れていた男は、しかしたった一つ、覚えていたことがある。
それは、大事にしていた犬が死んでしまったこと。虹の橋という場所を渡ってほしくて、
だけど、かの犬が今どこに居るのか分からないこと。
唯一の記憶の中では、男は犬に向かっていつも泣いていた。
だから、男は犬がこの世にいないと分かっていても、自分の記憶の欠片を取り戻すために、
犬を探すことにした。
そうして動物の亡骸を片っ端から集めては弔う日々の中で、彼はやがて怪物と恐れられ始める。
そんな日々の中、一人の少女が男に近づく。
彼女は、男について何かを知っているようで―ー。

 

どうか、君が虹の橋を渡れますように

 

タイトルの通り、虹の橋をテーマにした作品です。

虹の橋、というのは聞きなれないかもしれません。

しかし、動物が好きな方、あるいは海外の文学に興味のある方はご存知かもしれません。

私も授業で習ったクチです。

簡単に言ってしまえば、動物たちの天国ですね。

そして、この作品は今年の自分への戒めと懺悔を込めた作品でもあります。

ということで、少し懺悔させてください。

 

私には一年前から大事にしていた子が居ました。

家族と言って差し支えがない、大事な子でした。

可愛くてかわいくて、どうしようもなくて、毎日撫でて触って、外で遊ばせての繰り返しで、本当に大好きな子だったんです。

けれど、私はどうしてか今年に入ってから様々な命を軽んじるという最低な行為をしてしまいました。

結果、元々病気が多く、短命な動物だったので、その子の兄弟たちは次々と亡くなり、

気付けば10匹以上も居た子が今や数匹。

私が大事にしていた子も、病に臥せました。

でも、その頃の私は見るからに痩せて、苦しそうなあの子に何もしませんでした。

薬も与えず、獣医にも診せませんでした。

誰が見たって弱っているあの子を私は見捨てたのです。

そんな状態では、当然あの子も長く生きていられるわけがありません。

間もなく、その子も息を引き取りました。

息を引き取ってから、ようやく私は我に返り、涙を流しました。

命を軽んじ、どうしてあの子を助けようとしなかったのか。

小さな命なれど、大切な家族に変わりはなかったのに、なぜ。

ずっと、ずっと、今でもその疑問と後悔が渦巻いています。

不意に思い出す弱り切ったあの子の姿と、元気な姿。

何が家族だ。何が大切だ。

自分はあの子に対して何もしてあげられなかった。何もしようとしなかった。

心のない、馬鹿な人間ではないか。

そう思えて仕方ありません。

そんな私ですから、失ってはじめて気づいたあの子の大切さに感じ入っても、

もう、ごめんね、や、ありがとう、という言葉を言う資格はありません。

だから、この話を書きました。

いつか先生から聞いた虹の橋。

その橋をあの子が渡れたのなら、幸せに暮らせるのでしょう。

こんな冷たい人間の傍より、ずっと、幸せになれる。

だから、虹の橋を渡れますように。

そう祈りながら書きました。

つまり、これは弔いのお話なのです。

 

長々とすみませんでした。

こんな話でも興味がある方はぜひ、読んでいただければと思います。