嫌いなものが好きになった理由
実は昔、ワインが大の苦手でした。
特に赤ワインをレストランで飲もうものなら、数分後に頭痛がしてきて
ディナーが台無しになるなんて事がしばしばありました。
そんな僕が、美味しいなぁと感じ始めたのは、レストランで出てきた
ワインを使った料理を食べてからです。例えば、濃厚な赤ワインで一晩かけて煮込んだビーフシチューや大粒のアサリを白ワインでじっくり蒸した魚介入りスープパスタや、サラダ用のキリッと酸味のきいた白ワインベースのドレッシング等など。
料理を深い味わいにしてくれているのが、ワインだと舌が覚えてからは、ワイン=美味しいと脳が記憶した感じでした。
今では、ワイン無しでは、物足りないくらいで、冷蔵庫には常に赤ワインと白ワインが常備されているのは言うまでもありません。
ワイナリーの聖地「三澤農場」と「ミサワワイナリー」さん
先日、ワイン通には言わずと知れた山梨県にあるミサワワイナリーさんへ行って来ました。
ワインを醸造する工場はもちろん、ワイン用のブドウを12㌶もの広大な圃場で栽培されています。
1㌶は100m×100m。小学校のグラウンドくらいですね。それが12校分。
ブドウを甘くするために必要な寒暖の差も、標高700メートルの場所と、日照時間が日本で一番長いことで実現しています。ビルが立ち並び、沢山の人で行き交う都会とは違い、まるで拝みたくなるような壮大な南アルプスの山々や草原を鳥の声に合わせて舞っているかのようなシジミ蝶。その光景はまるで、日本に昔からある棚田と重なって、とっても美しい光景でした。

ここでは、一年を通し数回に分けて、農場やワイナリーのお手伝に参加できるそうなので機会があれば参加してみたいものですね。
野菜と果物の栽培の違い
そこで、思ったことは、栽培されているのが全てワイン用のブドウであること。
もちろん、ワインを作っているんだから当然なんですが。
例えば、畑で栽培する野菜は輪作といって一年を通して同じ場所で同じ野菜を作らないことがあります。ナス科アブラナ科セリ科の順に輪作をしたり、また休ませたりします。
なぜなら、同じ場所で同じ野菜を育てると、連作障害と言って、大きく育たなかったリ、
病気にかかりやすかったりするから。ミクリヤで扱っている野菜の農家さんも輪作で栽培されている方が多いですね。
例えば、今の時期に収穫したカブの畑は、土に含まれる栄養がカブに吸収されてしまっています。だから、カブを同じ場所で育てても、その場所にはカブに必要な栄養が残っていないので、大きく育つことが難しいとされています。
つまり、カブとは違う、野菜を育てたり、畑を休ませたりする必要があるんです。
そんな畑を見てまわっているので、一年中、同じ場所でブドウを育てられるのか?というシンプルな疑問を持ったのでした。
答えは「同じ場所でも育つことが出来る」です。
野菜と違い果物は木に実をつけるもの。土台となる木はしっかりと根を張り、自然の摂理に沿ってその場所で生きています。
僕のふるさと北海道にも自生する山ブドウの木があります。山ブドウは日本に昔から在来する果物の一つです。春に花咲き夏に葉が生い茂り、秋頃に実を付けて、冬が近づくつれて葉は枯葉となって土に還ります。越冬時期には樹皮を厚くして厳しい冬を越します。
そうやって一年を過ごす中で、条件が良いときに実を付け、子孫を残そうとします。
三澤農場のブドウも一緒です。一度その場所に根を張れば、寿命が尽きるまで、ずっと生き続けます。毎年、たわわに実るブドウは、そんな自然のサイクルが作り出す、まさしく自然の賜物なんですよね。もちろん、大きくて甘いブドウを育てるには、人の手が必要なのは言うまでもありませんけどね。
ここのブドウは実を付けるまでに3年以上はかかるそうです。桃栗三年柿八年。聞いたことありますよね。実際に、この諺の年数は間違っていません。種から実を付けるまでだいたい合っているそうです。今の季節、リンゴや柿も同じように旬を迎えています。11月に入るとミカンも旬を迎えます。
一年に一回。自然に無理をかけなければ、野菜もわざわざ輪作する必要がなくなるのになぁと考えた一日でした。
いつも読んで頂きありがとうございます。
実は昔、ワインが大の苦手でした。
特に赤ワインをレストランで飲もうものなら、数分後に頭痛がしてきて
ディナーが台無しになるなんて事がしばしばありました。
そんな僕が、美味しいなぁと感じ始めたのは、レストランで出てきた
ワインを使った料理を食べてからです。例えば、濃厚な赤ワインで一晩かけて煮込んだビーフシチューや大粒のアサリを白ワインでじっくり蒸した魚介入りスープパスタや、サラダ用のキリッと酸味のきいた白ワインベースのドレッシング等など。
料理を深い味わいにしてくれているのが、ワインだと舌が覚えてからは、ワイン=美味しいと脳が記憶した感じでした。
今では、ワイン無しでは、物足りないくらいで、冷蔵庫には常に赤ワインと白ワインが常備されているのは言うまでもありません。
ワイナリーの聖地「三澤農場」と「ミサワワイナリー」さん
先日、ワイン通には言わずと知れた山梨県にあるミサワワイナリーさんへ行って来ました。
ワインを醸造する工場はもちろん、ワイン用のブドウを12㌶もの広大な圃場で栽培されています。
1㌶は100m×100m。小学校のグラウンドくらいですね。それが12校分。
ブドウを甘くするために必要な寒暖の差も、標高700メートルの場所と、日照時間が日本で一番長いことで実現しています。ビルが立ち並び、沢山の人で行き交う都会とは違い、まるで拝みたくなるような壮大な南アルプスの山々や草原を鳥の声に合わせて舞っているかのようなシジミ蝶。その光景はまるで、日本に昔からある棚田と重なって、とっても美しい光景でした。

ここでは、一年を通し数回に分けて、農場やワイナリーのお手伝に参加できるそうなので機会があれば参加してみたいものですね。
野菜と果物の栽培の違い
そこで、思ったことは、栽培されているのが全てワイン用のブドウであること。
もちろん、ワインを作っているんだから当然なんですが。
例えば、畑で栽培する野菜は輪作といって一年を通して同じ場所で同じ野菜を作らないことがあります。ナス科アブラナ科セリ科の順に輪作をしたり、また休ませたりします。
なぜなら、同じ場所で同じ野菜を育てると、連作障害と言って、大きく育たなかったリ、
病気にかかりやすかったりするから。ミクリヤで扱っている野菜の農家さんも輪作で栽培されている方が多いですね。
例えば、今の時期に収穫したカブの畑は、土に含まれる栄養がカブに吸収されてしまっています。だから、カブを同じ場所で育てても、その場所にはカブに必要な栄養が残っていないので、大きく育つことが難しいとされています。
つまり、カブとは違う、野菜を育てたり、畑を休ませたりする必要があるんです。
そんな畑を見てまわっているので、一年中、同じ場所でブドウを育てられるのか?というシンプルな疑問を持ったのでした。
答えは「同じ場所でも育つことが出来る」です。
野菜と違い果物は木に実をつけるもの。土台となる木はしっかりと根を張り、自然の摂理に沿ってその場所で生きています。
僕のふるさと北海道にも自生する山ブドウの木があります。山ブドウは日本に昔から在来する果物の一つです。春に花咲き夏に葉が生い茂り、秋頃に実を付けて、冬が近づくつれて葉は枯葉となって土に還ります。越冬時期には樹皮を厚くして厳しい冬を越します。
そうやって一年を過ごす中で、条件が良いときに実を付け、子孫を残そうとします。
三澤農場のブドウも一緒です。一度その場所に根を張れば、寿命が尽きるまで、ずっと生き続けます。毎年、たわわに実るブドウは、そんな自然のサイクルが作り出す、まさしく自然の賜物なんですよね。もちろん、大きくて甘いブドウを育てるには、人の手が必要なのは言うまでもありませんけどね。
ここのブドウは実を付けるまでに3年以上はかかるそうです。桃栗三年柿八年。聞いたことありますよね。実際に、この諺の年数は間違っていません。種から実を付けるまでだいたい合っているそうです。今の季節、リンゴや柿も同じように旬を迎えています。11月に入るとミカンも旬を迎えます。
一年に一回。自然に無理をかけなければ、野菜もわざわざ輪作する必要がなくなるのになぁと考えた一日でした。
いつも読んで頂きありがとうございます。