ナツの旧車とノスタルジーブログ

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旧車をはじめ、ノスタルジーを感じるものを中心にスポットを当てて紹介しています。

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今日は昭和の日ですね!
地元大分は青空が広がり、絶好の行楽日和になりました\(^-^)/
せっかくの昭和の日なので、本当に久々のブログを書くことにしました爆笑
以前ジャガーEタイプの記事でも取り上げた表題曲にスポットライトを当ててみます。

今回は車ネタでない…というのも私、車に負けないくらいGSが大好きで、この「青い瞳」はよく聴く曲の一つなのです。



「青い瞳」にまつわるエピソードは、枚挙に暇がありませんね。
「GSブームの幕を切って落とした」「歌手の専属制度を崩壊させるきっかけになった」「紅白歌合戦史上初となるバンドの出場曲」等々…。

この曲の背景や批評に関しては、GSの代表的なヒット曲だけあり、取り上げられる機会も多いです。しかし、この曲がどれくらい売れたのかに触れられる事はあまりありませんね。
曲の売上枚数など、普通あまり気にする事はないでしょうが、レコード売上というのは、人気の重要なバロメーターでもあり、当時の真相を知るという意味でも、前々から非常に気になっていました。オリコン発足があと1、2年早ければGSの売上実態がはっきりしていたのですが、残念です。

売上について唯一残されているの資料はレコード会社の公称や出荷枚数くらいですが、実売数とかけ離れていることが多く、実売の2倍や3倍増しなどざらです。

「青い瞳」は、英語盤が10万枚(以前も触れましたが、ミュージックライフ誌によれば3ヵ月で40万枚)のヒット、日本語盤が50万枚(ジャケットのキャプションでは60万枚突破の大ヒット)とありますが、これも公称枚数で実売枚数ではありません。

実態が不明ならば、自分で調査するしかありません。ということで、まだ誰もやった事のない(?)オリコン以前のレコードセールスを調べてみました!


1968年に始まったオリコンチャートは、前年1967年11月から実験的にチャートを作成しています。これが日本初の週間音楽チャートと思いきや、実はもっと以前から週間のヒットチャートが存在しておりました。
それは、米ビルボード誌に日本のヒットチャート紹介として、毎週トップ10のチャートアクションが掲載されていたもので、1961年頃に始まったようです。

このチャートによると、「青い瞳」は最高4位、15週間連続トップ10にランクインされており、かなりの大ヒットとなっています。15週トップ10とはかなり驚きです!
どれ程のロングランヒットなのかイメージしにくいと思いますので、分かりやすく比較をあげてみましょう。

同じくブルーコメッツ68年の大ヒット曲「さよならのあとで」は、最高3位で8週間トップ10入りし35万枚のセールス、また千賀かほる69年のレコード大賞新人賞受賞曲「真夜中のギター」が最高4位、12週間トップ10入りで44.8万枚を記録しており、15週となるとかなり売上を伸ばしたであろうと推測できます。
また、当時日本のレコード総売上も年々伸びていた時期ですので、それも考慮する必要があります。
これらのチャートアクションから実売数を推測してみますと、「青い瞳」のレコード売上はおよそ40~45万枚程ではないかと考えられます。
これは43.1万枚を売り上げたテンプターズの大ブレイク曲「神様お願い!」(最高2位、12週トップ10)のセールスに相当し、年間順位でもトップ20に入ったのではないかと推測されます。
これだけ売れれば、従来からの歌謡曲や御三家を筆頭とした青春歌謡がヒットチャートを席巻していた中にあって、大きなインパクトを与えたのも頷けますね!これなら紅白出場も文句無しです。

一方「青い瞳 」(英語盤)の方はというと、残念ながら週間トップ10の中には見当たりませんでした。トップ10に入らなくとも、大きなヒット曲はたくさんありますので、ヒットの可能性は十分あります。


■ジャッキー吉川とブルー・コメッツ「青い瞳」チャートアクション
1966年8月6日付(8位)→13日(6位)→20日(6位)→27日(6位)→9月3日(4位)→10日(5位)→17日(7位)→24日(8位)→10月1日(10位)→8日(9位)→15日(9位)→22日(8位)→29日(8位)→11月5日(8位)→12日(7位)