なっち、再出発「6回ペコリ」…一から頑張っていきます
 盗作騒動で昨年11月末から活動を自粛していた元モーニング娘。の歌手、安倍なつみ(23)が7日、都内で謝罪&復帰会見を開いた。6回も深々と頭を下げた安倍は、所属事務所から引退勧告を受けた事実を告白し、うっすらと涙を浮かべながら
「歌わさせていただきたいと言いました」
と辛かった胸中を吐露。
「早くみんなに会いたいという思いが強かった」
と、ファンの声援を支えに復帰を決断したことを明かした

★涙の復帰会見「歌わせていただきたい・・・」

 エッセー集やラジオ番組で詩を盗作していたことが発覚し、昨年11月30日から活動を自粛していたなっちが、70日ぶりに復帰した。
「今回私がしてしまったことで、たくさんの作家のみなさんにご迷惑をお掛けし、多くのファンにもご心配をお掛けしました。本当に申し訳ありませんでした」
 東京・新宿区の日本青年館に音楽プロデューサー、つんく♂(36)に付き添われ会見に臨んだ安倍は、まず深々と一礼し、一言ひとこと噛み締めるように謝罪。うっすらと涙を浮かべ、声を震わせながら
「この2カ月間たくさん考え、反省し、一から頑張っていこうと思えるようになりました」
と苦悩の日々を振り返り、出直しを誓った。
 盗作については
「中学のころから、自分の忘れてはいけない感情やフレーズをノートに書き留めてきました。その中の言葉たちが人のものか、自分のものなのか、区別がつかないまま使っていました」
と罪悪感のないまま犯していた。
 謹慎期間中は、ほぼ毎日所属事務所へ通い、お茶を入れたりコピーとりなど、安倍が一般企業にOLとして入社したら体験するであろう仕事を2カ月間行った。また、著作権の仕組みや権利侵害に対することの重大さなどもしっかりと勉強した。その中で
「引退も視野に入れて話し合った」
(瀬戸由紀夫社長)という。
 安倍は
「引退というか…いろいろと考えて、やっぱり歌を伝えたい」
と事務所に訴えたことを明かし、
「早くみんなに会いたいという思いが強かった」
とも語った。謹慎期間中、事務所には励ましの手紙やメール、ファンが安倍を勇気づけるためにネットで呼びかけたバルーンが数多く贈られた。そのひとつひとつに目頭を熱くした。

★本格活動は11日の公演から

 本格的な仕事復帰は、日本青年館で11日から始まるレビュー&コンサート「むらたさ~ん、ごきっ?」から。会見後、安倍はメロン記念日と一緒に同公演のリハーサルを行い、久しぶりに爽快な汗を流した。今後、創作活動からは一切身を引き、表現者一本で芸能活動をまい進する。

★なっちに聞く

 --謹慎中、モー娘。やハロー!プロジェクトのメンバーからは、どんな言葉を掛けられた?
「始めのころはメールのやり取りをよくしていました。1人ひとりとても励まされる内容で、前向きになれました」
--後藤真希さん、松浦亜弥さんと「後浦なつみ」で出場するはずだった紅白歌合戦を辞退したことには
「2人には、とても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。大みそかは事務所でスタッフと紅白を見ていました」
--飯田圭織さんのモー娘。卒業公演に立ち会えなかったことには
「非常に心残りでした。本来なら一緒に歌ったり踊ったりしているはずなのに…。圭織も『同じステージに立てなかったのは辛いけど、また一緒に歌えたらいいね』と言ってくれました」

★12日テレビ復帰
 会見に同席したつんく♂は、復帰初仕事がレビュー&コンサートになったことを
「何もない素舞台から復帰させてあげたかった」
と説明した。1月26日発売予定だったシングル「鳴り止まないタンバリン」は今後も発売の予定がなく、まったく新しいシングルを4月下旬に発売する。セカンドアルバム(タイトル未定)は、これから本格的なレコーディング作業に入るため、5月発売にずれ込むという。テレビ復帰は、12日に生放送されるフジテレビ系レギュラー番組「エンタ!見たもん勝ち」(土曜後1・0)から。テレビ東京系「ハロー!モーニング。」(日曜前11・30)も今月中に復帰する。

★盗作騒動

 モーニング娘。時代の平成12年から昨年までに発売した安倍のエッセー本3冊(写真集を含む)と、ラジオ番組で作詞した作品中に盗作があることが、昨年11月下旬にインターネットの書き込みで発覚した。同30日までに所属事務所が安倍に問いただし、本人も認めたことから、事務所を通じてaiko、小室哲哉ら盗用された作者に謝罪。3冊の書籍も販売を中止した。この日から安倍は活動を自粛した。

今回の事は確かに本人に非が有るのは偽らざる事実で、活動自粛(2ヶ月で済めばいいけど)もやむ得ないのかも知れないが、昨日の東スポにも書いてあるんだけど、事務所サイドのチェック・指導体制が甘かった事も事実だと思う。なっちは16で上京して来て芸能界というある意味特殊な世界でつっ走って来て、よく言われる世間一般の常識というものが欠如する事って有ったのかも知れない。勿論、なっち以外にもハロプロメンバーを初め多くの女性タレントを抱えているUFAサイドもそういう事は分かっていたとは思うのだが…。ラジオは生モノ(ヤンタンは収録だが)なので防ぐのは厳しいかも知れないが、今回対象となった写真集やエッセイ等書籍は出す前なら何とでもなるのだから。今後に向けて今回で懲りた筈なので大丈夫だとは思うけど、お互い意識が足りなかったのかなというのも感じられる。