男時代、彼に男だとカミングアウトしたら、神に委ねられた 閑話 3
あれ? わたし。この景色知ってる。みたことある。∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+※同シリーズ こちらもどうぞ男時代、彼のママと家で鉢合わせした話はこちら∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+あ。そうだ、この映像って……、わたしたちの" 前世 " だ――ッ 。(え?突然どしたぁ?性について、悩む、当時のわたし(20)そこへ新興宗教なるものをぶち込んできた彼。(30代)そして交わされる妙なエロスにはじまってゆくぶっ飛んだ\ 謎のスピリチュアル /(じつに胡散臭いこちらに軽くかいたように、とうじのわたしは特に、前世やら、守護霊(?)やら、霊や神なるものやらを偶然に目にすることがおおかった。(ドドンさ、賛否両論うけつけしマッシュ!汗そんなおり。彼につれられてきた某新興宗教都市にて・・・わたしは彼との前世なるものをみてしまったのである!時代は江戸中期。ちょうど赤信号で止まったこの交差点は、かつてもおなじように十字路の交差点であって、今の足元はすっかりコンクリートだけれどもかつては明るい黄色の砂地であったことがわかる。わたしたちは、若夫婦だったよね。ねえ。憶えてる? 憶えてない?わたしたちは、いまも昔も同じようにこの交差点に立っていて、道路のわきに生えたこの、おなじ桜の木を手をつないで見あげていたんだ――……。そんな前回のお話は👉 こちら!そしてこのお話のはじめは👉 こちら!(君の名は、ならぬ・・・わ、私の名は?(自我忘却えー、さてさて。これから話をすすめるのにはいくつか概要をかいておかなければ話がわからなくなってしまうだろう!(いや。上の導入だけでもうわからないよまずその1新興宗教について彼と出会い。彼に誘われて。ほいほいと彼の車にのりこみ、そしてたどりついた先はホテ――……ルではなくなんと某・有名 新興宗教都市であったこと。hahaha初体験 嬉しーッ(おいあんた。笑ってる場合か※注釈 wikiペディア先生【宗教都市とは】特定の宗教の総本山。あるいは聖地に形成された集落や寺院・教会の寺内町・門前町のことである。したがって周囲に集落が形成されていない場合は宗教都市とは言わない。宗教ときけば――。会員になることであったり、多額の献金をしなければならなかったり、とおもう人もおおいだろう。(ニュースにもなっていましたね・・・。しかし。わたしがたどりついた町では。そして、わたしが知るかぎりではそのようなことは行われていなかった。いや、行われていなかったといえば語弊となるだろう。(ウーン。これはイイ語弊五平餅逆か。むしろ都市機能のすべてがそうであったといえるのかもしれない。宗教名は、おなじく町名でもあり、そして学校名しかり。教育現場しかり。インフラ・名産物、その暮らしのすべてにあたりまえに浸透していてしいてはその宗教の家柄(つまりキリスト教でいうところの、家が教会をなしているところ)の子にうまれれば、もっぱら教会という家業をひきつぐことがあたりまえとなる世界。彼はそのいわゆる教会の家系ではなかったけれどおもにはそうした家柄の子や、学校にかよう若い子たちをあつめて(ねぎ星人はトラウマです。定期的に夢を語りあうという趣旨の集会をひらいていた人物であったのだ!(字面にするとなぜこうも胡散臭くなってしまうのだろうか!! 汗そこにわたしはもれなく参加させてもらうことになったわけである。(同世代の子たちがおおくてそれはそれで学びがあり、また、おもしろくもあった。その2 私のからだと、彼との距離感――……当時、20歳のわたしだ。ホルモン療法はすでにはじめていて、親との話し合いも、そりゃあ何度も何度もぶつかり合いながらも(これはぶつかり稽古進めてはいた。親とは、半ば強制的に結ばされたお約束ごと6ヵ条約なるものがあり、そのなかには学業とバイトを両立させ自らお金をしっかり稼ぐこと。そして職種も、まっとうで、ふつうの職種を選ぶこと。が含まれていたのだが――……。今も昔も。わたしってばロックん' ロールな精神の持ち主なもので。(これは言わずと知れた、名作。必ず見るべし!いつだって。ふつうってなに?まっとうって、なあに?という具合で(汗やはり。相変わらず男やおじさんをひっかけては……お金をたかることをやめていなかったのである!!!11(おい!(あ。こいつバカだ。バカ、ナンダー!ははは。そのターゲットに、彼ももれなく入っていたわけである。(ドヤ顔すなしかーし!ここにきて重大な問題がひとつあった。それは。私の身体的性別が男であることを告白していないこと。彼とは偶然、居酒屋で相席となったわけでこれまでのようにLGBT系のネット掲示板を介して出会ったわけではない。(つーかおまえ、そこで男を貪っていたのかこのころは通信制の高校に通っていたり夜も接客業についていたりとしていたわけだがとりあえずはまあ、女でむりやり通していた。(いや、まわりの理解や配慮もあってのことで、特に目上の人には社会的にも助けられました。そして治療においてはホルモン療法のみであったから、きちんと男性的象徴的アレとアレは一家に一台備えつけ、という具合だったのである。 アレマ (´・ω・`)彼はいつだって大人で(もちろん30歳を越えていたと思うからあたりまえに大人なわけだけど片道を1時間半かけては、わたしを送り迎えしてくれる。会話だって、幅広くて興味深い。まさに車内で二人、濃密な時間を過ごすわけだ。それも、月に3回以上は、それはもう頻繁に。親密にならない方がおかしい。わたしもはじめは軽い気持ちだった。また、お金を貢がせてやろう!なんて。バカな考えしかしていなかった。けれどもこのときすでに、わたしは落ちていたのだと思う。こんなにも心優しくて、こんなにも信仰心があつい。こんなにも頑張り屋さんで、仕事だって忙しいはずなのに辛い事も多いはずなのに、それをわたしに見せないようにしている。自分のことよりも、若い子たちの未来を想っている。だからこそ、こうして集会を開いて、悩み相談だって受けている。さらに、お金ももってる(えああ。――……こんな人がわたしの結婚相手だったらなあ。旦那さんだったらなあって。恋に落ちていたんだと思う。淡い未来をえがいてしまう、そんなことを、思いえがいてしまう。本当は、明るい未来なんて想像するものじゃない。だってわたしが歩いている道は、歩いてきた道は、彼とは違ってまっくらな道も同然だもの。そんなわたしが、太陽のような彼のそばにいてそして明るい未来を想いうかべてはならないはずなんだ。でも。本当は――。こんなわたしだってこんなわたしにだって――……、歩いていい、ひなたの道が、歩いてもいい、日のあたる明るい道が、あってもいいのだ、というはかない希望。わたしは彼が、好きだった。そして彼もまた、わたしを心から好いてくれていたことはわかっていることであった。だからこそ言えなかった。何度も言おうとは、した。「じつはね。わたしってね。男として産まれたんだよね」って。でも。言えなかった。いざ、言葉にしようとするとどうしても喉が破れてしまいそうになってもし嫌われたらどうしようって。こんなに優しくて大切にしようとしてくれてるのに見向きもしてくれなくなったらどうしようって。想いをのみこむことしかできなかった。それがやがて引き金になることは、気がついていたはずなのに。その3 集会について彼の主催する集まりの参加者は、もっぱら学生ばかりであった。わたしと同世代。もしくはすこし、年下。みな、宗教のみっせつな家柄に産まれたことや、あるいは親のあつい信仰心によって、じつのところそれらについてゆけず、音をあげている子たちばかりであった。日によって参加者、参加人数はいろいろで、多いときには30人はいたとおもう。みな、思い思いに苦しさや、若さ故の(ロックん’ロールな痛烈な想いをうちあけて。たがいの未来をたたえあう。若い時期にはそうした、仲間と語りあう時間が必要なものだ。けれどもわたしは、もちろん打ちあけることができなかった。ただ愛想笑いをして、みなのコップにお茶やジュースをいれてあげるだけ。ここで、はたして性別について打ちあけたところで、わたしの問題のいったい何が変わるというのだろう。そんなひどすぎる冷静さ、淡泊さもわたしは抱えている性格だった。(美男美女すぎんか?集会は、えんもたけなわ、という頃あいになると近くの子は家にかえり、すこし遠くの子は大部屋でいっしょに寝て明るくなってから帰るのがきまりであった。もちろんわたしたちはいつも泊まった。男女おなじ、大部屋だ。そしてその日は、唐突におとずれた。この集会に参加しはじめて、はや20回近くになろうとしていたときだ。その日の参加者はなんと彼とわたしを含めて3人だったわけである(えー!ちな。彼ともう1人は男の子。そしてわたしはいっけん、女の子だけど実は男の子。つまり、みーんな男の子(涙3人だったら、もう早く寝てしまおうかなーんて空気になってきた。(あははそうだねー! なんていったわたしはお布団を用意する。こんなに広い大部屋で、3人だ。いつもはだいたい、男女別に感覚をとってお布団を用意している。なのに、彼はあっけらかんとこういった。「今日は3人だから~。かたまって寝ようか~^^」(あ、あれ? まじかー?「じゃあ〇〇君はこっちの端っこね。甘栗ちゃんはこっちの端っこ。おれは、まんなかだよ~^^」(この人やたら笑顔だけどまじかー?「 あ、ああ。うん、わかったー(;'∀') 」といったわたしの内心は、みょうに ムズムズしていたのだ。このムズムズは、何だろうか。やばいぞ。今夜はもしかしたら何かが起こるのかもしれない、と。けれどもわたしはハッと想い直した。な、なにを一体。もうわたしったら!この人たちは神を信仰するまっとうな人たちでまーさかそんな! ねえ?!そんなことをしてくるなんて。まーさかそんな! ねえ?!そうだそうだ。大丈夫だぁ(アイーンと、不安をねじ伏せたわたしはそれでも一抹の不安をおぼえながらも床についたわけである。すると、あらふしぎ。なんと。ものの数秒のうちに爆 & 睡(寝顔だけは、綺麗だといわれます。肝が据わっているったらありゃしない!(いいのかそれでぐうぐうときもちよく眠っている、真夜中である。わたしはこのころになると、前世なるものの暮らしをよく夢にみるようにもなっていた。(ほんとに前世なのか?彼とわたしはこの町に暮らしていて、彼はちいさなお商売をしていた。生活はけっして豪華ではなく貧相にもひとしいくらいであったけれど、まわりの友人やしりあいが、縁談先で苦しんでいるいっぽうでわたしはおもいのほか幸せであったこと。こういう暮らしも好きだったこと。なにより愛のある彼のそぼくな思いやりがとてもありがたかったこと――。『もしかしたらほんとうに、今世でだって夫婦になれるのかもしれない』『ほら。このときだって田舎娘のわたしをこんなにもうけいれてだいじにしてくれてるじゃないか。だから今世でだって。だから――』そんな幸せかつ、でも実直な、生活というものをあらためて夢にみていた、そのとき。その夜。真夜中のこと。わたしはとある感覚にみまわれた。いや、音をきいたのだ。ずるずる、と布団をめくるようないや近づいてきたような何かの音。眠りのなかでわたしは手をにぎられていることにうっすらとうっすらと気がついているような。これが夢なのかあるいは現実なのかまだ判別としない、真夜中。まっくらな大部屋のなか。なにかがわたしの手をにぎり、指をからませてくる人さし指小指、くすり指。それからどの指もぐっとにぎられると手首へとおりてきて、やがて腕から、そうっとくびすじにまでそれはやってきた。ヘビのようにのぼってきてはおりてゆく。まさかのまだまだつづく!!!11▼ ぽちっとして応援してくれたらうれしくて甘栗ポンッなるよ人気ブログランキング♀へ性転換実話はじめての方はこちら閑話はこちら性転換してかわったからだのことシリーズはこちら