今、日本とロシアは国際関係的にあまりよくない立場同士にあります。しかし、文化や音楽は国境を越えます。特に、ロシアは日本に地理的に最も近いヨーロッパの国です。極東ロシアはアジアであると主張する方もいらっしゃるかもしれませんが、本記事ではヨーロッパの一国として扱わせていただきます。

 

カチューシャはロシア民謡の一つですが、軍歌としての要素も持っていると思います。ロシアで毎年行われる対独戦勝パレードでは、女性の軍人さんたちが行進するときによく演奏されています。それだけではありません。カチューシャと呼ばれる兵器も実在し、第二次世界大戦中、当時はソ連でしたが、交戦国のドイツ軍が最も恐れた兵器の一つとして名を馳せていました。しかし、日本では「アニソン」として認知されている方が多いのではないでしょうか。それは、アニメ「ガールズアンドパンツァー」の作中で、カチューシャというキャラクターとノンナというキャラクターが歌っていたことに由来しています。いずれにせよ、ロシア民謡・軍歌が良い形で日本に浸透した例であると私は思っております。ちなみに私はカチューシャをという歌が好きすぎて、ロシア語で全部歌えるまでになってしまいました。

 

カチューシャの歌詞の意味を簡単にご説明させていただくと、戦地へ向かった恋人(男性)を、故郷に残った女性が想いを寄せるといった内容です。かなり簡略化して、ご説明させていただきました。男性兵士目線の勇ましい軍歌はこの世界にたくさんあると思うのですが、故郷に残された女性に接点を置いた歌というのが私は好きですね。YouTubeにたくさんのカチューシャの動画・曲があるのですが、その一つに、恋人を戦争で失った女性が、復讐の思いを込めて軍隊に入り、敵軍と戦うといったものもありました。遠い昔の記憶なので動画のURLは覚えていませんので、そこはお許しください。なんにせよ、恋人を失った、大切な人を失った思いから新兵器が誕生し、敵に復讐する。少しぞっとしますが、哀愁も漂っていると感じるのは私だけでしょうか。

 

以上が、ロシア民謡カチューシャに関する私見です。その他にも、素晴らしい曲・歌がロシアにはあるので、またの機会にご紹介させていただければと思います。では、最後までご覧頂きありがとうございました。