暇つぶしの下手文です
BLDになっていますので苦手な方は回れ右をしてください
なぜどうして
わかりなどしないしわかろうとできない
なぜ目の前に風助が居て、俺の手を掴んでいる理由もわからない
「あ、あの・・・清水さん?・・・」
そう俺は風助とは話したことがないはずだ、話した記憶がない
なのになんの仕打ちなんだ
だったらいっそ闇討にあったほうがマシだ
一言だけ言える 怖い
「桜井さん!」
「あ!は、はははい!!」
「実は一回話がしてみたかったんだ!」
え?・・・
そんな話、歓迎じゃないか!
・・・いやまてよ
風助と会話(気が済むまで)=三人悪に会う時間が減る=死ぬ
頭の中で瞬時に計算し出てきた答えはこれだった
無理
「あの、俺・・・」
「まぁ一度部室に来てみなよ!ほら!」
と腕をひかれ
もうなすがままである
泣きそうだ
俺はそのまま腕をひかれ風助のやっている部活の部室に入れられたのだ
もう逃げれない
俺はゴクリと息を飲んだ
噂に聞いたことがある
清水風助 2年 UFO研究会会長 なんとも胡散臭い名前の部活だか
その胡散臭さが俺に恐怖を植えつけた
冷や汗が首筋をつたる
「あの・・・清水さん・・・」
「まぁ座ってよ。」
「・・・・はい」
今日は隣街のスーパーで牛肉が半額だった
しかしもう遅いであろう
諦めるしかないのだ
今日はすき焼きのつもりだったのに・・・
「桜井さんってさ」
「あ、はい」
同級生なんだしそんな固くなくたっていいって
と風助は笑うが無理なものは無理なのだから不可能である
「どうしていつも一人なの?」
え?あからさまな質問だった
俺は答えに悩んだ
頭が混乱した。それと同時に何故か切れてしまいそうにもなった
「寝不足とか?」
えっと・・・
何か答えなきゃ、と俺は必死に頭を回転させた
焦って頭の中の国語辞典を開いても文字は出てくる訳もない
「僕でよかったら友達にならない?」
風助はふわりと笑った
何か答えを返さなきゃ
どうしようどうしよう
なんて言い訳すれば・・・
・・・・え?・・・
「あ、あの?なんて・・・」
「僕でよかったら、友達にならない?かい?」
頭が痛い
まるで思いっきり机に頭をぶつけたようなそんな痛さだ
頭が回らなくなったまるで熱くなってショートしたかのように
「えっと、えっと・・・」
頬が赤く染まるのがわかる
頭から湯気でも出てるのではないかと思うくらい熱い
訳が分からない
必死に考えようと机に顔を伏せた
何も考えられないほど頭が真っ白になった
その時だ
部室のドアがゆっくりと開いたのだ
助け舟をだそう。
俺はチラリとドアのさきを見つめた
「桜井?」
「金森くん・・・」
竜二だ。
ふっと心が軽くなるのを感じた
と同時に俺の肩の力は抜けていた
「珍しいなこんなところにいるなんて・・・風助、お前無理やり連れていたのか?」
「テヘ」
「テヘじゃねぇだろ。桜井困ってんじゃねぇか」
竜二はカバンを机に置き近くにあった椅子に座った
「真ちゃんは?」
「用事があるらしいぞ」
「っそっか」
風助はまた俺の方を見つめニコニコと笑っている
俺はつられて苦笑いをしていた
余りにも俺が苦笑いしているせいで竜二も少し気になったのであろう
「なんの話をしてたんだ?」
と訪ねてきた
「僕と友達になって欲しいな~って言っただけだよ。」
ねーと俺の顔を見合わせて笑う風助に壊れた俺はねーと笑って言い返した
「そうか」
頷かないで助けてくれ助けてくれよ竜二お願いだから
そのとき、俺の頭の中での計算に答えが出た
「あ!」
バっと立ち上がると二人がすぐさま俺に視線を合わせた
そして、すぐさま部室からダッシュで出ていった
「・・・・」
「・・・俺何か悪いこと言ったかな?」
一分もしないうちに俺は両手に缶ジュースを抱えて戻ってきた
そして風助と竜二に投げつけると自分の席に座って缶を開けた
100%オレンジジュースのおかげで少し落ち着くことができた
そしてなんども息を吐いた
「清水さん!」
「はい!」
あまりに真剣な顔で見つめる俺を風助も黙って見つめていた
「まずは交換日記からお願いします!」
そう言い自分のカバンから無地のノートを取り出した
「・・・・」
「・・・・」
二人は吹き出した
俺は訳も分からずただただ頬が真っ赤になった
「ごめんなさい!」
そう言って荷物を持ちすぐ走っていった
走っていった。どこまでもどこまでも・・・
明日は絶対誰にも合わない誰にも会話なしない死ぬ
俺は夕焼けの道をただ一人走っていた
夜中ミッタンに保護され夜中の2時に家に返されたという
次の日、俺は熱で学校に行けなかった
てつしたちが来たが部屋はあけなかった(無理やり開けられたが)
学校にもいかなかった
行けなかった
もう風助には会えないであろう
俺はもう一度目を閉じた
【「孝史~これ竜二兄が!」
「ん?」
「無地のノート・・・」
「な・・・・・」】