今日久しぶりに空を見た・・・夕空だったけど・・・弟を想った。
私は双子です、男と女の二卵性双生児。
私が産まれた30分後に弟が産まれた。
思春期になるまで毎日いつもどこに行くにも一緒だった。
悪戯して怒られるのも、探検しに行くにのも、塾に行くのも、ご飯食べるのも、お風呂に入るのも。
思春期になり中学・高校・大学になっても何か困った事があるといつも相談しあってた。
でも大人になってお互い実家を出て自立してからは年に何回か盆・正月位しか会わなくなっていた。
大人になればそれが普通だと思ってた、お互いそれぞれの世界ができているんだからって。
それでも自慢の弟だから「私実は双子なんだ」と自分の周りの人に話すのが嬉しかった。
双子だって事が自慢だった。
1年半前の8月2日。
弟は帰らぬ人となった。
その時から私の心のどこかの時計は止まったままだ。
葬儀中ずっと弟の遺影を見ていた・・・夢の中のようで現実ではない気がしていた・・・。
葬儀の後、弟の親友や友達が私に話しかけてきた。
私にとっても同級生で友達の彼らが泣きながら、弟はいつも酔っ払うと私の事を「あいつは世界中で一番の親友だ」と話していたと教えてくれた。
私にとっても弟は世界中で一番の親友だ、兄弟であり世界中で一番の親友だ。
弟は私が生きてきた中でダントツで一番良い人間、兄弟だから裏も表も他の人より見てきたけど本当にお人よしで優しくいい人間だった。
母のお腹の中で私が人間の悪の部分を全部吸い取って、弟が人間の善の部分を全部吸い取って生まれてきたんじゃないかって真剣に思うほど良い人間だった。
一年半たってもまだ弟の死が受け入れられない自分がいる。
これは夢なんじゃないかって思う。
双子だからあたり前みたいに同じ位の年代まで生きると思ってた。
実家の仏壇に弟の遺影が飾ってある、その横に弟が大切にずっと愛用していたエレキギターが立てかけてある、
父から譲り受けボロボロになっても着ていた革のコートがかけてある、
それを母が弟の名前を呟き泣きながらさすっている・・・。
それを見てもまだ、「俺生きてるのに何飾ってんだよ~こらこら~」っておちゃけて笑って部屋に弟が入ってくるんじゃないかって思ってしまう。
毎日何度も弟を思い出す、心の中で、時には声にだして、弟に話しかけたり、問いかけたり、報告したり・・・。
外出中にふっと香った花のにおいで、小さい時に遊んでた時この花のにおいがしてたな~と、
目をつぶると小さい時の弟の笑顔を思い出す、
怒られて瞳に涙を一杯ためて涙がこぼれない様に上を向いて我慢している顔を思い出す、
悪戯っぽく笑う顔を思い出す、
私の名前を呼ぶ声を思い出す、
何かを食べてもこれ好きだったな~と、
テレビから流れる音楽を聴いてこの曲よく弾いてたな~と、
好きだったアーティストの新曲を聴くとこんな曲が出たよって話しかける、
政治の話を聞いてさえもこの政治家の事あんな風に言ってたな~とか・・・・、
どれもこれもが弟との思い出に結びつく・・・。
一人の時はそのまま泣いてしまうけど、人前では泣けないから堪えるのが大変だ。
この感情は私が弟の所に行くまでずっと続くんだろう・・・。
もっともっと色々話したかった、相談し合いたかった、楽しみたかった、もっともっと一緒に過ごしたかった。
