乳がんを罹患して5年が経過しました。

乳がんの告知を受けたのは5年前の2月28日。その日から1826日が経ちました。

人間ドッグでは再検査になったが異常はなかったが、母に何か胸騒ぎがするから再検査してほしいと言われ、娘を出産した病院で乳がん検査を受けた。

結果、大きな病院で再検査を受けた方がいいとのこと。

慌てて病院を探した。

この時はまだ悪性とは思っておらず、気楽に構えていた。

数日後紹介状を持って、都内の病院で生検を受けた。
担当医師に、『この検査を受ける方はどれぐらいの割合でがんなんですか?』と、モヤモヤした気持ちに耐えきれずに、思い切って聞いた。

医師からは、『だいたい、4人受けて3人の方ががんですね』とのこと。

さらに…『私の場合はどうでしょう?』と、とどめを刺すような事を自分から聞いてしまった。

医師は、少し間をおいて、『100%ではないけど、恐らくがんでしょう』と。

主人も母も、これまでの検査の流れから、予想していたのか、落胆した表情だったが、そこまで驚かなかった。

むしろ、生検より前の産院の検査で、次のステップの検査へ進むと決まった時、母は電話口で涙し、主人は絶句した。

そして迎えた検査結果の診察日。
この日が私の『がん告知日』となった。

それから、ベルトコンベアに乗るように、手術、抗がん剤、放射線、服薬治療が続いた。

半年間に及ぶ抗がん剤治療、爪は剥がれ、髪の毛は全て抜け落ちた。

定期券を買って25日間毎日決まった時間に放射線照射ため病院に通った。

主人は娘を保育園に送り届けてからの出社、今だから言える、あの時は大変だった、と。

私のがんが判明してから仕事は手につかなかったそうだ。

上司からは仕事より私のサポートに専念するよう言われた。

私のいのちはこうしたたくさんのみんなの想いで繋がってる。

入院中に同室だったがん友とは今も繋がってる。

みんなたくましくそれぞれの場所で生きてる。

今年、5年目の検査を受ける。

これからも私は生きていく、たくさんの愛に支えられて。