アリストテレスの憂鬱
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闇迫る

夜・・・。

睡魔に襲われながら、必死の抵抗をみせる。

僕は眠るのが嫌いだ。

特に今日のような静か過ぎる夜は・・・。

しかし、結局はいつものように眠ってしまうのだ。

一時の暗闇が訪れ、次に辺りが明るくなる。

僕は草原に立っている。

あ、これは夢だ。

そう思い、僕は心のなかで呟いた。

夢の中で僕は一言も声を出すことができない。これはすでに解っている。

そして、今日も同じ夢をみることも解っている。

僕は四方に果てしなく広がる草原の一カ所に目線を送る。

地面がだんだん崩れていく。地面だけではない。

空も飲み込まれていく。まるで空間を吸い込んでいくようだ。

僕は走る。

走る。

走る。

その闇に捕まらないように。

走る。

走る。

しかし、やがて飲み込まれてしまう。

一瞬の闇、そしてまた、僕は草原に立っている。

この繰り返し・・・。

何度無駄な徒競走を繰り返せばいいのか解らない。

だけど僕は走り続ける。

朝が来るまで。

僕は朝が待ち遠しくてたまらない。