私達が邸に到着したのは、もう夕方だった。
そして、そのまま食堂で皆様がお待ちですと言われ、2人で直行した。
食堂の扉を開けて中に1歩踏み込むと派手なクラッカーの音が鳴り響き驚いた私は
聖樹さんに思わずしがみついてしまった・・・。
「ユメミ!!誕生日おめでとう!!」
え?嘘?・・・。
ヒロシ達が拍手と共に迎えてくれた。
私は聖樹さんにエスコートされて、指定された席に着くと大型のスクリーンが降りてきた。
不思議に思っていると、何故かそこに高坂君が映し出されていた。
「ユメミ、誕生日おめでとう。僕は一緒に参加出来なくてちょっと残念なんだけど、来年は
必ず一緒にお祝い出来いるね。僕ね、今、あるお宅にお邪魔してます。
さあ、何処だと思う?」
私は、首をかしげて考えるけど全然わからない・・・。
すると画面一杯に2人の男の子の顔が映し出された。
「ゆめみちゃん。お誕生日おめでとう!!」
えーー。天吾と人吾じゃない?!
「驚いたでしょう。今ね僕は名古屋の佐藤家にお邪魔しているんだよ。レオンさんに
住所を聞いて、ユメミにサプライズがしたくてレオンさんから頼んで貰ってたんだよ。」
そこには、名古屋の佐藤家の様子や天吾・人吾の小学校入学式の写真等が録画されていた
私は嬉しくて、なんて素敵な誕生日だろうと思った。
椅子から立ち上がり、皆にありったけの誠意をこめて、お礼の言葉を言い頭を下げた。
それから、皆で楽しく食事をしたり、会話をしたり・・・。
みんな、それぞれに忙しくて同じ邸に住んでいるのに、中々あえない日々を過ごしていたの。
それなのに、私の為に一生懸命に時間を作ってくれたんだろ思うと本当に嬉しかった。
