愛しい者や弱き者を仏の慈愛を以って己を犠牲にして守った所で

その者達の中には悲しみが残り本当の意味での幸福は訪れない


時代の苦難を修羅の激情を以って命を捨てて鎮めた所で

それは連綿と続く時代の一時だけの事に過ぎない




生きようとする意志は何よりも強い・・・・

それを決して忘れるな



さすればお前は自在に天翔龍閃を使いこなし

志々雄一派はもちろん己の中の人斬りにすら決して負けたりはせん





著者:和月 伸宏


タイトル:るろうに剣心 9 完全版―明治剣客浪漫譚 (9) 比古清十郎の言葉より


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という訳でるろうに剣心の完全版9・10巻を購入。

この巻は剣心が奥義を得るための修行がメインの巻。


それまで、


「命を捨ててでも・・・・・・」


とか


「自分は何時死んでもまた殺されても構わない」



と考えていた剣心が一つ壁を乗り越えた巻でもある。



実は↑の師匠比古清十郎の言葉というのは中々普遍的であって趣がある。




どんなに強かろうが所詮人間という生き物は限られたこと以上の事は出来ない。



別に限界に挑戦するなとかそういうのじゃなくて・・・・・何といえばいいのだろう。



己の力で世界を変えるとかそういうことは基本的にはできない。

仮に出来る力を持っていて実際やってみてもそれは長い長い歴史の中では線香花火のようなものでしかない。



世界というものはそういうものだしいずれ人は朽ちてしまうものだから

自分はこの世界を生きていくという意志を持ちなさい・・・・・




俺はそう解釈している。




この師匠の言葉というのは俺の中でも結構支えになっている。







著者:和月 伸宏


タイトル:るろうに剣心 10 完全版―明治剣客浪漫譚 (10)


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完全版10巻の方は・・・・・


十本刀明王の安慈と左之助との戦いがスタート。

実はこの戦いの安慈の回想後の言葉というのは結構グサッと来るものがある。



何ていうか・・・・

自分の周りで何かに救いを求めている人だったり夢を見ているだけの人を見ると

ついつい思い浮かんでしまう言葉でもある・・・・・・

これを実際に言葉にすると人間関係悪くなるがね。



次は11・12巻。

早いものでもう折り返し点だなぁ。

次の表紙は誰になるのかなぁ?


十本刀で安慈はもう出たし、

おそらく天剣の宗次郎は人気キャラだし十本刀最強だから単独で出るだろうな?

それで志々雄真実もおそらく単独で出そう(何となく由美とのセットもあるかも知れないが)

そう考えると11・12巻使って十本刀勢ぞろいかなぁ?

それで13・14巻で宗次郎と志々雄真実・・・・の気がするがどうだろう?




それに次の巻はおそらく斉藤対宇水戦が収録されるだろう。

そこでの斉藤一がまたえらいカッコイイんだよなぁ・・・・・・・

宇水に投げかける最後の一連の言葉がもう最高。



その辺はまた後で・・・・・・・・




それでは。