4歳の優くんにとっては、もう、赤ちゃんの頃から

行き慣れてる大学の研究室


実は触ったら危ない物、壊したら大変な高価な物が

無防備にただ置いてあるので

横から離れられませんし、

研究室の同僚がいる時間帯には

視線も気になるので絶対連れて来れません。


たまーに、

土曜日や日曜日の午後の1時間ほど、

科学を身近に感じれるようになるといいなと

研究室に遊びに来るようにしています。


押し付けにならないように

優くんの関心を引いた事や物を

広げてあげるような感じで、

科学の世界に誘導しています。


この日は、

顕微鏡をのぞいてみよう!」


対象を準備してなかったので、

まずは、自分の手や爪を観察。

そんな物でも大きく見える視野に大興奮。


「何か、他の物、他の物!」と探し回って

自分で見つけてきた、落ち葉や石など

随分長い時間夢中になって見てました。



で、突然、

壁に貼ってあった神経シナプスのモデル図を指さして

「これなーに?」ではなく、


「これが、ここからぐるっと回って、ここから出て

ここにくっついて、この丸いボールが

僕の今観察してるこの石なんだ!

オンマ、分かった?ん?分かったの?」

ですって!


何だか、それらしく、分かったようなふりして

シナプス伝達を説明し、

拾ってきた、今、観察している石が

神経伝達物質だと言ってたようです。

で、最後に、「分かった?ん?」

と先生のように威張ってました。

「はーい!良く分かりました、先生(笑)!」

って調子を合わせてあげると、ご機嫌でした。


実は、オンマ、アッパがいつも一緒にお仕事してて

自分だけ幼稚園に行って仲間はずれな感じがしてるらしいです。

なので、オンマ、アッパだけで楽しんでる研究の仲間に

自分も入れてほしいって言ってました。


もう少し大きくなったら、いつでも歓迎よ。

ご飯一杯食べて、一杯寝て、一杯お勉強もして

大きくなったら一緒にできるよ。

楽しみだね。

って言っておきましたが、

本人が大きくなってもそう言ってくれたら

私も本当に幸せだなー。

今後も、優くん自身の中から意欲が湧くように

工夫してみようと思います。