在韓生活も7年目。

・・・にしては、

7年目ってほど、韓国語が流暢ってわけではありません。


言い訳すると、

夫のJオパは日本語上手で、研究室でも家でも

24時間日本語で用が済ませられる。

役所に行くとか、不自由な事があれば

Jオパが一緒に行ってくれるので、韓国語できなくても困らない。

現実逃避と自分が傷つかないために、

家と研究室だけを往復する毎日を過ごし、

韓国社会と距離を置いて過ごしてきました。


そんな私に転機が。

韓国での長男の出産と子育て です。

仕事復帰するために、

シオモニm(姑)との1年半の同居も経験しました。

母は強し です(笑)。

子供のためなら、韓国社会であろう、

韓国語であろう、英語であろう、何でも来い!

4歳の長男と一緒に韓国語をゆっくり学び、

保育園、幼稚園の先生達、公園のママさん達とお話し、

韓国語の絵本を読み、韓国語で教材を探し、

韓国語でネット検索する日々。


まともに、韓国語を教科書や先生から習って無いので

文法や発音がめちゃくちゃですが

日常会話にストレスがなくなりました。


自信をつけ、

調子に乗った私は、大胆な行動に!!!

何と、テグ市医療観光事務所にアポ無しで相談に行き、

「医療関係の日本語通訳のお仕事ありましたら、

ぜひ、私にご連絡ください!」

って名刺渡して、こんなレベルの自分を売り込んできました。


通訳のお仕事の勉強とか一切してないのに

図々しい話なんですが、

一応日本で、薬剤師の免許と、医学博士号を取得した

経歴があるので、その辺を大げさにアピールして

ダメ元だと、韓国アジュンマ(おばちゃん)のノリでやってみたんです。


5月にそんな事があって、一向に連絡もないし、

あー、やっぱ、日韓関係冷え込んでるし、

通訳のお仕事なんて、そう無いんだろうなーと

諦めかけた8月中旬。

突然研究室に電話が!


「今、日本の大学から27人、

韓国の医療系大学や病院を視察に来てるんだけど

コミュニケーションできなくて、とっても困ってる!

通訳できるなら、助けに来て!」


で、おばちゃんなんで、

図々しくそのオファーを受けて、通訳デビューしてきましたクラッカー

(有難いけど、突然ってのが韓国らしい。

研究のお仕事中だったのに、放り出して行ったので

Jオパは相当、気分悪そうだったむっ・・・)


初めて、テグで一番大きい美容形成外科にも行ってきました。

テグには有名な毛根移植センターもあるんですが

そこで、韓国では有名なTVや写真でしか見たことなかった教授に

会う事も出来、セミナーまで聞いてきました。


拙い初通訳の被害者になった、日本の大学関係者には

ちょっと申し訳無かったですが、

今までと違うジャンルのお仕事にチャレンジできたこと、

今後につながる第一歩を踏み出せた事、

新しい人脈が出来たこと、

臨床現場や他大学を

通訳のお仕事を通して視察できるチャンスが得られた事。


この通訳のお仕事を依頼してきた人が

また、明日の午前中も

別の日本の大学医学部から、先生達が来るので通訳してほしい

ってオファーを受けました。

今度は、病院の施設紹介とか、そんなんじゃなくて

「韓国伝統医学/韓医学の鍼灸学の説明」ですって。


そんな専門用語、

韓国語で一つも知らんわーって思ったんですが、

専門用語知らんよって伝えた上で

それでもいいって言うので、これまた引き受けちゃいました。


いや~、図々しいです、私。

今はレベルが本当に足りてませんが、

こんな風に経験を重ねて、その都度、足りなかった部分を

勉強していって成長していければと思っています。


通訳のお仕事をきっかけに

自分の人生が少し豊かになれそうで、楽しみです。

今日はとりあえず、少しでも明日の通訳ができるように

鍼灸学の韓国語のHP探して、用語を覚える予定です。

がんばります!