#415
『Spiral』
(Kindle)
YL 6.0-6.5
70750 words
オススメ ★★★★☆
著者:鈴木光司『らせん』

A young woman called Sadako had been thrown into the well,to end her life staring at a small circle of sky

作中に出てきたspiralという単語は遺伝子の構造の話と、25年前に死んだ貞子がこの世に甦る為に心身を乗っ取った舞ちゃんを、死なすために上らせた螺旋階段に使われてます

リング→らせんと続けて読んだ時の精神的な破壊力は、日本語で何度か読んでストーリーを知っていてもきつい
そして三作目のループが合わなくて何でそうなるんだよ……と泣く
だから三作目は英語で読まないよ!

箱根の山の上で井戸に落とされた女性が、25年後に大都会の潮風香るビルの屋上で甦る話です

しゅとこーわんがんせん、と関東に住んでたら普通に交通情報などで聞き慣れてるけど、metropolitan bayside expresswayって表記されてると、事故や渋滞とは無縁そうなその未来都市っぽい響きに夢が広がりんぐだわ

第一章は解剖のシーンなので知らない単語がたくさん出てきます
Achilles tendon(アキレス腱)という単語を見るたびに、頭の中でギリシャ神話のマッチョな戦士が天丼を食べ始めるので困った。しかも箸で食べてるんだよ、箸で

2020年8月21日読了    559万語