#404
『The Martian Chronicles 』
講談社ルビーブックス YL 5.5-6.0
69497 words
オススメ ★★★★★
著者:Ray Bradbury 火星年代記

この本が好き過ぎて語り出したら止まらないので、簡潔にまとめます

高校生の頃、「星新一先生が面白いって推薦していたので読んだら悲しい話じゃないのに涙が溢れた」と新井素子さんのエッセイに書いてあったので、私も読んで泣き、その後はブラッドベリーを全巻買い揃えるほどファンになりました

1999年1月からの火星探査と、人類が(アメリカ人ばっかりかも)火星に移住して暮らしていくお話………地球人が持ち込んだ水疱瘡で火星人が絶滅する話………
最後の章は2026年10月になっています

晩年の作者が20世紀末に大幅に手を入れたので、最近の版では2030年1月から2057年10月の話に変わっているそうです

初版が1950年なので、ロケットで火星に着いた地球人たちは缶詰の食料を食べて瓶のワインを飲んでるので、とてもツッコミがいがあります

初版の年は昭和25年、アメリカは勝った戦争からわずか5年後。あいつら火星にも銃を持ち込んで好き放題やってます
当然、火星人の家にも靴を脱がずにフツーに入って行くしさ、火星人夫婦もなぜかハグやキスや濃厚接触しまくりだしさ、アメリカ人のやり方が他の惑星でも同じだと思ってるよね
絶滅した火星人を返せと言いたい

 2019年11月29日読了  514万語