PGR (Penguin Readers)level-5
YL 5.0-5.5
23806 words
オススメ ★★★★★
著者:John Grisham
映画:評決のとき(1996年)


最初のページが女の子に対する暴行シーンなので、読みたくない人は飛ばして下さい


十歳の娘が暴行されて(将来子供が持てない体にされて)、父親が犯人の男二人を射殺した場合、この父親は無罪か?電気椅子か?という裁判の小説です


女の子と父親は黒人
犯人二人は白人
父親についた弁護士も白人

裁判が行われる地域は比較的黒人が少なく、裁判官も陪審員も白人ばかり
Ku Klux Klanまでゾロゾロ出てきます。アレですよ、とんがり頭のマスクかぶって白人が一番!って言ってる人たち

日本の裁判員と違って、アメリカの陪審員は候補になると氏名が公表されるんですね

で、家の戸口の前に燃える十字架を突き刺して脅迫
黒人のために働く弁護士の家族も脅迫
弁護士事務所の職員の家族も脅し、秘書はさらって暴行


非常に重いテーマの本ですがとても読みやすかったです
裁判のシーンはセリフに無駄がないというか、本当に読みごたえがありました


レベル5の本に初めて挑戦する人には、細かく場面が切り替わっていくので区切りやすく、時間がかかっても読めると思います

私は10年くらい前に読んだ時は13日かかりましたが、今回は2日で読めました