2015年1月25日の、アプリ内に放置して忘れてた下書きを発見。9年近く前の私が顔文字だらけで書いたので、ちょっと修正しました。懐かしいなー


『On the Banks of Plum Creek』 

YL4.5-5.5     54870 words

HarperCollins   (プラムクリークの土手で)

著者 : Laura Ingalls Wilder

オススメ ★★★★☆

 

Little House 4-Book Box Set: Little House in the Big Woods, Farmer Boy, Little House on the Prairie, On the Banks of Plum Creek

 

『大草原の小さな家』のシリーズ三冊目です
一冊の中で三回クリスマスが来てます

家族は父さん、母さん、

姉のメアリー(7~10才?)

ローラ(この本の作者6~9才?)

妹のキャリー(1~4才くらい?)


本の最初にFamily Treeが載ってるけど、作者のローラは1867年生まれですね…その頃日本は大政奉還…日本の夜明けぜよ

渡辺謙がラストサムライしてて、真田広之が討死するシーンがあまりにカッコよくて(←もともとアクション俳優なんだから)、それに嫉妬したトム・クルーズが真田さんの出番を大幅にカットしたと噂されてる頃です



Wisconsinの森の中で生まれ、Kansasの大草原、そして今回Minnesotaのクリークのそばに引っ越してきたところから話が始まります


新しい家はクリークの土手の洞穴の様な家。ドアと窓はあります


家の天井は一ヶ所煙突用に穴が開いていて、穴を木の枝でふさぎ、草を被せてあります

遠くから見るとクリークのそばの地面から煙が出ているように見える


当然のことながら主人公のローラが外で走り回ってこの穴の存在を忘れていて突き破り、家の中にいた母さん呆然、なシーンもあります

30分ちょっと歩くと町があるらしい

父さんは親しくなったネルソンさんと一緒に、家を建てたり、大草原を開墾して畑を作ったり大忙し

耕して作物が採れる畑になったら、自分のものにしていいそうです。アメリカ版墾田永年私財法


二人は初めて学校に通うことになり、意地悪っ子のネリーに出会います

この数年後に一家が遠く離れた別の地に越しても、またネリーとクラスメイトになりました。アメリカって狭いの?


最初の夏のエピソードで面白かった所は…

小麦を収穫して脱穀して、麦わらの方は冬に家畜の餌にするために父さんが高く積み上げて乾燥させて置いている


朝日にキラキラ輝く藁の山

そこへやって来た姉妹。よじ登ってみたら地平線が見えた


そのページの描写が、英語でもそのまま興奮が伝わってくる感じがします


I'm flying!  I'm flying!
Jump!  Jump!

Higher!  Higher!



興奮しすぎ!そのうち何度も上から滑り落ちて遊びだします



They rolled and laughed in the crackling straw. Then they climbed the stack, and slid down it again. They had never had so much fun.

すっかり藁の山は崩れてなくなり、お昼になったので家に帰る二人。母さんの手伝いをして小さい妹の相手をしてると父さんが帰宅


ちなみに父さんは『Pa』母さんは『Ma』。アルファベット二文字を『父さん母さん』と翻訳した恩地三保子さんの日本語センスは素晴らしい。テレビドラマ版も『父さん母さん』だった

"You girls mustn't slide down the strawstack any more," Pa said.

(二人とも二度と滑り降りて遊ばないように!)


帰宅する前に崩れた山を全部積み直したらしい

今ならわかる父さんの気持ち。大きなフォークみたいなので自分の背より高く積むんだよね。腹筋も背筋も使うし腕も疲れるよね


だけどこの本はローラの実体験がもとになってるから、午後に二人はまた藁の山の所に行ってしまいます


"Laura! What are you doing!" said Mary.

"I'm not doing anything! Pa didn't say I couldn't smell it"

(父さんは匂いをかぐなとは言ってない!)


でもどうしても我慢できずに登り出して


"He did not say we must not climb up it. He said we must not slide down it. I'm only climbing."

(登るなとは言われなかった。滑り降りるなとは言った。ただ登ってるだけ!)


それは日本語では屁理屈という。お姉ちゃんのメアリーも登り出してしまい、またしてもハイヤーハイヤージャンプジャンプ大会開催


そしてはずみで上からゴロゴロと転がり落ちてしまう二人。あまりの楽しさに

\(*^▽^*)人(o^∀^o)/ こんな顔になってそう


Pa didn't say we can't roll down.

(父さんは転がり落ちるなとは言ってない)


言ってないけどさぁ …そしてまた山がなくなるまで何度も転がり落ちて遊びました


後で真っ赤になった父さんに叱られて「ダメって言われたから滑って遊んでない!転がり落ちただけ!」って必死に説明して、アホらしくなった父さんが笑ってしまうというオチでした



本の最後の方の章で、英語で読みたかった部分がありました


学校が休みの日に父さんと母さんが街まで馬車で出かけて、家には姉妹3人が残される

家事を済ませてふと気がつくと、ブリザードが今にも来そうな空模様

嵐の前に外の薪を全て家の中に入れなくては!

メアリーとローラが両手一杯に薪を抱えるとドアが開けられない。二人で交互に「ドア開け係」をやると効率が悪い

困っていると末っ子のキャリーが「ドア開け係」をやると言ってくれて、嵐の前に薪を家の中に運び込むことができました

姉二人はキャリーはまだ赤ちゃんだと思っていたけれど、ドアの取っ手に手が届き、家の外から声をかけるとちょうど良いタイミングで開けてくれる頼もしい助っ人だったという、読者にとっても登場人物の成長を見ることのできる面白い部分です


子供の頃に読んだ日本語訳ではキャリーのセリフは

「あたちが開けてあげゆ」でした

英語では

" I tan open the door "    でした

舌足らずで可愛い❤


あいたんの画像




2015年1月23日読了          78万語