Hallo♪ドイツより Mikki です❣️

6月に
悲しいお別れがありました

だいぶ心が落ち着いてきたので
書こうと思います

14年前にドイツに来た私と息子が
初めの年にお世話になっていた
ホストファミリーのお父さんが
亡くなったのです
76才でした

私にとってドイツのお父さんであり
息子にとってドイツのおじいちゃん
私達にとってとても大事な存在でした

6月にホストファミリー夫妻の
結婚50周年のお祝いがあり
家族だけでのお祝いだったにも関わらず
私達も招かれていました

ドイツのお父さんは私の事を
「娘だ」と言ってくれて
いつも気にかけてくれていたのです

一緒に住んでいた1年だけでなく
私と息子がそのあともどれだけお世話になったか
言葉で言い尽くせません

ドイツのお父さんは
その結婚50周年のお祝いの日もすでに体調が悪く
本当なら病院にいる選択をするところを
どうして自宅でお祝いしたいと言い
自宅に居たのです

病気で体調は悪いと聞いていましたが
会った時に感じたのが
あの"亡くなる前触れ"のような影でした

私はそのショックを悟られないように
いつものように明るくお祝いの言葉を伝えました

二人とも
私が書いたお祝いと感謝の手紙を
とても喜んでくれて
息子が描いた若かりし日の二人の絵も
とても喜んでくれて
私達は
何度もしっかりと喜びのハグをしました

夕方になり
ドイツのお父さんはやっぱり体調が悪く
一緒にレストランには行けませんでした

でも
持ち帰り用に包んでもらった食事を
みんなで一緒にバルコニーに座りながら食べたら
しっかり完食できたのでした
さらにはシナップスやチップスまで(笑)
(後で聞いたけど
これが最後の食事だったそうです)

私達は
最高に天気の良い
一年で一番 日の長い日の夕暮れを
楽しく語り合いながら
ゆっくりとゆっくりと時間を過ごしました

この時間の全てを忘れないように
一つ一つの事を心と記憶に刻むように
ゆっくりとゆっくりと時間を過ごしたのです

帰る時になって
私が「また元気になって今度はレストランにいこうね!」と言うと
ドイツのお父さんは
「Mikki ありがとう。ありがとう。」
そう言いました
私はこれが最後の別れになるのが嫌だったので
「また、近いうちに会おうね!」というと
ドイツのお父さんは頷きながらまた
「ありがとう」と言うのでした

その後に息子がお別れする時には
もう二人とも泣いていて
それを見ていた私は
ああ、ドイツのお父さんは自分でも最期の時間を感じているんだとやっと解ったのでした

私はドイツのお父さんと
やっぱり離れたくなくて
家を出る前に最後にもう一度ハグをしました
全ての感謝と愛を込めて、、、

その約2週間後に
ドイツのお父さんは亡くなりました

全てお父さんが望んだように
自宅で最期を迎えたのでした
付き合った時期も含めて55年連れ添った妻と
息子と娘に看取られ
幸せな、、、と言うか
見事な最期だったと思います

私と息子が全くドイツ語を話せない時期から
ずっとサポートしてくれて
ドイツのたくさんの事を教えてもらったし
国や人種関係なく
色んな人たちと話のできる素敵な人でした

私の事を"自分の娘だ"と言って
可愛いがってくれて
大事にしてくれて
本当にありがとう
息子の事を"自分の孫だ"と言って
可愛いがってくれて
大事にしてくれて
本当にありがとう

心の大きな 頼りになる 優しい人
それがドイツのお父さんでした

これからもずっと
私の中では全ての時間が生きています

「出会えて良かった」って
最後の日に言ってくれて
「私も本当にそう思う」って言って
お互いに笑顔になった😊😊
優しい思い出をたくさんありがとう💖✨️

では今日もドイツより
いーっぱいの愛を込めて💖Mikki


(この記事は先月Facebookに投稿したものです)