先日は七夕でしたね。
七夕といえば、結婚した途端に仕事放り出してラブラブしてる織姫と彦星にブチ切れた天帝が、「えーかげんにせー!!」と天の川出して二人を引き離したので、年に一回しか会えなくなった遠恋夫婦のお話ですね。
今年の大河ドラマでも、定子様を寵愛するあまりに政務が疎かになってしまった一条天皇に榎本道長くんが頭悩ませてますけどね。

(史実によると、一条天皇は定子様を寵愛したけど政務をほっぽり出すことはなかったそうですが)

ドラマでは度々白楽天の詩が取り上げられるので、「長恨歌」に寄せてるのかもしれません。
どちらにせよ、ラブもいいけどほどほどに、というお話でした(?)

それはさておき、タロットでラブラブといえばこれですね。

どん、


恋愛占ってコレ出たら よし来た、って感じですね。(周囲の状況でちょっと変わったりもするけど)
じゃあそれ以外は?っていうと、まぁ何かを選択する、とか調和がとれた状態なんかを表しているといいますね。

新しい職場の上司や同僚と相性バッチリ、とか。
AとB、どっちを選ぼう、という時もこっちが出たらいい感じになりそう、とか。

カードの絵柄は楽園のアダムとイブを表しているそうで。左に知恵の実をつけた木がありますもんね。
アダムとイブったら、キリスト教圏では人類最古のカップル。このカードの題材には相応しいと言えるでしょう。

(日本ならイザナギとイザナミ、中国なら伏犠と女媧でしょうね)
で、イブの近くには蛇の姿。

カードのイブは天使の方を見てますけど、すぐ後ろから蛇が何か囁いているようにも見えます。
どちらを選択するかはあなた次第、とも受け取れますね。

イブと蛇、で私がいつも思い出すのがこちらになります。

どん

ファン・デル・グース作「原罪」
これ、蛇に足があるのがミソです。
なんでも蛇はイブをそそのかした罰として足をなくしたのだとか。だからこの時点ではまだ足があるのが正しい、ということになりますね。
つか、この絵でもう一つ気になるのがイブの腹。これがこの時代のナイスバディなんですかねぇ。なんかアクエンアテン(ツタンカーメンのパパ)みたいだけど。

ちな、アクエンアテンのあの体型はマルファン症候群じゃないかとか、あの時代の美的表現じゃないかとか、諸説あるようですね。

閑話休題。

ともあれ、イブが蛇の言葉に耳を傾ける選択をしたために人類は原罪を犯し、楽園を追放された、というわけですが、もしも蛇を無視する、という選択をしていたら人類はずっと楽園のぬるま湯に浸かっていたわけで、それもどうかな、という気もしますね。

皆様も悔いなき選択を。