そういえば昔、ナイスナイスナイスという馬がいたなぁ…
それはそうと、今年の2歳出資馬が非常にヤバい状況です!
過去最高の18頭の大所帯ですが、頓挫している馬が多く、まるで野戦病院のようです。
中にはデビューさえ危ぶまれる馬もおり、心配しています。


ターファイトクラブ

レアリサンド
5月31日に鼻から微量の出血が見られ、内視鏡検査を行った結果、肺からの出血であることが確認されました。
その後、北海道で3ヶ月間の治療を経て、9月18日にようやく宇治に戻って来ました。
早期デビューのプランは変更を余儀なくされましたが、まずは大事なく、当初の予定通りに戻って来てくれたことが有り難いです。
ファンディーナの全弟(ディープ産駒)という血統馬です。この世代のエースとして、これからの大活躍を大いに期待しています。



ウエストンバート
当初から早期デビューを目論んでおり、4月早々に移動の予定でしたが、3月15日に馬房で寝違えて、自力では起き上がれなくなった際、馬が驚いてパニックを起こして暴れ、馬房内の裏戸を蹴破り、左後肢の内側に外傷を負ってしまいました。幸い競走能力には影響はなく、大事には至らなかったものの、早期移動のプランはなくなってしまいました。
しかし、その後は順調に回復し、6月18日(当初の予定より随分早く)に滋賀県の吉澤ステーブルWESTへ移動しました。
移動後は順調に進めていましたが、吉岡調教師が『9月上旬にはゲート試験だけでも合格させたいので、トレセンへ入厩させたいと思っていますので、そこを目標にして進めて下さい』と仰られた矢先、またしても入厩直前に『夏バテ状態』になり、入厩は見送られてしまいました。
現在夏バテは解消し、涼しくなって調子も上向きになっており、吉岡師から入厩の声がかかるのを待っている状況です。
この馬はこれまで次のステップの予定が組まれると直前でご破算になってきましたが、これからは順調にいって欲しいです。
非常に馬格のあるマジェスティックウォリアー産駒の牡馬で、募集時から谷川社長が高く評価していた馬です。自分もこの馬のキリッとした面構えと額のイナズマの流星が気に入っています。
デビューの日は近いと思われます。




キャロットクラブ

ヴァルドレス
8月3日にNF天栄へ向けて移動、5日に美浦トレセン・手塚貴久厩舎へ入厩し、そこまでは順調でした。
ところが、入厩翌日から歩様がやや不安定になり、その後も思うような改善が見られず、獣医に診せたところ、この暑さに堪えてしまい、蹄葉炎までは行っていないが、気をつけないとそうなる可能性も考えられる状態になってしまいました。
レントゲンを撮ると骨の角度等に大きな変異はないものの、急激に変わる恐れもあるため、すぐに治療を開始し、入院の可能性も示唆されました。その後は手塚厩舎で舎飼療養し、診療所の獣医に毎日診てもらい、1日2回の投与治療を継続している状況が続きましたが、9月17日にNF天栄に移動し、24日には北海道のNF空港に戻っています。
最初は蹄葉炎と聞き、競走馬としてデビューできないかもしれないと最悪のシナリオを覚悟しましたが、現在の症状は落ち着いているようです。
活躍してもらって将来のアワーブラッド入りを期待して出資したキンカメ牝馬です。
時間はかかるかもしれませんが、ヴァルドレス号の奇跡の復活を信じています。



ノルマンディーオーナーズクラブ

ラヴィネルージュ
早期デビューを目指し、第一陣で小野町へ移動。
その後も順調に調教をこなし、5月13日に美浦・的場均厩舎に入厩しましたが、ゲート試験直前に左前の出の硬さが発覚し、左前の深管を傷めているような触診反応がありました。
後日トレセン診療所内でレントゲン検査を行ったところ、左前第三中手骨近位掌側面の剥離骨折が判明し、全治6ヶ月の診断(競走復帰できるまでの目安)を受けたため、小野町を経由して北海道・ノルマンディーファームに移動しました。
夏の間はオカダスタッドで舎飼静養し、現在はようやく曳き運動を始めたところです。
ゴッホ産駒の安馬ですが、早期デビューに魅力を感じて満口直前にポチった馬です。
しかし、目論み通りにはいかないものですね…



マスタリーピーク
昨年12月11日にホッカイドウ競馬・田中淳司厩舎に入厩。3月19日に競走能力・発走調教検査を受験し、54.8秒(ダート800m)のタイムで合格。
6月の遅生まれでデビューはまだ先であるため、このタイミングで一旦オカダスタッドに移動。
その後オカダスタッドで順調に調整され、5月30日に帰厩。その後は「7月13日にゲート練習を行い、スパッと真っすぐに出るようであれば再来週の競馬を目標に進めます」(田中淳司調教師)とのコメントが出たこともあったが、気性面が大きく影響し、ゲートに問題が見られるため、出走の目処が立たない現状が続きました。
この辺りではさすがの田中淳司師も手を焼いていることが伺い知れました。
この状況から南関東競馬への転入を前提に考えるとその要件(2歳馬については収得賞金50万円以上)を満たせず、移籍できなくなる可能性もあることから、未出走のままホッカイドウ競馬を転出し、南関東競馬へ転入することとなりました。
また、本馬の気性面を考慮し、このタイミングで去勢することとなり、7月18日にオカダスタッドへ移動。
その後、転入先は船橋の山中尊徳厩舎に決まり、現在はノルマンディーファーム小野町で調整を進めています。
この世代の地方馬のエースとして期待していたシニスターミニスター産駒の牡馬です。
気性だけはカタログを見ても血統を調べてもわかりませんよね…



シルクホースクラブ

イシュタル
夏競馬でのデビューを目指し、NF天栄を経て、早々に美浦・萩原清厩舎に入厩しましたが、基礎体力不足を指摘され、再びNF天栄に戻されてしまいました。6月20日に美浦・萩原清厩舎に帰厩。7月3日にゲート試験に合格し、再びNF天栄へ。その後は秋の中山開催を目標に順調に進めて、8月12日に三たび萩原清厩舎に入厩。
ところが8月15日の運動中に躓いてしまい、右前膝を外傷してしまいました。獣医からは『しばらくこちらで経過を観察したい』と言われ、そのまま診療所の馬房で様子見することになり、9月の中山デビューがご破算になってしまいました。
診療所の馬房でずっと静養していましたが、9月8日にノーザンファーム天栄へ放牧に。現在はようやくトレッドミルでダグを開始したところです。
American Pharoah産駒の大型馬で、この世代の秘密兵器として期待している馬。
このまま秘密のまま終わってしまうのだけは勘弁して欲しい。