みなさん、
おはようございます。
【朝の道標】を見にきていただき、
ありがとうございます。
今日のことばは、
「心の成長は〇〇で表せる!」です。
昨日、「教師は心の成長を見抜く」と、
お伝えしました。
ところが、
実際、教育実習でも初任者研修でも、
この「心の成長」ってはっきり教えてくれません。
それは、
現役の先生方の中にも、
見抜けるけどうまく説明できない先生、
うまく見抜けていない先生、
全く見ていない先生、
などが多くいるからだと思います。
なぜなら、
今の学校現場の中で、
心の成長が重視されていないからです。
道徳教育は、
2018年に小学校で、
2019年に中学校で教科となり、
通知表で評価されるようになりました。
これは、
日本の子供たちが世界の他の国の子供に比べて、
「自分の国に誇りを持っていない」など、
ネガティブな意見が多いことから、
心の教育が必要だとされてできたものです。
ところが、
学校現場の教員の反応は、
「しんどい」
「評価基準がわからない」
「一人一人なんて見てられない」
などと否定的な意見ばかりでした。
確かにその通りで、
四ヶ月に一回三十人分の成績をつける作業は、
結構大変で労力が必要です。
(簡単な評価の積み重ねをする方がいいのに…。)
さらに一人一人道徳の授業の様子を、
文章で書くとなれば、
発表の少ない子や目立たない子のことは、
記憶に残りにくいので難しいんです。
かと言ってペーパーテストみたいにしてしまうと、
活発な発言やその場に応じた話題の転換ができなくなってしまう…。
そこで今どうやって成績をつけているかというと、
なんと、
道徳の時間に学習した「単元名」を書くだけなんです。
しかも全員同じ。
誰が見ても意味のない評価ですよね。
じゃあ道徳の授業は意味がないのか?
というとそんなこともないんです。
道徳の時間を生かして、
ちゃーんと子供の心を育てている教師もいるんです。
それは道徳が教科になったからじゃなく、
そもそも道徳の授業だけじゃなく、
学校生活の全ての場面で心を育てているんです。
そういう教師は、
本気で教育をやっているうちに気付いてるんです。
教育の本質は「心の成長」だと。
そして道徳が教科になる前から、
その評価を保護者に伝えていたんです。
通知表じゃなく、
三者懇談や保護者会で。
でも言葉で伝えるのが苦手な先生は、
「〇〇くん、がんばってますよ。」とか、
「〇〇さん、よくなっていますよ。」とか、
漠然としてて具体的な表現ができず、
保護者もあいまいな言い方ではわかりにくいので、
通知表に書くことになったんだと思います。
そこで提案したいのが、
1週間に1回程度、簡単なアンケートをして、
心の成長を「グラフ」で表す方法です。
つまり、
「心の成長はグラフで表せる」んです!
(すいません、ちょっと前振りが長くなりました。)
そのグラフは数学で使う「ベクトル関数」で表します。
座標軸を観点として、
以下のように条件づけることができます。
X軸:「志を持つこと」
Y軸:「貢献すること」
Z軸:「わが国を愛すること」
これはぼくが重要だと思う項目なので、
この項目は各学校や学級で変えてもいいです。
(特に3つ目の愛国心は賛否両論ありますから。)
大事なのは、
観点を3つに絞るということです。
そして、
5分以内にできる簡単なアンケートを、
定期的に行い、
その変化を評価することです。
今、文科省が公示している、
道徳で教育するべき観点を調べてみると、
なんと小学校で22項目、
中学校で23項目もあるんです。
できるか!ドアホ!!
と言いたくなっちゃいます。
(でも公立って無視できないんですよね。)
なので、これを参考にはするものの、
学校や学級で独自に作り直して、
3項目に落とし込んだ方が、
先生も保護者もわかりやすいと思います。
さらにこの方法で行うアンケートと、
評価方法など詳細については、
また次回紹介しようと思います。
もしご興味がありましたら、
ぜひお楽しみにしててくださいね。
さあ、今日も新しい1日のスタートです。
心の軸を意識して、行ってらっしゃい!