みなさん、
おはようございます。
【朝の道標】を見に来ていただき、
ありがとうございます。
今日も夏休み特別企画、
「学校教育の闇」をお届けします。
今日はいよいよこの企画の最後、
【終章】を書いていきます。
終章では、
「未来の学校へ進化するヒント」を導くことができればと、
思っています。
そもそも課題や困難は何のためにあるのでしょうか。
どうせなら順風満帆の方がいいのに。
それは進化するために、
「今のままでいいのか。」と、
自らに問いかけるためにあるのです。
ですから、
課題や困難から逃げて今のままを維持しようとすれば、
進化から取り残されて「淘汰」されていくのです。
ここまで展開してきた内容では、
「闇」ばかりを指摘してきましたが、
ここからはぼくが見ている「光」について、
お話したいと思います。
①「西洋化の弊害」⇒「日本の美徳」
戦後70年間ですっかり定着してしまった西洋文化は、
本来あった日本の美徳を軽んじ、
社会を細分化し分断してしまいました。
そのため貴族社会のような、
裕福と貧困の格差が生じ、
「清貧」などの美徳が消えつつあります。
この違和感に気づき、
日本の美徳を取り戻すことが、
未来の教育の第一歩となるでしょう。
西洋の戦争では、
勝った国が負けた国を蹂躙し、
相手の国を思いやることはありません。
それが最もよくわかるのが、
「十字軍の遠征」です。
ところが日本は、
戦争などの戦いに勝った後、
相手の国を尊重し共存する道を模索します。
将棋のルールで、
相手の駒が使えるのも、
この共存という特性を示しています。
もう一度改めて日本の美徳を見直し、
そこに学校の根本理念を置くことが、
未来へ進化するために必要です。
②「伝統保守の固執」⇒「教師の本分」
学校という保守的な組織は大きな変化に弱く、
その特質上、時代に取り残されやすくなります。
そしてそれが長く続いたため、
社会の要望に沿わない教育をしてしまうという、
今、ズレが生じています。
第二次世界大戦の日本軍は、
「大艦巨砲主義」という古い戦い方に固執したため、
空母艦載機の各個爆撃によって多くの犠牲を出しました。
本来、空母という概念を作ったのは、
日本だったのに。
日本人は課題や困難な状況にある時、
知恵を振り絞って乗り越えてきた民族です。
今こそ教育のズレを、
その知恵によって乗り越える時なのです。
そのためには、
教育とは国家の柱を育てる事であり、
社会の要望に応える事であるという、
「教師の本分」に立ち返る必要があります。
③「多様化」⇒「少数精鋭」
今、時代は情報の氾濫により、
真実が見つけにくい状況にあります。
国や文化が違えば正しいとする基準も異なり、
「当たり前」とか「普通」とかが通用しません。
そんな多様化する社会の中で生き抜くためには、
その場面に合わせて真実を見抜き、
柔軟な対応をしなければなりません。
学校現場でも、
どの学校でも同じような教育をするのではなく、
各地域の特色や各個人の価値観に合わせて、
その場で対応できるよう柔軟性が必要です。
そのためには、
各学校の裁量、各教師の裁量を認め、
適時的確な判断が求められます。
戦時下において他国の規律は厳しく、
上下関係において意見を交換することができず、
隊員は上官の指示を待つよりほか有りませんでした。
ところが日本軍では、
上級指揮官になればなるほど多くを語らず、
部下を信じて多くの裁量を与えていました。
その結果、
単独で潜入し、現地の要望に応じながらビルマを開放するという、
大きな成果も残しています。
今、この多様化した社会で、
その場に応じた教育をするためには、
学校組織を少数精鋭とする組み直しが必要です。
以上の3つが、
未来の学校へ進化するヒントとなると思います。
このヒントが少しでも現場のお役に立てることを望みます。
さて、
明日、8月15日に終戦記念日を迎えます。
この日を日本の魂を受け継ぐきっかけとして、
新たな一歩を踏み出せたらいいなと思っています。
現金が必要とされなくなりつつある社会は、
ある価値観の崩壊をしつつあります。
それはアメリカ至上(市場)主義という価値観です。
外国のお金に変換する時、
現状ではドルを仲介にしているので、
アメリカの経済が世界の経済に直結しているのです。
もしネットマネーがそれを必要としなくなったなら、
ドルの価値が暴落し、
アメリカの権力も失われるでしょう。
そうすると、
アメリカはどんな対策をするでしょう?
終戦記念日には、
アメリカを戦争を終わらせた「良い国」とする風潮があるかもしれません。
でも日本人であるみなさんには、
当時の日本人が当時どんな理念で生きていたのか、
本当に戦争を引き起こした「悪い国」なのか、
ぜひ見極めてほしいと思います。
さあ、今日も新しい一日のスタートです。
元気に、行ってらっしゃい!