みなさん、
おはようございます。
【朝の道標】を見に来ていただき、
ありがとうございます。
今日も夏休み特別企画、
「学校教育の闇」をお届けします。
昨日に続き、
【見え始める第三の学校】について、
お話を進めていきます。
今日は「受験のない学校と並行授業方式」です。
「並行授業方式」については、
10回目の「本当に生き残る私学とは」で、
少しお話をしました。
これは、
コロナ禍でオンライン授業の環境が整い、
教室という空間の制限を取り払うことができたので、
授業に参加できる人数を格段に増やせるようになった。
そこで、
教室の授業にオンラインでも同時に参加できる、
「並行授業方式」を提案しました。
現在主に使われているオンライン会議ツール、
「ZOOM」と「Google Meet」は、
300人まで参加できるようです。
さらに全ての授業を録画し、
アーカイブとしていつでも視聴できるようにすれば、
時間的な制約を取り払うこともできます。
もしそれが可能ならば、
時差のある海外に住む生徒も参加することができる上に、
アーカイブの視聴は会議ツールの制約を受けないので、
300人どころか無制限に授業へ参加することができます。
もしこれが実現したらどんなことが起こるでしょう?
それは受験という選抜試験の必要性がなくなるのです。
そして、
今まで長い間子供達が苦しんできた、
学力偏重主義からも脱却できるのです。
でもそうなると受験勉強のサポートをしていた、
「進学塾」や「家庭教師」はどうなってしまうのでしょうか?
偏差値の低い人気のない私立学校は、
生徒を集めることができるのでしょうか?
残念ながら「淘汰」という闇となるでしょう。
しかし、
忘れてはならないことがあります。
それは全ての生徒が、
オンラインで満足するわけではないという事です。
直接教室でしか学べない「臨場感」があるからです。
そうすると、
教室で直接授業を受ける選抜された生徒と、
自由にオンラインで参加できる生徒で差別化が始まります。
もし直接授業を受けたいという生徒が多くなれば、
たとえ受験方式が変わったとしても、
やはり選抜競争は激化していくでしょう。
さらにそこに便乗して、
進学塾や家庭教師などの民間教育組織が、
その競争に拍車をかけることになります。
最終的には、
学校現場には狭き門をくぐってきたエリートが集まり、
学校に入れなかった生徒を差別化するような風潮が起きるでしょう。
そうなった場合、
本来誰にでも与えられる公平な学校教育が、
分断社会を推し進めることになるのです。
そして、
小規模エリート集団を育てる、
差別的な「第三の学校」が生まれることになります。
でもこれって、
西洋で過去にあった「貴族社会」じゃない!?
それって「進化」じゃないよね、
「退化」だよね!?
そうならないために、
今の学校は日本人としての「道徳心」を養う機会を、
もっと増やすべきだと思います。
ぼくは「道徳専科」という立場が、
あってもいいと思っています。
より良い国家、より良い日本人、
そしてより良い学校教育が行われることを、
国民みんなで作っていきたいですね。
さあ、今日も新しい一日のスタートです。
元気に、行ってらっしゃい!