みなさん、
おはようございます。
【朝の道標】を見に来ていただき、
ありがとうございます。
今日も夏休み特別企画、
「学校教育の闇」をお届けします。
今回も前回に続き、
【私立学校の熾烈な生存競争】をテーマに、
「本当に生き残る私学とは」について、
お話をしていきます。
前回は漠然とした理想ばかりで、
具体的な提案ができず、
うまくまとめられなかったので、
そのリベンジをさせてください。
さっそくですが、
ここまでのおさらいをします。
まず「少子化による受験生奪い合いの影響」として、
教員の入れ替え現象が起き、
本来私学の利点である、
教員の積み重ねが途切れつつあることを指摘しました。
その対策として提案したのは、
入れ替えは現場の職員ではなく、
管理職のみにとどめることでした。
つぎに「流行りに便乗して失われる理念」として、
時流に合わせていろいろな教育方針を取り入れると、
本来私学の魅力である独自性が失われ、
その学校の理念があいまいになると指摘しました。
その対策として提案したのは、
見栄えのいいキャッチコピーにこだわるのではなく、
現場であらゆる職員がその理念を貫き、
その学校独自の空気感を作り出すことでした。
最後に「本当に生き残る私学とは」として、
教育が国家の柱を育てることだと仮定し、
公立学校が「大量に育てる縦の柱」で競合すれば、
赤字でも成り立つ公立に勝てず、
生き残ることができないと指摘しました。
この部分が説明不十分でした。
なぜ公立学校の教育方法が赤字になるのか。
それは今の公立の教育方法は、
真面目で上司の指示に従い、
時間通りに仕事ができる人材を育てることであり、
そのような人材は今後AIにとってかわられ、
徐々に必要なくなるからです。
実際、日本のリーダーである総理大臣がそのタイプなので、
アメリカの指示に従うばかりで日本の主権も主張も失いつつあり、
今、正に困難な時代を迎えようとしています。
だからこそ私立学校に求められているのは、
「苦しい時に力を発揮する斜めの柱」を育てる事なのです。
それは母親のような縁の下の力持ちで、
普段は目立たないけどピンチの時に出てきて、
下向きになった人たちを勇気づける存在です。
そんな人材を育てる教育方法こそが、
今後、私学が生き残るための方策となるでしょう。
以下の3つが、
その教育方法の具体的な内容です。
①組織の長が愛国心を示すこと
②対象を絞った受験を企画すること
③少人数教育と自由参加教育を並走させること
1つずつ説明します。
~~~ ①組織の長が愛国心を示すこと ~~~
英語教育が小学生の低学年から始まるようになっている今、
考えておかなければいけない弊害があります。
それは外国語を学ぶという事は、
外国の文化に染まりやすいという事です。
なぜなら、
外国語の文章を読めば読むほど、
頭の中の思考パターンが外国のそれに近くなるからです。
これはとても危険なことで、
知らず知らずのうちに自国の文化を失いかねません。
例えば陪審員制度の裁判がそれで、
日本では古来「水に流す」という文化があり、
事実を無視して多数決で罪を決めるものではありませんでした。
ところがいつの間にか、
それが正しくまかり通っています。
大切なのは外国語を拒否することではなく、
自国の文化を尊重することです。
そのために、
教育組織の長は愛国心を持ち、
子供達の前でそのブレない想いを示すことが必要です。
それこそが理念を現場で貫くことにつながるのです。
~~~②対象を絞った受験を企画すること~~~
そもそも受験は何のためにあるのでしょうか。
ぼくは学校と受験生の相性がいいか悪いかを確かめる、
お見合いみたいなものだと思っています。
だけど今の受験制度は学力偏重主義であり、
学校側はテストで点数が高い受験生を選ぶというのが、
当たり前になっています。
でもテストの点数が良ければそれでいいのでしょうか?
以前、全国から生徒が集まる県立の中高一貫校を見学した時、
チェックもなく図書館の本を自由に持ち出せるのを見て、
「ちゃんと返してくれるんですか?」と聞いてみたら、
担当の先生が「ここを受験するような子は大丈夫です。」と答えた時、
とても違和感を感じました。
私学に至っても、
少子化でたくさんの受験生を集めたいがために、
「どんな生徒も受け入れますよ。」という感じの広告をよく見ます。
(資料のリンクを貼っておきます。
悪い点を言いたいわけじゃないのでサラッと見てね。)
でもこれがお見合いだったら、
「男性(女性)だったら誰でもOK!」と言ってるみたいで、
ちょっと失礼ですよね。
学校が真剣にふさわしい受験生を求めるのならば、
この学校でできることや、してあげられることを伝え、
どんな受験生が望ましいか具体的に話すべきです。
そうやって対象とする受験生をあえて絞ることで、
入学後の不満が出るようなミスマッチを防ぎ、
本当に育てたい教育を実現することができるのです。
同様に担任の先生も選べるようになれば、
入学後の生徒の満足度は高まり、
公立学校との差別を図ることができ、
自然と受験生も多く集まるようになるはずです。
~~~③少人数教育と自由参加教育を並走させる~~~
教員不足の現状に合わせてICTが進んだおかげで、
オンラインを用いた授業が成立するようになってきました。
そこでこのオンラインを利用して、
授業に自由に参加できるようにすれば、
人気のある先生の授業を多くの生徒が受けられます。
もちろん、
教室で直接先生の授業を受ける方が臨場感があり、
教育効果が高いのは当たり前なので、
担当の先生が選んだ生徒のみリアルに参加できるようにします。
そうすれば、
リアルで参加するにはそれなりの条件を満たす必要があり、
その授業への価値観は高まっていくでしょう。
逆に「必修科目だから仕方ない。」など、
消極的な生徒や教室に入れない生徒にとっては、
ハードルを下げることができ、
参加しやすくなるでしょう。
この少人数のリアル参加型の生徒をコアメンバー、
オンラインの自由参加型の生徒をオープンメンバーとして、
同時に授業を進めることができれば、
魅力のある授業を多くの生徒に提供することができ、
私学の魅力を十分に発揮することができるはずです。
このオープンメンバー制度には、
定員を増やすことができる可能性があり、
学校の魅力を理解しやる気のある受験生を受け入れるという、
母親のような温かみを持たせることができます。
以上の3つを実現することができれば、
私立学校同士で受験生を奪い合うことなく、
学校、受験生両者にとって望ましい成長をすることができると思います。
そしてその成果を発揮させることで、
公立学校が今後直面していく闇に光を照らすことになり、
日本という国家の未来を切り開くことになるでしょう。
ただこの3つを実行している学校はまだ見当たらないので、
このブログで少しでも良い方向に導けたらいいなと思っています。
そこで、
もしいいなと思った内容があったなら、
どう活用していただいても構いませんので、
自由に転用、転載しちゃってくださいね。
さて、いよいよ次回からは、
新たな組織、第3の学校組織についてお話していきます。
学校の存在意義に迫る内容になっていますので、
ぜひ、楽しみにしていてくださいね。
さあ、今日も新しい一日のスタートです。
元気に、いってらっしゃい!