みなさん、
おはようございます。
【朝の道標】を読みに来てくれて、
ありがとうございます。
今日は6月10日(金)です。
今日のことばは、
「余韻を味わおう」です。
余韻というのは、
よくお坊さんがやる、
「ポクポクチーン」の「―ン」です。
音が鳴り終わった後に続く、
音の響きみたいなやつです。
これって「ポクポクチーン」だけじゃなく、
何にでもあるんです。
剣道の技を出した後決めポーズをするのも、
残心という余韻だし、
美味しいラーメン屋さんで食べた後、
帰り道で「うまかったなあ。」と思い出すのも余韻です。
でね、
この余韻っていうはね、
当たり前で普通なものからは感じないんです。
普通よりいいものであったり、
普通より悪いものに感じるものなんです。
そして、
これこそが感情を揺さぶる記憶なんです。
だから、
美味しいラーメン屋さんの味は忘れられないので、
また行きたくなるんです。
逆に、
まずいラーメン屋さんに行くと、
「二度と行かないぞ!」と記憶に残ってしまいます。
実はね、
昨日、
とっても美味しい尾道ラーメンの店が復活したというのを知って、
食べに行ったんです。
そしたら、
インスタントラーメンのような味で、
期待していただけにガッカリしてしまったんです。
以前食べた美味しいラーメンの味が忘れられず、
その高みを求めたために、
今回のラーメンの余韻は良くないモノになってしまいました。
だれにでも、
好きな味、好きな本、好きな映画があると思います。
それはこの余韻がとってもいいからなんです。
そしてその余韻は記憶されるので、
何度も思い出して味わうことができるんです。
でもね、
大事なのは、
その余韻を作り出しているのは「人」だということです。
味も本も映画も作っているのは人であり、
その人の想いが乗っているから、
その想いを感じ取って余韻になっているんです。
だから、
出会う人の中にも、
すんばらしい人に出会った後って余韻が残りますよね。
それはもしかしたら、
学校の先生かもしれないし、
お店の店員さんかもしれない。
そしてその余韻に気づくのは、
その人と日常的に会えなくなってからかもしれません。
もしよかったら、
今ある日常の中で、
気持ちのいい余韻を残してくれる人を探してみてください。
そして、
その人との時間を大切にしてください。
会えなくなってしまう前に。
さあ、今日も新しい一日のスタートです。
元気にいってらっしゃい!