みなさま、こんばんわ🌜
本日は一昨日の続きです🙂
📖 『心理的安全性とは何か』シリーズ
- 心理的安全性とは何か①(2023年5月6日公開)
- 心理的安全性とは何か②(2023年5月8日公開) 👈 いまココ
- 心理的安全性とは何か③(2023年5月9日公開)
- 心理的安全性とは何か④(2023年5月10日公開)
1 | ❝腐ったリンゴ❞ を出さない努力 |
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心理的安全性を高める準備段階として、❝腐ったリンゴ❞ を出さない努力 をすることが重要とのことです。
❝腐ったリンゴ❞ とは、「集団の中に悪影響を及ぼす人間が1人でもいる場合、その集団全体に悪い影響が伝染し、集団全体が駄目になっていく」という現象のことです。
「ほかの皆が頑張っているから、自分は頑張らなくてもいいだろう」とわざと手を抜くメンバーがいると、周囲のメンバーはそれを見て、頑張るのは馬鹿げたことのように感じてしまい、自分も手を抜くようになってしまいます。
これまでの研究から、チームの中に1人でもネガティブな人がいると、チーム力が低下することがわかっています。
チームから ❝腐ったリンゴ❞ を出さない努力 をすることはとても大切なことなんですね。
2 | ネガティブなメンバーの巻き込み |
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心理的安全性の向上が見られるチーム、見られないチームの違いの1つは、リーダーやチームメンバーが、ネガティブな態度を示すメンバーを、チームの一員として巻き込んできたかどうか❓ とのことです。
仕事では「できる」「できない」がどうしてもあります。
チームの期待に応えられないメンバーに対し、

メンバー
あの人は放っておこう。
仕方ない。
という諦めや割り切り、心理的線引きといった対応が行われると、望ましくないメンバーを阻害したり、差別したりするようになることが、社会的アンデンティティ理論の研究によって明らかにされています。
ミーティングに参加できなかったり、仕事ができなかったりしても、諦めや割り切り、心理的な線引きを行うことは避けた方が良いことがわかります。
ネガティブなメンバーがいても、心理的安全性が高まったチームは、「臭いものに蓋をする」のではなく、そうしたメンバーもチームの一員として存在を認め、小平に意見を聴いていたチームでした。
まさにネガティブなメンバーがチームにいる今、彼らをメンバーとしてチームに取り込んでいく工夫をすることが、とても重要だとよくわかりました。
3 | 外集団、内集団を分ける心理メカニズム |
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「できるメンバー」「できないメンバー」などをリーダーやメンバーが知らず知らずに色付けして接すると、集団の中では自然とできるメンバーの中で内集団が形成されます。
社会的アンデンティティ理論に基づく心理学研究では、人は集団の中で、自分が所属する内集団を見極め、内集団に対しては親近感を持ち、協力的に振る舞う一方で、外集団に対しては警戒したり敵対視したりしてしまいます。
社会心理学の集団間対立の研究では、この身内びいきを乗り越えるために、共通の目的を持つことが有効であると指摘されています。
共通の目的を意識することで、相手の集団(部門)は倒すべき敵ではなく、協力し合う味方であると認識できるようになります。
相手を味方と認識することで、双方の視点を持ち、相手の立場も踏まえたコミュニケーションや行動に結びつけることができるのです。
結果を出すチームを作るには、組織の目的・目標を浸透・共有していくことが大切な鍵と言えます。
4 | 内発的動機づけの大切さ |
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「3人のレンガ職人」という有名なビジネス寓話があります。
3人のレンガ職人
旅人が、旅の途中で3人のレンガ職人に「ここで一体何をしているのか❓」と尋ねました。
1人目は「親方の命令で、ただレンガを積んでいるんだ。」と面倒くさそうに答え、2人目は「レンガを積んで壁を作っているんだ。大変な仕事だが賃金がいいからやっているんだ。」と答え、3人目は「歴史に残る偉大な大聖堂を造っている。」と答えました。
やっていることは同じでも、3人のレンガ職人の仕事への認識は全然違いました。
1人目のレンガ職人は金銭的報酬を得るために仕事に取り組んでおり、自己決定権が低い状態にありました。
3人目のレンガ職人は、自分の仕事に目的と意味づけを行い、前向きに仕事に取り組んでいました。
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目的を持つことの大切さ |
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目的を持つことは、人生に大きな影響を与えます。
様々な研究結果から、目的を持つ群と持たない群では、目的を持つ群の方が
- 認知症
- 10代でうつ病発症
- 心臓病
になる確率を低下させるといった結果が得られています。
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ゴールデン・サークル |
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目的の大切さを考えるためのツールとして、サイモン・シネック が提唱した ゴールデン・サークル という考え方があります。
ゴールデン・サークルとは、人はやっていることよりも、「なぜ」そうするのかに動機づけられる考え方です。
この「なぜ」の部分は組織や人の存在意義でもあり、人が内発的に動機づけられる要素でもありますが、日本企業で語られることはあまりありませんでした。
しかし、活動に意義があると考えて取り組んでいる場合の方が、自己決定感が高くなり、成長へつなげることができる、とのことです。
「なぜ」を語ることは理屈ではなく、感情に訴え、内発性を喚起する方法とも言えます。
ここまでで心理的安全性について更に理解できたので、次回からは対話の進め方について考えていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました😄
また来てね~😄👋
📖 『心理的安全性とは何か』シリーズ
- 心理的安全性とは何か①(2023年5月6日公開)
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- 心理的安全性とは何か④(2023年5月10日公開)