みなさま、こんばんわ🌜

今日の大阪はちょっと寒かったです😄

 
1 オールマイノリティプロジェクト

本日は オールマイノリティプロジェクト 公開シンポジウム「マイノリティに対して、社会の認知や行動は変容するか?」にオンライン参加しました❗

楽しみにしていたイベントだったので、ワクワクでした😄

 

↓オールマイノリティプロジェクト↓

 

↓タイムテーブル↓

2 マイノリティに対して、社会の認知や行動は変容するか?
 

最初に 大島郁葉(おおしま ふみよ)氏 の講演がありました。

 

大島郁葉氏は医師の先生で、現在は 千葉大学 子どものこころ発達教育研究センター の教授をされています。


発達障害当事者が、発達障害をカミングアウトすると、マイクロアグレッション を受けるとのことです。

マイクロアグレッションとは以下のことを言います👇👇👇

マイクロアグレッションとは

マイクロアグレッションは、別名「小さな(マイクロ)攻撃性(アグレッション)」という。
人と関わるとき、相手を差別したり、傷つけたりする意図はないのに、相手を無意識に貶める言動や行動をしてしまうこと。

WEBIDEAS FOR GOOD

 

発達障害者は、社会に適応するために発達障害の特性を隠す カモフラージュ行動 をとることが多々あります。

カモフラージュ行動は自分らしい行動をするのではなく、健常者に擬態する行動であるため、非常に疲労が溜まりやすいとのことです。

しかし、カモフラージュ行動を長年続けていると、自分が本当に何がしたいかわからなくなっていくという問題が発生してしまいます・・・。

発達障害やLGBTQなどのマイノリティが社会で理解を得るために、芸術家と協力してマイノリティを漫画作品などにして、社会に広めていく活動をされている、とのことです。

 

マイノリティに対する理解を促すために、漫画などの物語として発信していくのは、とても良い方法だと思いました。

3 生物学的変異は必ずしも病気や障害とは限らない
 

続いて、我が国の発達障害の第一人者である 本田秀夫氏 の講演がありました。

 

本田秀夫氏は医師の先生で、信州大学医学部 子どものこころの発達医学教室 の教授をされています。

 

本田秀夫氏は、「障害を障害として扱うかどうかは社会次第」と障害と社会との関係性についてお話をされました。

 

発達障害などの障害者は社会から差別を受けることが多いです。

元プロ野球の清原和博元選手と桑田真澄元選手の関係を例に出しつつ、社会は「上下関係などの差別的意識を持つが、根拠のないものである」とお話されていました。

 

発達障害が個性になるか障害になるかは、その人の生物学的要因というよりも、むしろその人を取り巻く環境としての社会的要因ということなんですね🤔

4 マイノリティをマジョリティに合わせる教育からの脱却
 

最後に 野口晃菜(のぐち あきな) の講演がありました。

 

野口晃菜氏は 一般社団法人UNIVA の理事であり、そしてあの有名な LITALICO研究所 の所長をされています。

筑波大学で障害科学の博士号を取得されています。

 

野口晃菜氏は、マジョリティとマイノリティを対比させて、わかりやすく説明しました。

社会はマイノリティの人がいることを前提として、作られていません。
マイノリティの人はマジョリティに合わせることを求められています。

マイノリティが配慮を受けるには、声をあげていく必要があります。

しかし、もともとコミュニケーションが苦手な発達障害者に、上手にコミュニケーションをとって配慮をしてもらうことは、非常にハードルが高い、とのことでした。

 

野口晃菜氏の講演は面白く、めっちゃわかりやすくて、すごく引き込まれました。

5 公開シンポジウム
 

最後に、参加者から質問を募り、講演者3人が質問に答えるという公開シンポジウムが行われました。

 

 
ショートカットの女性

参加者

現在ホームスクーリングをしている子供(自閉症)がいます。

マジョリティである学校は本人も私達も合わないと判断し本人も行かないと決断し今にいたります。

学校は完全にマジョリティの世界で、先生方もそれに気づいていないし理解しようという気持ちもなく、昔の日本の学校のままです。

その学校へ自分の子供を通わせたいと思えません。

今後、どのような選択肢を考えておく必要があるのか教えて頂ければ幸いです。

 
本田秀夫氏

本田氏

学校にも障害者に理解がある人がいるので、その人を味方につけておくことが大切です。

校長先生が言うことを聞きそうな教育委員会に訴えるという方法も有効です。

本来、メインストリームとして通うべき場所が確保できなかった時、細々ながらも通える場所を確保しておくと良いでしょう。

 

 

 
ウェーブヘアの女性

参加者

自閉スペクトラム症のカモフラージュ行動は疲労が溜まりやすく、また雑談など素早い反応が求められる際に対応しきれないという面があると思います。
無意識のうちに持ってしまう偏見には、対応の反応の速さやタイミングが含まれることもあるでしょうか❓

 
大島郁葉氏

大島氏

カモフラージュ行動の最大の欠点は、疲労が溜まりやすいということです。

社会から求められる好ましい人物を演じることで、自分らしく生きられなくなるからです。

周囲からの期待には応えれる範囲で応じればいいです。

 

 

 
スーツの男性

参加者

マジョリティに特権があることを理解してもらうには、どうすればいいでしょうか❓

マジョリティがマイノリティに対して配慮をすると、どんなメリットがあるでしょうか❓

 
大島郁葉氏

大島氏

マジョリティには特権がありますが、特権を手放して弱者に配慮をしてもメリットはありません。


昔のフランスには、一握りの貴族のために、多くの人が搾取されていた時代がありました。
その後、階級組織が崩れたことは、社会的にメリットはありました。

マイノリティに配慮することはデメリットだらけですが、諦めていただく。
マジョリティが特権を手放すことで、社会全体は良くなります。

 

 

 
ネクタイの男性

参加者

LGBTQのオールジェンダートイレのように、マイノリティに配慮し過ぎて問題になることもあります。
マイノリティに配慮しすぎることのリスクが可視化した初めての事案とも感じます。

マイノリティへの行き過ぎた配慮について、先生方はどのように感じましたか❓

また、社会に周知していくために、マイノリティはどのように活動していけばいいでしょうか❓

 
本田秀夫氏

本田氏

オールジェンダートイレなど、行き過ぎた配慮が問題になっています。
マイノリティが活動すると、社会から跳ね返りがありますよね。

 

個人で活動すると跳ね返りで、やられてしまうこともあります。
声の大きい人や権力を持っている人を味方につける、集団でデモなどの活動をするなど、マイノリティが社会から反発を受けないように工夫して活動していく必要があります。

 
野口晃菜氏

野口氏

自分が潰れないように戦っていけばいいと思います。

Twitterなどで自身の考えを常時垂れ流すのもアリです。

とにかく訴え続けていくが大切です。

 

発達障害者などのマイノリティは、日々の生活の中で悶々とすることが多いですが、「どうしてそうなるのか❓」はよくわかりません。

今回の公開シンポジウムは、生まれ出づる悩みに答えをもらえるまたとない機会となりました。

6 次回のイベント
 

オールマイノリティプロジェクトのイベントは今後、1年に1回定期的に講演会が開催されるそうです。

 

1年後にこのプロジェクトがどうなっているのか、次回のイベントが今から楽しみです😄🎵

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました😄

また来てね~😄👋