みなさま、こんばんわ🌜

 
1 オンライン読書会で始まる土曜日

今日は私が学会員をさせていただいている 某心理系学会のオンライン読書会 でした😃

スタートは朝9時から。

土曜日は毎週読書会で始まります。

2 社会と往還するナラティブ・セラピー

本日の読書会のテーマの論文は、田代順(2022)「社会と往還するナラティブ・アプローチ 「二者関係セラピー」から「ネットワークセラピー」へ」『心の治療を再考する 臨床心理学増刊第14号』金剛出版。

 

金剛出版から先月出版された『心の治療を再考する』に収められている論文です👉

 

論文のタイトルにもあるナラティブとは以下のことです👇👇👇

ナラティブとは

ナラティブとは、「物語」「話術」「語り」といった意味を持つ言葉で、臨床心理や医療、教育やビジネスなど幅広い分野で使用されています。

 

ナラティブはもともと、文学理論の用語として用いられてきました。

物語を語る「ナレーション」や、声によって解説を行う「ナレーター」などもこの「ナラティブ」という言葉から広がったものです。

 

「ナラティブ」は語り手自身が紡いでいく物語で、主人公は語り手となる話者自身。

変化し続ける物語に終わりはありません。

 

「ナラティブ」を心理療法に活用した「ナラティブアプローチ」があります。

「ナラティブアプローチ」は1990年代に臨床心理学の分野から生まれ、現在もAA(アルコール依存症)や障害当事者の会合で積極的に行われています。

参考WEBナラティブとは?

3 論文執筆者による生講義

なんと、論文執筆者の 田代順先生ご本人 による生講義でした😃

すごく豪華です😄

 

撮影許可が取れておりませんので、肖像権(憲法13条)を遵守するためにニコチャンマークで顔隠し失礼致します・・・。

🍀 田代順先生について

田代順先生は、公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士の資格をお持ちの 臨床心理学の先生 です。

 

和光大学(人文学部 人間関係学科)をお出になられ、その後、国際基督教大学(教育学研究科 教育心理学)で博士課程前期を、成城大学(文学研究科 コミュニケーション)で博士課程後期を終えられました。

 

博士号を取得された後は、岩手大学(教育学部・教育学研究科)で准教授を、山梨英和大学(人間文化学部)で教授を歴任されてこられました。

🍀 田代順先生のご講義

本日の田代順先生のご講義の中から、特に感慨深かった部分をご紹介させていただきます。

田代順先生の講義

二者関係では煮詰まりやすいんです。
カウンセリングで煮詰まると、専門知を用いた早わかりが起こります。
煮詰まらないようにするために必要なものは「社会」。
カウンセリングルームに「小さな社会」を作ります。

 

人は社会がないと生きられない。
社会がメインの生活です。
週に1回のカウンセリングやデイケアが社会の中心ではありません。

 

社会に開いていくと、社会に緩和されていく。
自分の幻聴・妄想が社会に開かれて、評価されていく。
問題を含めて、いかに社会に向けて希釈していくか。

これが大切です。

🍀 ナラティブアプローチの長所

田代順先生の論文をお読みし、ご講義をお聞きして、私は「ナラティブはクライエントが語った話をそのままとりあげる素晴らしい方法だ」と思いました。

 

田代順先生の論文によれば、従来の心理療法 では患者さんの語った言葉はカウンセラーによって、そのカウンセラーが支持する独自の理論と技法の中で専門的な用語に変換され、加工された形で記録されていくとのことです。

患者さんが了解してもしなくても。

 

これでは、精神に異常がない人を一方的に統合失調症と決めつけ、精神障害者に落とし込んでいる精神医学とあまり変わりません。

 

それに対して、ナラティブアプローチはクライエントの言葉を専門知に加工せず、そのままの形で受け取ります。

ナラティブアプローチならば、精神に異常がない人が統合失調症になることはまずありません。

 

ナラティブアプローチについて勉強をしてみたいなと思いました😃

4 「お稽古」としての心理系学会活動
 

私は会社員でクリエイターとして働いています😀

主にAdobe CCのグラフィック系のソフトを使って、会社のために様々なコンテンツを作成しています。

今のところ、私の仕事と臨床心理学は無関係です。

 

仕事とは別に、週に1回か2回のペースで心理系学会の活動に時々参加させていただいています。

学会の分科会に参加させていただき、臨床心理学に関する知識を深めさせていただけることを楽しく感じています🎵

仕事と何の関係もないことだからこそ、気分転換になっていいんです👍

 

一昔前、奥様や女性の勤め人は「お稽古」として、お茶(茶道)やお華(華道)などの様々な文化的活動をたしなんでいました。

私にとっての臨床心理学は、「お稽古」のような位置づけに近いと思います。

 

私の現在のお仕事であるクリエイターも、元を辿れば趣味だったわけで。

臨床心理学は「お稽古」ではありますが、昔から「芸は身を助ける」と申しまして、いつ何時、臨床心理学のお仕事が舞い込んでくるかわかりません。

臨床心理学がお仕事になる日に備えて、しっかりとお勉強させていただきます😉

 

これからも臨床心理学の「お稽古」を頑張ります😄

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました😄

また来てね~😄👋