みなさま、こんばんわ🌜

今日の大阪は晴れのち曇り⛅でした😄

 
1 中谷真樹先生の論文

『精神科治療学』第31巻増刊号(2016年10月)に、中谷真樹先生の論文が掲載されていました👆👆👆

 

色んな精神医学系の学術雑誌がありますが、『精神科治療学』は我が国で最も権威のある精神医学系学術雑誌らしいです😃

 

論文のタイトルに IPS(Individual Placement and Support) とありますが、IPSとは以下のことです👇👇👇

IPS(Individual Placement and Support)

IPS(Individual Placement and Support)とは、米国で1990年代前半に開発された 就労支援モデル
 

数多くの無作為化比較研究が行われ、一般就労率の向上などの有効性が実証されており、近年注目されている科学的根拠に基づく実践(EBP:Evidence Based Practice)の1つである。
IPSでは、就労は治療的効果があり、ノーマライゼーションをもたらすと考えられている。

 

IPSの最終目標は、リカバリーであり、重い精神障害を持つ人々が生活の自立度を高め、精神保健が提供するサービスへの依存を減らしていくこと である。
精神障害を持つ多くの人々は、自立度が高まるに従って自尊心が高くなり、症状に対する理解が深まり、症状に対応し、生活全般に満足感を覚えるようになる。
働くことが、多くの場合これを達成する手段となる。

参考WEB内閣府 ユースアドバイザー養成プログラム


今でこそ、一般就労におけるジョブコーチによる障害者就労支援はごく当たり前のこととなりましたが、中谷先生の研究は現在の障害者就労のさきがけとなった のです😃☝🏻

2 中谷真樹先生はどんな人❓

中谷真樹先生

中谷真樹先生は、山梨県甲府市にある 住吉病院 の院長先生(2007年就任)です。

住吉病院は1955年に開設された精神病院で、現病床数258床の入院可能な病院です。

 

中谷真樹先生は1985年に岐阜大学医学部をご卒業後、約37年間にわたって、精神科の医師の先生として精神疾患の治療に尽力されてきました。

3 住吉病院の取り組み
🍀 住吉病院の理念

(クリックでPDFファイルにリンクします)

中谷先生は「ALL for Recovery」を住吉病院の理念に掲げ、就任直後から精神疾患を持つ人の雇用を積極的に始められました。

住吉病院の理念の『リカバリー』とは、単なる回復という意味合いではなく、地域で生活し、働き、完全に社会参加するプロセスを意味しています。

 

住吉病院では常時約10人程度の精神障害者が雇用されているとのことですが、そのうち毎年2~3人が一般就労に移行していくとのことです。

🍀 看護部長の一ノ瀬冨佐雄氏

一ノ瀬冨佐雄氏

住吉病院の副院長は看護部長の 一ノ瀬冨佐雄氏 です👉

 

精神障害者を雇用するのは大変そうな印象を受けますが、一ノ瀬氏は「精神障がい者の雇用は普通のこと」と受け止めています。

 

また、一ノ瀬氏は「一般の人でも、最初は支援が必要です。障がいがあっても、適切な支援があれば働くことができると思います。ときには入院もしますが、それもほかの職員と同じです。」と語っています。

🍀 共著者の重廣泰世氏

重廣泰世氏

冒頭の論文で中谷真樹先生の共著者として名前が掲載されている 重廣泰世氏 は、実は住吉病院で働く精神障害当事者の方でした😲❗️❗️

 

重廣さんは、活動療法部の事務補助として相談室とデイケアの事務を務め、ほかに中谷院長先生のスケジュール管理や就労支援にも携わられています。

 

重廣さんは「いつか病歴より職歴に目を向けてもらえるような人になりたい。私は、元気になったから働いたのではありません。私は、働いて元気になりました!」と語っています。

 

『精神科治療学』第31巻増刊号に掲載された論文は、実は住吉病院の取り組みをテーマにした論文だったのです😃

4 IPS研究を継承する
🍀 IPS研究のその後

J-STAGE で中谷先生のその後の論文を調べてみると、IPS以外の精神障害者の就労支援や、就労した後の精神障害者を追跡調査した研究論文は存在しないようでした。。。

 

院長先生ともなるとお忙しいので、じっくりと研究に取り組んではいられないのでしょう💧

コロナ騒動で就労支援に注力できなかったという社会情勢もあります😓

🍀 これからの障害者支援

しかし、今も、障害者の就労支援は重要な問題であり続けています。

少子超高齢化で社会を支える生産人口が少なくなり、一人当たりのGDPが世界で28位に転落(2022年)した我が国には、障害者支援にあてるだけの十分な財源がありません。

今後、障害者支援はどんどん先細りしていくことが予測されます。

「支援が必要な全ての人が支援につながれる社会」というのは絵に描いた餅になってしまうかもしれません💧

🍀 障害者に期待されていること

多くの障害者が様々な福祉サービスを何とかして利用したいと思うのは、十分なお金を稼ぐことができないからです。

例え障害があっても、自分でお金を十分に稼ぐことができるなら、福祉サービスは必要ではありません。

これからの障害者には、たとえ障害があっても社会で働き、生活の糧を自分で稼ぐことが期待されています。

 

一般的には障害がある人は障害者雇用となりますが、障害者雇用では所得が生活保護水準以下になってしまい、所得だけで自立して生活していくのは難しいでしょう。

障害があっても、健常者に伍して、健常者雇用で普通に働けるような社会に変えていく 必要があります。

🍀 障害者当事者がIPS研究を継承する

中谷先生の研究チームがお忙しく、やむを得ず就労支援の研究を継続できないのであれば、今こそ 障害者当事者が中谷先生の研究を継承し、自分たちで障害者の就労支援を実施するべき時がきた と私は思います。

 

私は今後、障害者雇用から健常者雇用に移行していく予定です(合格できれば…)。

新しい雇用先で仕事を覚え、能力を発揮し、成果を上げたら(儲けられたら)、普段から付き合いのあるたくさんの障害者のうち、見込みのある人を会社(未来の自社)に紹介し、健常者雇用で雇用してもらえるように支援したい と考えています。

 

私に声をかけてくれた友人は、私が以前 統合失調症の診断を受けていた ことも、現在は 発達障害の診断に変更 になったことも何もかも知っています。

かつての統合失調症の患者で、今は発達障害者でもある私が健常者雇用で働けるなら、障害者とされている人でも健常者雇用で働ける人は私以外にもたくさんいるはずです。

 

そのためにもまずは私が採用試験に合格して、健常者雇用で働けることを証明する必要がありますね😉

 

ITの資格試験のお勉強を頑張ります😄💪

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました😄

また来てね~😄👋