みなさま、こんばんわ🌜
今日の大阪は良いお天気でした🌞
1 | ソフィーの選択 |
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今日は『ソフィーの選択』という有名な映画を観ました😀
あらすじを簡単に言うと、ホロコーストから生還したポーランド人女性 のお話です。
『ソフィーの選択』はこの20年間のうちに、何回か読もうとして図書館からレンタルしてきては、読めなくて返却することを繰り返していた本でした。
映画はボーっと見てるだけでストーリーが進むので、本当に助かります😊
『ソフィーの選択(Sophie's Choice)』は、アメリカの作家ウィリアム・スタイロンによって書かれた 自伝的小説(ノンフィクション) で、1979年に出版されました。
スタイロン氏はこの作品を書く10年前にピュリッツァー賞を受賞しており、既に作家としての地位を確立していましたが、この作品もベストセラーとなりました。
とにかく、ずっと気になっていた本の全容をやっと知ることができました😄
2 | 本で読んだピンクの館 |
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この20年間で私が読み進められたのは、ほんの始めの部分だけです。
映画の冒頭(開始後3分ぐらい)で本で読んだピンクの館(主人公の下宿先)が見事に再現されているのを見て、この映画は私の期待を裏切らないことを確信しました😉
冒頭部分は青春映画風の明るい雰囲気で進みます。
この冒頭部分の人間らしさ、優しさが、映画の最後の「ソフィーの選択」の部分の異常性・非情さをより際立たせていました。
練り上げられたストーリーがめっちゃ良かったです。
3 | ホロコーストから生還した人のその後 |
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この映画(小説)のタイトル『ソフィーの選択』にもあるヒロインのソフィーは、アウシュビッツで究極の選択を迫られます。
その選択が、九死に一生を得てホロコーストから生還を果たした後も、ソフィーを苦しめ続けます。
ネタバレになってしまいますが、結局ソフィーはアウシュビッツでの悲惨な体験を克服することはできませんでした。
本当にお気の毒です。悪いのは明らかにソフィーではなくナチスです。
アウシュビッツから生還した後、アメリカに移住したユダヤ人を追跡研究した アントノフスキー博士 によれば「ホロコーストを生き延びても、7割の人が生涯にわたって何らかの後遺症(精神症状)に苦しめられた」とのことです。
辛い経験をしても乗り越えられる人(3割)と乗り越えられない人(7割)がいて、ソフィーは7割のタイプだったのです。
ヒロインのソフィーを演じていたのは、若き日のメリル・ストリープ✨
めっちゃ美しかったです✨
この作品で アカデミー賞主演女優賞 を受賞しています🏆
顔の内側から光が漏れ出ているような圧倒的な透明感で、眼福でした🥰
4 | 信じたくないほど酷いことは人生に普通に起こる |
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このところ、この作品以外にも『ハンナ・アーレント』など、いわゆるホロコーストから生還した方々をテーマにした映画を観ています。
無残にも、第二次大戦中にナチスに殺された人間の数はおよそ900万人。
大阪府の人口(883万人)とほぼ一致します。
考えるだけで震え上がるほど恐ろしいです。
アウシュビッツの悲劇などナチスの歴史を振り返れば、信じられないほど酷いことが普通に起こっている ことが良くわかります。
いつの時代にも、何の罪もない人が理由なき迫害を受け、のたうち回って苦しみ、そして死んできました。
人生に何か酷いことが起きて、「なぜ自分だけこんな目に遭うのだろう❓」と思うことは誰しもあるかもしれません。
例えば 統合失調症の誤診 とか。
でも、この映画を観て腑に落ちたことがありました。
「理由なき差別を受け、苦しんできたのは私だけではない」と。
アウシュビッツに比べれば、統合失調症の誤診は笑い話か軽いジョークとしか思えないでしょうが・・・😅
5 | 文学の可能性 |
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この映画はホロコーストをテーマにした 重い 映画で、感動に満ち溢れているわけではありません。
でも、映画を通して間接的に原作『ソフィーの選択(Sophie's Choice)』を知って、私は 人生に対する畏敬の念 に打たれました。
作家のスタイロン氏が抱いていた 人生に対する畏敬の念 を、映画を通して理解できたような気がしました。
それと同時に、文学は心を癒す ことに気づきました。
主人公の姿や原作者の思いに自分を重ねて共感し、「悩んでいるのは自分だけではないんだ」「誰もが通る道なのだ」と安心することができるからです。
私は人の心を癒せるような人間になりたいと願って、心理学を学んだり、公認心理師を目指したり、色んなことにチャレンジしてきました。
でも、改めて、心を癒す方法はたくさんあり、心理学や精神医学などの医療的な知識や、医師や看護師、公認心理師などの医療従事者だけが人を癒すわけではないことを理解しました。
私は実際的な人間で、看護師免許などの取得すれば 今すぐ役立つ実用的なモノ を好んできました。
反面、文学や心理学など、習得に長い時間がかかるのに、何の役に立つのかよくわからないモノに不信感を抱いてきました。
これまでの私には理解できませんでしたが、文学や心理学などの人文的な知識は、実は 人生を豊かにしてくれる ことに気づきました。
これからはもっと文学や心理学に触れて、豊かな人生を送りたいと思います😄🍀
最後までお読みいただき、ありがとうございました😄
また来てね~😄👋