みなさま、こんばんわ🌜
夜中ですが、卒業研究の追い込みで頑張っています😉
1 | 精神科治療学を読了 |
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ただいま午前3時25分。
やっと買い集めた『精神科治療学』を読了しました❗
統合失調症のとこだけ。
増刊号と2018年1月~2月分で全部で8冊分。
2010年版の『今日の精神科治療ガイドライン』のみ間に合いませんでした😅
歴史をさかのぼると、20世紀までは自閉症も、自閉症スペクトラム障害も、注意欠陥・多動性障害も、てんかんも、境界性知能も、何もかも統合失調症だったということがわかりました。
統合失調症の亜種が複数あって、統合失調症内で分別することで、ありとあらゆる精神疾患を統合失調症として取り扱っていたようです😅
というか、20世紀には発達障害の概念そのものが日本になかったので、2005年の発達障害者支援法は精神医学にとって晴天の霹靂だったんじゃないかと思います😅
2 | 抗精神病薬の歴史の本を読了 |
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抗精神病薬の歴史の本も無事昨日届きました。
吉村玲児(2013)『抗精神病薬プラクティカルガイド―どう選んでどう使う?』中外医学社
既に読了しまして、ザックリと抗精神病薬の歴史を理解できたと思います😉
1996年から2011年ぐらいまで、定型抗精神病薬(旧薬)と非定型抗精神病薬(新薬)が次々と発売されて、この20年余りで統合失調症の薬物療法は様変わりしたんだな、とわかりました。
しかし、対話中心だった20世紀の精神医学は、21世紀になったあたりから薬物療法万能に傾きはじめ、2000年には既に日本は諸外国に比べ抗精神病薬の多剤併用が異常に多いことが指摘され始めています。
抗精神病薬の多剤併用の何があかんかというと、副作用が重すぎて、過鎮静のようになって、結果的に患者さんのQOLが低下することです。
2005~2006年には抗精神病薬の多剤併用の調査が行われ、2009年には厚生労働省の会議でも指摘されるようになりました。
2014年、2016年、2018年、2020年の診療報酬の改定で、3剤以上の併用の場合は診療報酬を引き下げられるようになり、多剤併用が当たり前だった統合失調症の薬物療法も、徐々に抗精神病薬の治療は単剤が原則にシフトしていきます。
抗精神病薬の使用が減少して、『DSM-Ⅳ-TR』にまではあった残遺型統合失調症が、実は抗精神病薬の副作用だったんじゃないかということもわかってきました。
精神医学はめっちゃ社会の動きと連動していますよね。
精神だけではないんだと思いますが・・・。
3 | 精神保健をめぐる法律についても調べた |
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精神保健福祉に関する法律も。1875(明治8)年の癲狂院の創設に遡って調べました。
1900年ぐらいから一貫して隔離・閉じ込め方向が、1987年に突如、社会的自立を目指すに変わり、1995年についに精神保健手帳(精神障害者保健福祉手帳)も誕生。
それまでは病院に閉じ込め方向だったからいらなかった障害者手帳が、社会で生活する方向に切り替わり、身分を証明するものが必要になったんだろうな、と思います。
決定的だったのは2004年の精神保健福祉法の改正で、入院医療中心から地域生活中心へ完全に方向転換しました。
その後も発達障害者支援法が成立したり、障害者雇用促進法が改正されて、精神障害者も社会で就労する時代に突入しました。
ここ20年ぐらいで社会制度も激動しています。
さらにここへ、2003年度にDPCが導入され、病院の在院日数の短縮化がはじまります。
平均入院期間が断トツに長い精神病院も無関係ではなく、現在では精神病院も平均在院日数の短縮につとめています。
4 | 医師兼ケースワーカー❓ |
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2016年の時点でケースワークも精神科の医師の仕事になっており、精神科の医師の実態は 医師 兼 ケースワーカー とのことでした。
医師法 第一条 「医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。」
看護師の役割が保助看法によって規定されているのと同じように、医師の役割も医師法によって規定されています🖕🖕🖕
それによれば・・・あってますね。
医師法について調べたのは今日が初めてですが、医師の役割はめっちゃ広いんですねー😲❗❗
医療に関することほぼ全部やんっ❗❗
准看護師と正看護師と保健師の資格しかない私には、こんなめっちゃ広い役割をどうやって果たしたらいいかさえわかりません😅
医師の先生は本当にすごいですね✨
しかし、ともかく精神科の医師の先生は、治療に専念するのではなく、医学的な治療を行いつつ、患者さんの生活や就労のケースワークも担当なさることになったようです。
それもこれも、行政の支援を受けるためには診断を受けて障害者になる必要があるけれども、障害者になるかどうかの判断を担当しているのが精神科の医師だからですね😅
何でそんなことになるかというと、支援を受けたい人が誰でもどんな支援でも気軽に受けられる社会であれば必要ないのですが、現実にはそうじゃないからですね。
支援をするにもお金がかかり、支援を望む人全員に支援をするわけにはいかないですよね。
限られた資源を有効配分するには、障害が重い人から順番に支援していくしかありません。
でも誰の障害が重いのかが行政にはわからないから、専門家である医師に判断していただこうということになって、精神科がその判定を引き受けている状態なんですね。
5 | 患者さんの人生と診断は無関係のはずが |
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私は統合失調症の誤診問題の解決に「診断名の自由選択制」を主張していますが、私の主張がそもそもからしておかしいですよね。
社会生活と診断名や治療は、理論上は無関係だからです。
生活は生活、治療は治療のはずですよね。
でも何回考えても「診断名の自由選択制」が正しい気がするんですよね。
抜本的であり、即効性が高く、経済的観点から考えて最も効果的だからです。
それに、診断がエビデンス盛りだくさんで、どんなことがあっても揺るがないぐらい確固たるものであれば、患者さんが社会的適応をするために診断を変えようなんて思いつかないのですが・・・。
現実にはDSMの発売に伴って19年ごとに大幅改定で、病名そのものもガラっと変わっちゃいますよね。
疾患の定義そのものが変更前提なので、安定性よりもQOL重視でいったほうがいいと思うんですよね。
患者さんは疾患の定義の変更に耐える。
精神科の医師の先生は、患者さんのQOL向上のために、敢えて診断名を変更する。
という持ちつ持たれつみたいな感じかな・・・❓
6 | 大学院ではぜひ認知行動療法を |
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私は大学院では認知行動療法について学ぼうと思っています。
「統合失調症の誤診研究」に情熱を失ったのではなく、統合失調症では入れる心理系大学院がないからです。
認知行動療法はメジャーで、どこの大学院にも必ず専門の先生がいらっしゃるので鉄板です👍
「統合失調症の誤診研究」は大学院を卒業したら、また自分で研究をするつもりです😉
それが作法なんですって😄
でも研究内容を認知行動療法に変える決心がついて良かったです。
統合失調症の研究をしてみたら、医師でない私は、逆立ちしたって医師の先生ぐらいの優れた研究ができないことに気づいたからです。
残念ながら、マネするぐらいがせいぜいです😅
新機軸とか絶対ないですよね。
そんなことはわかってましたけど、でも「統合失調症の誤診研究」も一般就労で働く精神障害者の命がかかっているので、救命の観点から研究を中止できないんですけどね。
個人的な理由であれば、とっくの昔に卒業研究自体諦めていると思います。
ていうかそもそも通信制大学に行ってないし。
大学院で疾患メインの研究をしてしまうと、精神疾患はDSMの19年ごとの発売に伴って、定義から根本的に変更してしまうので、命がけで研究した内容がDSMが発売するごとに白紙になってしまう可能性もあります。
私治療に憧れがあるので、大学院ではぜひ治療スキルを身に着けたいなぁ😃
7 | エビデンス重視のこれからの精神医学 |
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2021年版の『今日の精神科治療ハンドブック』によれば、精神医学も今後はエビデンス重視の方向性をとる、とのこと。
身体医学と精神医学の間には、分断があったような気がしますが、精神医学が身体医学に近づいていく方向性とのことです。
私はこれから精神医学はもっともっと科学的になっていくんだと思います。
じゃあ、古式ゆかしい精神分析や認知行動療法やACTは誰が担当するのか、というと、私は心理職が担当することになると思います。
これまでの精神科の医師の役割を、医師と心理職で分け合うようなイメージです。
精神医学の領域でも専門分化が進んでいくんでしょう😃(現時点では私の頭の中で)
私の精神科の主治医の先生は立派な先生だと思います。
いつも患者さんのお話をきちんと聞かれているし、支持的精神療法もバッチリです。
正直、自分が主治医の先生ぐらいできるかと考えたら、「できない」が本音です、今はまだ。
これから心理職になるということは、治療にスタメンで参加することになるので、主治医の先生ぐらいのことができないといけないわけですよね。
私はもう41歳で、私の残された時間はあと40年(社会的活動限界まであと30年)ぐらいしかないというのに、時間が足りるか正直不安です。
8 | 絵描きよりも研究者を目指す |
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昨日の夜、ずっと精神医学系の本ばっかり読んで疲れたので、キレイな風景でも見ようと田園風景をググって眺めていました。
「あぁ、こんなキレイな景色を絵に描きたいなぁ。キレイな絵をいっぱい描いて、世界を美しく彩りたいなぁ。」と思っていました。
私が描くべき油絵の構図が頭に浮かびました。
すると、頭の中に
「絵は止めておきなさい。それよりも研究をしなさい。
絵は誰でも描けるが、研究は誰でもできるわけではない。
これから認知行動療法を学ぶのだろう❓
薬物療法なしでどこまで治療できるか、とくと拝見させていただこう。
楽しみにしているよ(笑)」
という高齢男性(推定60歳ぐらい)の声が響きました。
どなたか存じませんが、どうやら研究者の卵として期待されているらしいことがわかりました😀
今世では絵が描けないのは残念ですが、気を取り直して研究者を目指してみることにしました❗
研究者といっても、大学の先生じゃなくて、サラリーマン日曜研究家ですけども😅
今のデザインの仕事は辞めたくないし、IT✖デザイン✖認知行動療法 でちょっと試してみたいこともあるんですよね😉
私は統合失調症ではないのに、統合失調症と誤診された発達障害者を救うために、日本のピネルを目指していました。
でも、精神医学自体が積極的に誤診を認め始めているので、私はピネルを目指さなくてもよくなりました。
そもそも看護師なのに、ピネルを目指す時点で無理がありすぎましたが、救命の観点から・・・(以下省略)。
予定外ですが、これから研究者を目指してみます😄
さすがにもう寝ます・・・おやすみなさい😴💤
最後までお読みいただき、ありがとうございました😄
また来てね~😄👋