みなさま、こんばんわ🌜
1 | 文献を求めて大学図書館へ |
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本日は会社の出社日でした😀
普段は在宅ワーカーです😉
会社を定時に退社してから、文献を求めて 母校の大学図書館 にやって来ました。
2 | 探していた文献 |
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- アメリカ精神医学会(1996)『DSM-Ⅳ 精神疾患の診断・統計マニュアル』(高橋三郎・大野裕・染矢俊幸訳)医学書院
- アメリカ精神医学会(2002)『DSM-Ⅳ-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル(新訂版)』(高橋三郎・大野裕・染矢俊幸訳)医学書院
- (2021)『精神看護 2021年1月号 特集 「生活保護」の本丸に迫る』24(1). 医学書院
- (2021)『精神看護 2021年 9月号 そうだったのか! 「幻聴・妄想」 私たちができる意義ある対応とは/統合失調症の患者さんへの私のかかわり体験談』24(5). 医学書院
- (2021)『精神看護 2021年11月号 強制入院の体験を語る/退院支援マップでセルフモニタリング力を高めよう』24(6). 医学書院
『DSM-Ⅳ』と『DSM-Ⅳ-TR』は、卒業論文に統合失調症の診断基準を載せようと思って😀
『精神看護』は読みたかったからです🙂
こちらは なぜ発達障害が他の精神疾患と誤診されるか が書かれた貴重な本です👉
この本は精神科の医師の先生がお書きになった本ですが、やっぱり医師の先生も誤診のこと気にされてたんだなぁ。
看護師の私だけが気にしてるんじゃなくて良かったです😊
岩波明先生によれば「発達障害が他の精神疾患と誤診されるのは医師の経験不足」だそうです。
もし私が精神科の医師であったとしても、普通にわからないから絶対に誤診すると思います・・・😅
難しいですよね・・・😅
岩波明先生の『発達障害はなぜ誤診されるのか』の本には、主要な精神疾患のDSM-5が掲載されて、すごくわかりやすかったです😀
岩波明先生をまねて、私の卒業論文にも「DSM-Ⅳ」と「DSM-Ⅳ-TR」の統合失調症の診断基準を載せようと思って、コピーしてきました😄
3 | DSMの統合失調症の診断基準の変遷 |
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卒業論文のために「DSM-Ⅳ」「DSM-Ⅳ-TR」「DSM-5」の統合失調症の診断基準を見比べました。
すると、統合失調症の診断基準が目に見えて変化 していることがわかりました😲❗❗
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DSM-5(2013年) |
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こちらは DSM-5 の 統合失調症の診断基準 のページです🖕🖕🖕
米国は2013年、日本語版は2014年発売の 現行のDSM になります。
統合失調症の診断基準は1つだけです。
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DSM-Ⅳ-TR(2001年) |
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こちらは DSM-Ⅳ-TR の 統合失調症の診断基準 のページです🖕🖕🖕
米国は2001年、日本語版は2002年発売の1つ前のバージョンです。
なんと、統合失調症の病型それぞれに診断基準があった んですね😲
病型それぞれに診断コードがあてられていました。
- 295.30 妄想型
- 295.10 解体型
- 295.20 緊張型
- 295.90 識別不能型
- 295.60 残遺型
統合失調症だけでは診断コード番号がないので、正式な記録としては 統合失調症+病型の組み合わせ になるそうです。
例えば
「295.30 統合失調症,妄想型,エピソードの間欠期に残遺症状を伴うもの,顕著な陰性症状を伴うもの」
となるようです🙂
つまり、DSM-5が発売される2013年まで、全ての統合失調症患者さんには病型があったことになります💡
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DSM-Ⅳ(1994年) |
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こちらは DSM-Ⅳ の 統合失調症の診断基準 のページです🖕🖕🖕
米国は1994年、日本語版は1996年発売の2つ前のバージョンです。
当時は統合失調症という病名ではなくて、精神分裂病 でした。
DSM-Ⅳの時代もDSM-Ⅳ-TRと同じく、統合失調症の病型それぞれに診断基準があり、統合失調症+病型の組み合わせによる診断でした。
診断コードはDSM-Ⅳ-TRと同じでした。
4 | DSMにみる統合失調症の未来 |
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DSMの発売とともに変化する統合失調症の診断基準 |
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DSM-Ⅳ-TRまでは存在していた統合失調症の病型による診断基準は、DSM-5になって統合失調症に一本化され、すっかりなくなってしまいました。
統合失調症の病型は今はゆるく残っているような感じです。
DSMの変遷を見ると、精神科の医師の先生方が、何とか患者さんを治療しようとして、必死に研究されていたんだなぁとわかります(失礼💦)。
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DSMの変遷にみる精神医学の進歩 |
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知的障害を伴う自閉症も統合失調症だった60年前と比べると、精神医学は格段の進歩を遂げました。
当たり前ですが、現在の精神医療は、今よりも更に未発達だった昔の精神医療を基盤に発展しています。
今日、私たち精神疾患患者が享受している現在の進歩した精神医療は、まるで巨人の肩の上に立つように、たくさんの医師の先生方の努力の賜物の上に成立していたのです。
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2032年の統合失調症 |
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精神疾患の診断基準は、時代とともに目まぐるしくどんどん変わっていきます。
DSMはおよそ19~20年ごとに発売されているので、DSM-6 の発売は 2032~2033年 の見込みです。
DSM-6の発売までおよそ10年。
あと10年もすれば、精神障害をめぐる医療も今とは全然違う状況になっているかもしれません😀
10年後、統合失調症はどんな疾患になっているのでしょうか❓
これは私の予感でしかありませんが、私は 統合失調症の未来はきっと明るい と思います🍀
統合失調症の未来が楽しみですね😊
最後までお読みいただき、ありがとうございました😄
また来てね~😄👋