みなさま、こんばんわ🌜

今日の大阪は雨☔でした💧

風も強かったので、ボトボトになりました😅

 
1 精神医療国家賠償請求訴訟のはじまり
🍀 2021年3月1日 第1回口頭弁論

 

東京地方裁判所

2021年3月1日に、東京地方裁判所で、「鳥は空に魚は水に人は社会に」訴訟第1回口頭弁論 がありました。

⭐ 口頭弁論とは

口頭弁論 とは、裁判所の裁判官の前で、訴訟の双方の当事者や弁護士さんがこれから争う訴訟について、お互いに意見や主張を言い合うことを言います☝🏻

いよいよ、「鳥は空に魚は水に人は社会に」訴訟 が始まりました。

 

🍀 国は争う姿勢
NEWSPAPER ARTICLE DETAILS
📰 長期入院賠償訴訟「精神医療変われば」 国は争う姿勢 東京地裁

 国の精神医療政策によって地域で暮らす機会を奪われ、約40年の長期入院 を強いられたとして、群馬県太田市の 伊藤時男さん(70) が国に3300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が1日、東京地裁(小田正二裁判長)であった。国は請求棄却を求め、争う姿勢を示した
 伊藤さんは意見陳述で「入院期間が10年以上の人たちをたくさん見てきた。長期入院は私だけの問題ではない。この裁判で 少しでも日本の精神医療が変われば と願っている」と述べた。

 訴状によると、伊藤さんは統合失調症と診断され、1973年に福島県内の病院に医療保護入院した。2011年の東日本大震災でこの病院が閉鎖したため、退院した。原告側は、日本の精神医療を調査した世界保健機関(WHO)の顧問が日本政府に出した68年の勧告によって、地域医療に転換する必要性を認識しながら、放置したなどと主張している。【道下寛子】

 

毎日新聞によれば、「国は請求棄却を求め、争う姿勢を見せた」、とのことです。

つまり、国は「何言うてますのや。そんなことわいに言われましても、何のことかサッパリわからしまへん。言いがかりですわ。商売のジャマなんで、止めてんか。裁判官はん、頼んますわ。」と言っているんです☝🏻

 

2019~2020年の 「ハンセン病国家賠償請求訴訟」 は原告団の勝訴で、大盛り上がりでしたもんね。

国としても、負け続けるわけにはいかないのでしょう・・・。

 

毎日新聞の大阪朝刊には載っていなかったので、紙面が手に入りませんでした💧

また大阪市立中央図書館で東京朝刊をコピーしてきます😉

🍀 運命の3月1日から3週間経った今なぜこの記事を書いているのか

何で今頃、「鳥は空に魚は水に人は社会に」訴訟 の記事を書いているかというと、1~2週間前からなぜかずっと「書かなきゃ💦 書かなきゃ💦」と思っていたんですが、なかなか書けませんでした😅

昨日、シルバーリボンの会「“10代にも多い精神疾患 小中学校でも教育を” 文科省に要望」 の速報をいただき、なぜか今なら 「鳥は空に魚は水に人は社会に」訴訟 が書ける❗ と決意した次第です🙂

 

2 「鳥は空に魚は水に人は社会に」訴訟
🍀 精神病院に長期入院していた精神障害者の男性が謝罪を求めて国を提訴

毎日新聞 大阪朝刊 2020年10月1日 23項 総合面

 

2020年10月1日に、精神病院に長期入院していた精神障害者の男性 が、謝罪を求めて国を提訴 しました。

📰 毎日新聞 大阪朝刊 2020年10月1日 23項 総合面

 

「鳥は空に魚は水に人は社会に」訴訟 とは、約40年精神科病院に入院した統合失調症の男性が、国の精神医療政策のために長期入院を余儀なくされたとして、国に賠償を求めて争っている訴訟のことです。

原告側は、精神障害者が地域で暮らす環境整備を国が怠ったために、自由に暮らす権利を奪われ人権を侵害された と訴えています。
📰 朝日新聞デジタル 2020年10月1日 6時30分 森本美紀

 

🍀 治療の必要性がないのに退院できない「施設症」

原告の男性は、16歳から61歳まで 45年間精神病院に入院 していました。
原告の男性の病状は安定しており、もっと早く退院することができたはずでした。

 

欧米諸国の精神福祉が、早くから入院治療から在宅治療に移行していたのに比べ、日本の精神福祉は国の無策により放置され、結果として原告のような男性が長期入院を強いられることになってしまいました。

精神医療では、5年以上入院されている患者さんだけで9万人。

20年30年と長期入院されている患者さんが何万人もおられます。

精神病院に入院しているうちに受け皿を失い、精神病院以外に行き場がなく、治療の必要性がないのに本人の意志に反してやむを得ず長期入院を強いられている状態を 施設症 と言います。

 

原告の男性は、「40年間の入院期間中に、退院を諦める患者を見続けてきた。そういう患者をなくすために立ち上がった。」 として、国賠訴訟の原告となることを決意されました。

 

3 伊藤時男氏 精神医療国家賠償請求訴訟原告
🍀 精神病院に45年間入院していた伊藤時男さん

「鳥は空に魚は水に人は社会に」訴訟 の原告の男性の名前は 伊藤時男さん と言います。

伊藤時男さんは仙台市出身。

地元の高校を中退後、叔父が働く東京都内のレストランでコック見習いをしていた16歳の時に統合失調症を発症されました。

都内の病院に入院され、それから転院を繰り返しながら、人生の大半を各地の精神科病院で過ごされました。

伊藤時男さんは精神病院に入院しながら、病院近くの養鶏所での作業や入院患者への配膳の手伝いなど院内作業を続けられました。

「真面目に働けば、いつか出られるだろう」 と信じていたからです。

でも、いつになっても 退院の話は出ません でした。

「この病院の対応はおかしい」と感じてはいましたが、年を重ねるうちに、手に職もない自分が地域社会で暮らすことはできないのではと自信をなくし、退院を諦めるようになっていったとのことです。

 

🍀 伊藤時男さん退院のきっかけ

伊藤時男さんが最も長く入院されていたのは、1973年から2011年まで生活した福島県内の病院でした。

2011年3月11日に東日本大震災が発生し、伊藤時男さんが入院されていた病院も被災、閉院することになりました。

伊藤時男さんは、61歳で45年ぶりに精神病院を退院 し、グループホームに入居されました。

その後、念願だったアパートでの1人暮らしをされました。

伊藤時男さんは、今の心境を「自分が選んだ場所で暮らせ、どこに行くのも自由。夢のよう。」と語っています。

 

🍀 精神病院に入院45年 何のために生まれてきたのかわからない人生

伊藤時男さん40歳の頃の手記

私は 「鳥は空に魚は水に人は社会に」訴訟 は間違っていはいないと思います。

 

私も 統合失調症と誤診 を受け、精神病院に3回も無理やり入院させられてきました。

後になって「あなたはやっぱり統合失調症じゃなかったです」と、診断名が発達障害になった ことは良いことだと言えます。

しかし、今でも 「あの入院って一体何の意味があったのか❓」 と私自身が不思議でたまりません。

伊藤時男さんの場合は、その状態が 45年間 なのでたまったものではないと思います。

 

70年のこれまでの人生のうち、精神病院に16歳から61歳までの45年間を入院して過ごすとしたら、ハッキリ言って 何のために生まれてきたのかわからない人生 になります。

私がもし伊藤時男さんのような人生を歩まなければならないとしたら、この世に生まれてきたくはない ですね。

どう考えても、何の意味もない人生 になりそうなので。

🍀 誰もが安心して暮らせる社会にするために

我が国で5年以上精神病院に長期入院を余儀なくされている患者さんは9万人以上。

もし、こういったことが今後も平然と続けられるようなら、出生率の低下は避けられない と思います。

だって、このままではとても 安心して暮らすことができません からね。

伊藤時男さんのような人生になってしまうと、生まれてきたことさえ無駄になってしまうとしか思えません。

私は、かけがえのない人生を守るためなら、戦うだけの意味がある と思っています。

 

原告の伊藤時男さんは3月1日の意見陳述で「入院期間が10年以上の人たちをたくさん見てきた。長期入院は私だけの問題ではない。この裁判で 少しでも日本の精神医療が変われば と願っている。」と述べられました。

どうか、伊藤時男さんの願いが叶いますに🙏✨

4 今、変化を求められる精神医療
🍀 精神障害者当事者・家族から上がり続ける「声」

今、統合失調症のあり方をめぐって、精神障害者当事者や家族、および支援者から様々な声が上がっています。

私は主に「研究」として「統合失調症の誤診」にアプローチし、研究過程で統合失調症や発達障害をめぐる精神医療のあり方について知識を深めることになりました。

 

その結果、何となくですが、精神医療は治療という名目のもとに、とんでもない過ちを犯してきたのではないか❓ という気がしています。

精神医療の全てが間違っているわけではない。

しかし、見て見ぬふりができないほどの大きな過ちを犯し続けてきたのではないか❓ という疑念が頭を去りません。

 

これまでは通用してきたかもしれない。

しかし、もう時代が変わり 今までのやり方を続けることが許されない時代になったのではないか❓ と思います。

🍀 自由の名のもとに変化せよ

精神医療は今、変化を求められている と思います。

これからも「声」は上がり続けるでしょう。

 

私にはハッキリと聞こえます。

自由の名のもとに、変化せよ❗

と叫ぶ声が。

🍀 精神障害者当事者が声をあげることの意味

統合失調症を含む精神疾患の話題は、どちらかというと話しにくい内容です。

聞いていて楽しい話では決してありませんし。

 

それに、私もそうですが精神障害者は健常者に比べ、心身共に弱い 傾向があります。

精神障害者当事者のような社会的弱者が声をあげることに、何か意味があるのかと疑う方もたくさんいらっしゃることと思います。​​​​​​

 

Nelson Mandela

かつて ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領 がこうおっしゃっていました。

「声をあげても何も変わらない。しかし、声をあげなければ何も変わらない。」

命がけで取り組んでも、結局は何も変わらないのかもしれない。

しかし、黙っていては永遠に変わることはないでしょう。

 

私は誰にも 何のために生まれてきたのかわからないような人生を送ってほしくない

全ての人が、かけがえのない人生を喜びとともに生きられるように、私は命ある限り声をあげ続けます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました😄

また来てね~😄👋