噛む力の発達についてです。
母乳の場合と哺乳瓶で飲む場合はあごの筋肉の使い方が違う
食べ物を食べるためには顎の力を使った噛む能力が必要ですが、
噛む能力は哺乳期、固形食移行期、食習慣形成期を経過して発達し完成されるそうです。
この噛む能力の発達にとって一番大切なのは哺乳期といわれており、
この時期に噛む筋肉の基礎的な力がつき、噛んで飲み込む
という行動になれる準備が行われるそうです。
哺乳瓶で赤ちゃんがお乳を飲むときにはまさに吸うことをしており、
あごの動きや噛む筋肉の活動が少ないそうです。
母乳を飲む場合は大きくリズミカルにバースト状の運動が間歇的に起こっており、
噛む力を自然に養っているそう。
なので、哺乳瓶での哺乳では離乳食を通して再び噛む能力を少しずつ育てていく必要性が出てきますが、
母乳育児では離乳食の初期にどろどろの物から開始する必要はないそうです。
離乳食の開始時期はお母さんの食べているものに興味を持った時
お母さんの食事中の食べている様子から
その美味しそうな表情、楽しそうな表情を感じ取り
食べるという「快」の行動への意欲が育っていくそう。
寝返りしお座りができるようになる頃には
赤ちゃんは自分から積極的に興味の対象を探索し
それを確かめ、体験しようとするまでに成長します。
この時期が離乳食開始の時期だそうです。
離乳食は初めての冒険。冒険は楽しくわくわくと。赤ちゃんは無理強いしても食べないもの
お母さんたちは赤ちゃんが食べてくれるようにと期待を込めて
離乳準備食をつくります。
しかし母乳で育っている赤ちゃんの多くはそれらを受け付けません。口も開けません。
多くの育児書には離乳準備食という項目があり
それを受け付けないとお母さんは悩んで不安になってしまいます。
また、焦ってイライラしたり叱ってしまうこともあります。
食事の楽しさは離乳食から
本来親しい間柄の人との食事は会話があり
おいしさ、楽しさがあって、そのことを一緒に感じてこそ成り立つもの。
離乳食という特殊な基準が決まっているからか
この楽しさが見失われがちになり、子供の気持ちに添えなくなってしまうのだそう。
乳児健診や育児相談の現場でもついつい離乳の目安に合わせたスケジュールについて
指導されがちでお母さんの周りがすべてこのような環境であることが戸惑いを生んでいると指摘しています。
薄味と形にこだわらないのがコツ
離乳食に悩んでいるお母さんの話から
2つの単純な理由から食べてくれないことがわかるそうです。
一つは薄味、ベタベタで自分が食べても美味しくないものを与えている
(基準に沿った離乳食を与えることは育児上欠かすことのできない義務だと思い込んで与えている)
2つ目は良く食べてくれない赤ちゃんに離乳食を与えている時のお母さんは真剣すぎて
こどもにとって圧迫感を与えていることが多い。
(赤ちゃんは何か大変なことが起こるという気持ちになり食事どころではなくなってしまう)
わざわざつくらないこと
赤ちゃんにあげるものは、自分もその時に食べて実際に美味しいことが必要。
そうして赤ちゃんにも「こんなにおいしいから少しわけてあげるね」という気持ちで
一緒に食事をすることが大切。
離乳食をわざわざ作る必要はなく、
自分が食べているものの中から食べられそうなものを
赤ちゃんに与えればよいのであれば
赤ちゃんが食べなかったものを自分で食べてしまえばいいのだそうです。
わざわざ作ると離乳食作りの手間が最初に浮かんで
食べてほしいとかせっかく作ったのにとついつい考えてしまうということですね。
またまた長くなったので日本母乳の会 離乳食本 内容紹介3へ続く~
この本は以下のホームページからメールで注文可能です。
http://www.bonyu.or.jp/index.asp?patten_cd=1&page_no=21
ということで今回のこそギャンは「日本母乳の会 離乳食本 内容紹介2」でした!
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