部屋に入った私達は テーブルの上にある茶請けを食べながらお茶を飲んでると 女将さんが部屋にやってきた
前来たときの女将さんと違う女将さんだった
「また 使っていただきありがとうございます」
「前の女将さんは元気ですか?」「私の母親は今 遠くに行ってまして…」
「そうですか…」
そして 女将さんは挨拶を終えると部屋を出ていった
「なんか 元気なかったね」
「そうだね…」
娘は人形をテーブルに置くと廊下の方に歩いてドアの前に行くと振り返った
「なにか 音がする…」
たしかに さっきから 廊下の方でパタパタと人が走ってるような音がする
「俺が見てくる」と言うと友人は廊下に出ていった 友人が出ていった後 放送が鳴った
「ただ今 露天風呂に熊が現れたので 外に出ないようにお願いします 繰り返します」
私が娘に向かって 「熊さんが温泉に入ってるってよ」と言うと娘は笑っていた
テレビに見ようとリモコンに手を伸ばすと 友人が帰ってきた
「熊も親子で温泉に入ってたぜ」「見れたのか?」
友人が「すぐ来るよ 今 迎えに行ったら スレちがうよ」
っと話している
私がここだよと手を振ってみたが娘は気づかない 近くに行って 友人に声をかけた 「っよ」友人はそこにいたのかと顔をして 娘に向かって 「っね すぐ来たでしょ」と言った 娘は「うん」と頭を下げ 私が持っていた 人形に飛びついてきた 私が人形を渡すとパタパタと部屋に入っていく
友人に車の出来事を話すと 気のせいだと言われ 部屋に行く私を止めた 「ちょっと話しがあるんだ」 喫煙場所を指差し 「あそこで話そう」っと言われ 行くことにした 喫煙場所は廊下のだいたい中心にあり まわりがガラスばりになっている 中に入ると 友人が真面目な顔をして私の顔を見ている
「どうかしたのか?」
「あー おまえは信じないんだろうな」
「何がだよ」
「おまえの娘の事だよ」
「だからなにがだよ」
友人は部屋を指差し
「今誰と遊んでいるかわかるか?」
「…」
「今遊んでいるのは おまえの嫁さ…」
「は?」
「見ればわかるさ」
私は部屋のドアを開け 部屋の中をこっそり見てみた
そこには娘と遊ぶ 妻の後ろ姿っだった 娘は母親と楽しそうに人形遊びをしている
「そんな馬鹿な」思わず声をだしてしまった 娘は私に気づくと 妻の腕を掴み私に指を向け
「お父さん来たよ」
妻はこちらに顔をむけた
そしてすーっと立つと私の方に歩いてきて目の前に来ると小さい声で私に言った
「ゆるさない…」
と言うと私のよこをすぎ 消えてしまった
娘には黙っていたが妻の死については 病死って事にしてるが 実際は殺人だった そうこの旅館で妻は殺されたのだった 娘が1歳の時だった 私が温泉に入りに行ったとき 後ろから妻の叫び声が聞こえた 私は部屋へ走った 部屋のドアを開けると 妻のお腹はめった刺しにされ死んでいた 娘は母親の顔を小さい手で撫でているようだった その時の犯人は見つかっていない 今では探す気さえもなかった 見つけたところで 妻は帰ってこない 事件当初は警察も頑張ってるみたいだが 日がたつにつれて 家に来る回数も減って行き 今では半年に1回ぐらいしかこない
まぁ こんな時代だ 運がなっかったと自分を納得させている
今日は娘と友人と私で2泊3日の温泉旅行に行くことにした
娘は母親が死んでから初めての旅行になる
旅行の準備をしていると娘がピンク色のウサギの人形を持っていきたいと言いました
その人形は生前母親が娘に作ってやったもので娘はすごく気に入っていた
私は「良いよ」っと言うと娘はすごく喜んだ
たまたま遊びに来ていた友人はおまえ達じゃ「あぶないからな 俺も行くぜ」とついて来ることになった
私はちょうどいいっとばかりに
友人の車に荷物を詰め込んだ
行くところは秋田の旅館だ
昔 結婚する前に妻と来たことがあり 思い出の旅館になっている
友人が一人増えたので 旅館に電話をすると 「一緒の部屋でもいいですか?」っと言ってきたのでいいですよっと返答した
私達は旅館に向かう途中 お寺と遊園地に向かう予定だったが雨が強く 直接 旅館に向かう事にした旅館につくと 娘が寝てしまっているので 私が娘を友人が荷物を運ぶことにした 旅館の中に入ると娘が目を覚ました 娘がキョロキョロと回りを見て 「ウサギは?」と半泣きの顔をしながら聞いてきた 友人に聞くと車の中にあると言うので 私が取りに行くことにした 車に行くと車のドアが開いた 車のキーにはさわってはいない 開いたドアから男の子が走って出て行った 声をかけようとしたが そのまま走っていなくなってしまった 車の中をぐるっと見たが荒らされた様子もなかったので助手席にある人形を持って旅館にもどった 娘達はすでにロビーには、いなく カウンターの人に部屋の番号を聞きエレベーターに乗って閉めるボタンを押そうとしたら 男の子が乗り込んできた
私が4階のボタンを押すと 男の子は3階のボタンを押した 男の子が「その人形おじさんの?」
「いや おじさんの子供のだよ」「その人形…」
っと言う途中エレベーターが3階に着いた ドアが開くと男の子は走って行った
エレベーターは4階をすぎて5階に泊まった 仕方なく5階で下りて階段で4階に行くことにした
階段はエレベーターの近くにあり下りって行った 途中 5階と4階階段の間には 一輪挿しの花があった 近くにはジュースとお菓子が供えてある そのまま通り過ぎることもできなく 拝んで行くことにした 拝んでる最中 鈴の音が聞こえてきた気がしたが 回りを見ても鈴らしきものは見当たらない 下から娘の声がした 「お父さんまだ?」 友人と話してるみたいだった