あの壮絶な出来事から6年半。
6年半経った今思うこと、今だからこそ言えること、
私の思いを綴りたいと思います。
当時私は20週で我が子を出産し、その翌日に退院しました。
赤ちゃんがいない為、
里帰りすることなく家に帰ればすぐに日常の生活が始まります。
死産とはいえ、通常の出産と変わりません。
身体はすっかりお母さん。
けれど、我が子はいない。
心には大きな穴がぽっかりと空き、産後の身体に重くのしかかります。
通常の出産は保健師さんの産後のケアがあったり、自治体の手厚いサポートがあります。
『死産』での出産は、そのようなサポートは何もありません。
悲しい、誰かに話を聞いてもらいたい、苦しい気持ちを吐き出したい。
そんな時もっと、気軽に相談できる窓口があればどれほど安心できるか。
授かった命が、必ずしも無事に生まれるとは限らない。
たとえ仕方のないことだったとしても、
自分を責め、心を痛めているお母さんも多いのではないでしょうか?
もっと、必要な人にグリーフケアを。
もっと、当たり前にグリーフケアを。
特別なことはいらない、ただ話を聞いてくれるだけでいい。
苦しんでいるお母さんの心が、少しでも楽になりますように。