出産までの経過は・・・
妊娠5ヶ月のとき
『胎児水腫の可能性あり』
担当医師の判断で・・・
大学病院の紹介状を渡されました。
大学病院の医師からは、
染色体異常の可能性を言われ
『羊水検査』を進められました。
その後の検診で、お腹が
パンパンでカチカチだった為
緊急入院する事になりました。
『切迫早産、羊水過多症』でした。
毎日、内診で早産防止の薬を入れ・・・
週1度の胎児のNSTテスト。
朝と夜の心拍の確認や・・・
子宮収縮を止める24時間の点滴
絶対安静 トイレと病室の行きのみ。
羊水過多症だったため
お腹の張りはおさまるわけでもなく・・・
胃や肺の胎児発育遅延のため
羊水を飲めていなかった。
しだいに・・・私のお腹は
羊水でパンパンに膨れ上がっていき・・・
胸の下あたりまで激痛を伴ってきた。
ウテメリンという・・・
張り止めの点滴を入れていたけど・・・
痛みがピークになり・・・
緊急採血の結果・・・
肝臓の数値が高くなり↑
マグセントという点滴にかえた。
薬の副作用で全身筋肉が低下
ベット脇に、ポータブルトイレ
内診もベット、食事もまったく出来ず・・・
そんな入院生活でした。
お腹がパンパンで毎日とても苦しく
息も吸いずらくなっていきました。
羊水を抜くために羊水穿刺を3度ほどした。
お腹に針を刺し羊水を抜くという処置です。
一度目は麻酔なしだったため・・・
気がおかしくなるほどの痛みを伴った。
針が腹膜を越え、その痛みは強烈。
逃げ場のない痛みを・・・
看護師さんの手を掴み耐えた。
今思えば、出産より痛かった。
さすがに、二度目から麻酔してもらった。
抜いてもまた羊水は増えるので・・・
また、抜くという繰り返し。
食事も食べたらすぐに 吐いてた。
水も少しでも飲むとお腹がチクチクして痛くなった。
お腹に入る物が
容量オーバーしてしまってた?
8ヶ月だというのに・・・
お腹は双子の妊婦さんなみ。
胎児は、関節が拘縮する病気だったため
お腹の中で自由に動かす事が出来なかった。
胎動も、もちろんなかった・・・
けど・・・
毎日、看護師さんに確認のためか・・・
胎動ありますか?って聞かれる。
それを、答えるのが辛かった。
医者には染色体異常の18番
18トリソミーの可能性があると言われてきた。
医師に羊水検査を再度すすめられた。
検査して異常がわかっても・・・
検査して異常がわかっても・・・
私達夫婦は、人工中絶はまったく考えていませんでした。
法律で中絶はもう出来ない数週であると、夫は医師に言う―
羊水検査するメリットもないと言っていた。
何度もこんなやり取りを、医師と繰り返してきた。
しかし医師は染色体だとわかれば、
その染色体の病状に適した準備は出来ると言いました。
羊水穿刺を、すると同時に羊水検査もする事にした。
後日・・・染色体検査結果は『異常なし』でした。
喜びました!
光が少し見え、明るい気持ちになった。
生存率が上がるのかな?とその時は思いました。
MRIもしましたが・・・
頭部の浮腫み
頭部が数週のわりに小さい事。
手の動きが同じである事。
関節硬縮の可能性。
胃や肺が隠れて確認できていない。
医師に、産まれてこないと
わからないですと言われた。
色んな検査や
エコーも何時間もかけ
何度も見てきた・・・。
もう・・・出産後すぐに小児科医に
お任せする事で精一杯です。
(病名はペナーショッカー症候群と、関節拘縮症でした。)
そして、
運命の日は近づいてきて・・・
おしるし、高位破水の兆候が見られ5日後・・・
私は、陣痛室に移動しました。
羊水が多く子宮が延びているため微弱陣痛でした。
陣痛促進剤の点滴を入れましたが効果なく・・・
同じ陣痛室の妊婦は、陣痛で叫び悲鳴をあげていた。
これが陣痛なのか・・・すごく恐ろしくなりました。
私は、というと・・・
陣痛室に、移動したのにもかかわらず、
会社の方のお見舞いや、親戚のお見舞いと・・・
多少の重い生理痛的な痛み?ぷち陣痛は
あるものの・・・普通に会話していました。
そして・・・
陣痛から38時間後の
丸一日が経った午後1時前頃 ―
医師に人工破水させましよう!と言われ・・・
処置室で、人工破水させました。
その瞬間!私のパンパンになっていたお腹から
ザッバーン!と
羊水がすべて抜け落ちた。
これから出産だというのに、看護師に
『あぁ~楽になったぁ~』と一言。
医師はびしょびょになり、
処置室も羊水で水びだしです。
そして羊水が無くなるとすぐに、りきみたくなり ・・・・
分娩室へ移動しました・・・
やっと我が子に会える。
私は不安もあったけれど、
早く楽な身体になりたい
気持ちでいっぱいだった。
昼真という時間帯でもあり・・・
大学病院の研修生、研修医や
産科スタッフの方、
NICU小児科スタッフ(全スタッフ)
たくさんの医師・看護スタッフ総動員でスタンバイする中・・・
わたしのお産は、始まりました。
夫もすぐに分娩室に来て、立会い出産でした。
そして・・・分娩台に乗り
私は何度か、りきみました。
看護師さんの・・・
『赤ちゃんの頭見えてるよ!髪の毛見えてるよ!』
という声に・・・安堵の気持ちでした。
頭部が小さいだの、浮腫んでるだの色々言われてきて・・・
どんなもんかと、正直な気持ち、ほんの少しだけど怖い気持ちもありました。
けど、看護師さんの言葉で今。頑張らないと!とふっきれました。
『次で、赤ちゃん出そうね!』と看護師さんの言葉で
おもいっきり、りきみました!!!
産道を出る直前にきて・・・
『この痛みを越えないと産まれないの!?』
と思うくらいの痛みに出会いました。
わたしは目をつぶり、声を押しきり―
全神経を、産道の出口に込め力を出しきった。
そして・・・
2011年6月13日 午後1時12分 1,296g
第一子長男。泰輝はこの世に誕生した。
産まれてきても泣き声は聞こえず・・・
もの凄い素早さで、看護師の手により・・・
となりの手術室に連れていかれたのが見えた。
ほんの一瞬、一秒だけ
連れていかれる姿を見たのが・・・
生きている我が子に会えたのが・・・
この時が・・・最後の瞬間だった。
多くの医師、看護師が見守る中で
息子の手術は始まった。
口から息が出来ていない!
しかし鼻からの管が入らなかったので
気管切開術を・・・
しかし気管が細く、肺に繋げる事が不可能であった・・・。
体の中の作りがじゅうぶんでなく、未発達だった。
分娩台で待っているこの時の私の感情は・・・
達成感と疲労で何故か?
我が子は、大丈夫と期待していた。
看護師に性別を聞くと・・・
男の子ですよと言われ驚いた。
女の子かもしれないと・・・・言われていた。
エコーでは隠れていたみたいだ。
夫と、勘違いしていた事に笑い合い
男の子用の名前を考えていたのが・・・
『たいき』だった。
二人で、たいきぃ~!?
と声をあらげた。
しばらくすると・・・
女性執刀医が来た・・・
切開して切ってみましたが
これ以上中を切って見ても・・・・
助かる可能性はわからないですが、どうしますか?
と言われ・・・・
・・・・・・・・・・・・・戸惑う旦那と私。
医師の私的には・・・
これ以上切っても可哀想だ。と言う判断で
『もういいです。』・・・・・と
我が子の命の選択をした。
この時は・・・頑張った息子に申し訳ないくらい
深いため息が何故か出てしまった・・・。
そして・・・
産まれて48分後・・・
息子はゆっくりと心臓を止めました。
そして、切開した傷を縫い・・・
看護師さんに綺麗に拭いてもらったり
お着替えさてもらったりしていた。
看護師さんには悪いけども・・・
産まれて初めての抱っこは
看護師さんでなく・・・
私がしたかったよ・・・
生きている我が子を一瞬でも
抱きしめてあげたかったよ・・・
はじめてのお着替えや
おしめも私がしたかった・・・
そして・・・
看護師の手により我が子が
私のもとに連れられて来た。
我が子との初対面!
うわぁ~可愛いぃ~!
見た目では奇形と言われる箇所はなく・・・
まつげもフサフサ
髪の毛もフサフサでクリクリ@
スヤスヤと・・・
眠っている様な
瞳は閉じているけども・・・
私に似て
キリットした目を
しているのがわかる。
猫さん目の男の子。
その姿は・・・とっても安らかで・・・
可愛いお顔だった。
彼は、大きな役目を果たしたかの様に・・・
息はしていないけれども・・・
お母さん大好きだよ! って
顔の表情を見ているとちゃんと伝わった。
可愛い我が子を見ていると
とても・・・愛しさがこみ上げてきて
初めて私の中の母性が芽生えた。
初めて抱く、わが子を
残り限られた短時間で・・・
一生分の思いを込め・・・
精一杯の愛情をおくり、抱きしめた。
しばらくすると・・・・
泰輝のおばあちゃん2人が分娩室に入ってきた。
私の母は、泰輝を見た瞬間・・・
『可愛いお顔してやる~』と涙ぐんでいた。
分娩台で寝ている私は
抱っこする事ができなかったので・・・
私は母に、『抱っこしてみる?』と言った。
母に初だっこを、させてあげた。
私は、初めて親孝行できたかな?と感じた。
そして・・・
お義母さんにも抱っこさせてあげた。
はじめ、戸惑っていたお義母さんも
ポロポロと大粒の涙を流していた。
この子には、きっと何か意味があると―
言って下さった。
小さく産まれてくれたおかげで
私の陰部は破裂も数ミリで・・・
陣痛の痛みも和らげてくれた
親思いの優しい子だった・・・。
産まれてすぐの大手術を終え・・・
小さな身体で精いっぱいの力を見せてくれた。
命尽きるまで・・・努力を惜しまずに・・・
頑張ってくれた。
今では、色々な人たちと出会い・・・
夫との絆を深めてくれた息子に
感謝とお別れの 涙でいっぱいです。
半年間、ありがとうね、泰輝。
2011-07-31 02:37:09
