先々週のブログの続きです。
池間島のミャークヅツで振舞われるミルク酒、と呼ばれるものは、
みき、の代用的な存在ではないのか?という私の予想を深堀していきます。
さて、こんなブログを見つけました。
一部転載、気になる部分を赤字チェックします。
「それでミルク酒は、身体にいいし、美味しいし、ということで、池間島と、池間から分村した地域(西部、佐良浜)に広がっていったわけ。
そのあと、そのお酒がお祭りに使われるように、なったんだね」
「……お祭り?」
「『ミャークヅツ』という祭りを毎年、旧暦の8月後の丙午から三日間、やるんだけどね。今年は10月27~29日の三日間、かな。
もともと昔は、いわゆる“くちかみの酒”っていう、白濁したお酒を使っていたらしいんだけど…。
それの代替品として、『池間の皆が飲んでいる白濁したお酒』ということで、ミルク酒が使われるようになったんだと思うよ」
くちかみの酒! いわゆる、女性が口に含んで発酵させて作る、神事に使う、聖なるお酒というやつだ。その代用としてミルク酒を採用…! まさか、そんな使い方をしているとは。
「それじゃ、お祭りの時は、ミルク酒だけ飲むんですか?」
「そう、ミルク酒ばっかり」
とあります。
とある漁師が生み出したミルク酒生まれ話もいやはや興味深く、面白いのですねえ。
そして、このブログには後編がありまして、
ミルク酒の作り方について詳しく触れているのですが、これがまた面白い!!!!
と、はい。
脱線していますが。
『池間の皆が飲んでいる白濁したお酒』
という言葉があるように、やはりあの白い色目からミルク酒の代用となったのをうかがわせる証言ですよねえ。
だけど、気になるのが、
池間の皆が飲んでいる、
という表現です。
なんとなく、外から目線な言葉に聞こえるんですよね。
ちょっとこのニュアンスをどうせ説明していいのやら。
池間の人が、これでいけるんじゃねえ?的に始めたのではなく、
他の島の人が池間の人が飲んでいるのを見て、
自分の島もマネしだし、それが口噛み酒の代用になったことに気づいて、
それが逆輸入されて、という感じかなあ、とも予想できるし。
でも、島の人の言葉って、
自分のことだけど、他人のことのように語る、独特の言い回しやニュアンスがあって、
そういう世界なのかもしれないし。
まあ、そのあたりのことはわかりませんが。
ミルク酒が、やはり、神酒の代用、代替品としてミャークヅツで飲まれるようになった、と言う可能性がある、ということと。
ミルク酒、は、美味しいんです。
以前、佐良浜出身の男性が作ってくださったのを飲んだのですが、
口当たりが良くて、カルアミルクみたいで、美味しいんですよねえ。
そして、後編にあるように、作り方にコツが要ります。
あの時は、まんなかあたりでワシミルクが滞り、
一升瓶をめちゃくちゃ振ってましたねえ。
懐かしい思い出です。