夏目漱石が明治44年に行った講演を書籍にまとめた【現代日本の開花】を読んでみました。
アメリカに来る前は、あまり本は好きではなかったのですが、こっちに来て鬼のような量のリーディング課題をこなしていくうちに、本から何かを学ぶ楽しさを知る事ができました。
知らない事が書いてある面白い本をたくさん読んでいきたい

何かおすすめの本があったら教えて頂きたいです

本題に戻りますが、この本は夏目漱石が文化の開花の定義とその意義について語っています。
自分の中で印象に残った部分について書いてみようと思います。
『開化は人間活力の発現の経路』…開花には、消極的なものと積極的なものの二種類が存在する。
消極的な活力の例えとしては、昔は歩いて移動していたが、時間節約のために馬車ができ、車ができ、さらに遠くに行くために電車ができ、船ができ、飛行機までできた、という人間の不便を解消するために生まれ出てくる種類の開花。
積極的な活力とは、例えば道楽のような進んで活力を消耗するものが発展して文学になり、科学になり、哲学にもなる、という話。
この2つの活力が入り混じったものが現代の開花だと話しています。
さらに彼は、この二種類の活力が昔から今に渡って長い時間かけて開花していった結果は、昔よりも生活が楽になっていなければならないはずだが、実際は昔の人に対して一歩も譲らざる苦痛の下に生活している、と述べている。
つまり、生活の程度が高くなっただけで、生存の苦痛が柔らげられたという訳ではないという事。
この部分には、はっとさせられました。
私たち人間は、今も昔も生活の質を高めるために働き続けている。確かに生活はどんどん楽になっている。ルンバが家を掃除してくれたり、Skypeで国外の人と簡単に連絡が取れたり..。でも、人間というのは強欲なもので、どの状況下においても満足し、幸福感を持続させる事はなかなか難しい。iPhoneなんか顕著な例なのではないでしょうか。毎年新しい型のiPhoneが出てきますが、みんな現状に困っていなくても新しい物を欲しがる。
それが悪い事ではないと思いますが、時々、私たちは無いものを追い続け過ぎているように感じる時があります。
この本を読んで、自分たちがそういう性質を持っているという事を知り、たまに自分の中で踏みとどまって現状の幸せに気づく事も大切な事なのではないかと思いました。
まだまだ書きたい事もあるのですが、今回はこれくらいに留めておきます!笑
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現代日本の開化
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では^^
