何だか、防犯どころか防衛の方が大事じゃなかろうかという感じになってきましたが

せっかくなので続きを書きます。



犯罪学は、実はとても古い学問だそうです。

刑法で、罪の定義をするところから始まり、

犯罪者がなぜ犯罪を犯すのかという原因論、そして現代は犯罪の機会論が一般的になってきています。




犯罪機会論とは、

犯罪者がいたとしても、実行するチャンスがなければ犯罪を成功させようがないという考え方です。



そのキーワードは、

『見えにくい』『入りやすい』です。




例えば、このような公衆トイレ。





入り口が一つで中で男女が分かれているパターン。




これは、誰でも同じ入り口から入っていくので『入りやすい』と言えます。



でも。。。周りの人が気づくんじゃない?と思えますが、人の流れはいつか途切れます。



よって、危ない構造といえます。



一方、こんなトイレだったらどうかというと




男女で入口が異なっているので、
さっきのトイレよりも入りにくいと言えます。


ほかにも、

・両側に壁がある道は『見えにくい』ので危ない。

・開けている道でも、民家や人通りがないなら『見えにくい』

と言えます。
『入りにくい』という意味では
ガードレールのある歩道とない歩道では、ガードレールがある方が『入りにくい』。
なぜなら、ガードレールが途切れるところに行って車に乗ってもらわないといけないからです。


また、物が散乱している場所とそうでない場所は、前者の方が『見えにくい』し、誰かが何かを置いても気づかれにくいから『入りやすい』場所と言えます。よって危ない。



という感じで、犯罪機会論は
犯罪者にも被害者にも焦点が当たらず
環境に注目します。


ならない場所(例えば海外とか)や、会社の防犯を考える時に参考になれば〜と思います。