師走だ!
早いですね!


今年もたくさんの新しい出会いがありました。
10代〜50代まで、様々な個性の皆様。
すごく面白い。


10年以上ぶりで再会した人もたくさんいます。
不思議な一年でした。


社会人として最初に働いた場所での仲間達と再会する中で思い起こされる、どうしても忘れられない強烈な人がいます。


その会社を作った方、通称オーナーです。
当時たぶん60代後半くらいで、すごい迫力の女性でした。


「なぜ生きるかじゃない、いかにして生きるかだ」ということを、毎日毎日朝から晩まで問いかけられていた気がします。



宇宙の全てのことの答えは、今、ここにいる、自分の中にしかない。
ちゃんと自分をみて、感じて、そして自分を開きなさい。



当時の私は、「それはモチロン大事なコトだけど、精神論ばっかりじゃ、仕事が進まないじゃーん。作業する時間も考えてよー」と、不満にさえ思ってました。
生意気だった。。。



今年、色々な人と再会する中で、オーナーが今春、80歳を過ぎてお亡くなりになっていたことを知りました。


すごい人だと尊敬はしていたものの、ある意味恐怖の対象でもあった人。
たぶん街中でお見かけしても、話しかけずに逃げたかもしれない人。


でも私はなぜか、心にぽっかり穴があいたような気持ちになりました。


先日、細々とお手伝いしていたその会社のお仕事を卒業することにしたので、久しぶりに新宿に行きました。
帰り道、「新卒の内定も新宿でもらったな」とか、この約15年をしみじみ思い返していたのですが
箇条書きにするとツライ思い出の方が多かったはずなのに
湧き上がってくるのは感謝、感謝、感謝の念ばかり。


今年再会したあの人もこの人も、その楽しい時間も、全部全部つないでくれたのはオーナー。
彼女が作ったあの会社は、いったい何万人の人達の出会いや幸せを紡いでくれたことか。



そして、第1話で考えていた世界、オーナーも同じ事を言ってくれていたのではなかろうか。



ある時、オーナーが冗談交じりに言った事があります。
「お前達、私に狂気すら感じて恐怖に思うかもしれないけど、きっといつか思い知るだろうよ、私がいかに愛であったかと」


当時新人社会人だった私は、これを聞いて若干引く・・・、というかだいぶ引いてしまって、逆に印象に残ってたんですが・・・


・・・。

・・・。


オーナー、
私はついに思い知ってしまいました、
貴方の存在が、愛そのものであったということを。



家に帰り、ちりとてちん本を何気なく手にとると
開いたページが、師匠が亡くなった回の話でした。


BGMの日本語訳を読み、ハッとする。


「振り返ってみると私は
どれほど運がよかったことか
あなたの愛に感謝します。


あなたは教えてくれた
世界を理解できるように
転んだ時は立ち上がるように。


そして今度は
私が教える番ですね。」



直接は何も恩返しできなかった。


でも私がこれからできること、
きっと色々ありますね。


本当に本当に、ありがとうございました。