あまりにもすばらしく晴れ渡る秋空が続きましたが
今日は雨模様。
私も好天気に浮かれて外出が多かったので、今週末は
映画や音楽でしっとり過ごしています。
 
映画は以前に録画して全然見ていなかったこちら。
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「博士の愛した数式」
原作が小川洋子さんだし、見たら号泣必至が覚悟なので
ついつい見そびれていました。評判に違わぬにいい映画でした。
 
そして音楽は以前にもupしたことがあるのですが
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」
 
久々に見た「名曲探偵」で、「さてこの王女とは誰?」と楽しい
推理が繰り広げられ、久々にどっぷり夢とファンタジーの世界に浸りきり
現在ヘビロテ状態で聞いています。
 
infanteが王女、特に幼くしてスペインからフランスに嫁いだ王女を指す
というのは初めて知りました。「パヴァーヌ」もスペインの舞曲。
そしてあまりに美しい旋律。。。。。
 
ああ、妄想が止まらない(笑)
 
「博士。。。」もラヴェルも取り立てて奇抜な何かがあるという物語や
曲ではありません。
 
でも涙か止まらなくなるほど美しいです。
「博士」は事故で脳障害を負い、記憶が80分しか続かない老紳士と家政婦さん、その息子との絆の物語。
記憶する力を失うというのはどれだけ不自由で苦しいことかわかりません。でも博士人間にとって本当に大切なものは失っていないのです。
 
一見数学というあまり人間臭くない物だけに没頭しているように見えるけど
生きているものではなくてもそれを「愛する心」は誰よりも強い。
自分以外のものを愛おしく思い、尊重し、思いやる。その対象は人間、生き物すべて、自然、この世にあるあらゆるもの、事象、何であってもかまわない。
 
シンプルなのに、この上なく美しい。タイガースのが大好きな少年の
頭をくしゃくしゃっと撫でるときの博士の表情、本当に胸を打ちます。
 
ラヴェルの人生は後半とても悲劇的で、事故で頭に傷を負い
頭に音楽が浮かぶのにそれを譜面に書き留めることができなくなってしまいます。
このことを知ったとき本当に悲しかった。
でも「博士。。。」を見て、少しその悲しさが和らいだ気がします。
 
ラヴェルもまた、一番大切なものは失っていなかっただろうと思えたから。
自分の書いた曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」を聞いて
「誰が書いたのだろう、美しい曲だ。」と語ったそうです。
美しいと感じる心が残っていたこと。
残酷ともいえるけれど、音楽を創造したいという心が残っていたことは
祝福だったのではないでしょうか。辛いけど。。。。
 
「王女」は一体誰なのでしょう。アマデウスに刺激されてただいま
妄想炸裂中の私です。
 
ラヴェルの事を調べると本当に優しくて、繊細な性格だったようです。
子供が大好きで、困った人には必ず手を差し伸べてしまう人だったというのは
まるでマイコーではありませんか♪
 
そういう優しさって、音を聞いてるとなんとなく感じられますよね。
最近はネットで何でも調べられて、こういう情報も得やすいですが、以前は
音楽を聴いてなんとなく想像するしかなかったです。でもその想像って
だいたい当たってる。
 
想像力を刺激されるのも音楽を聴く楽しみの一つかもです。
「パヴァーヌ」少し深く調べてみようと思ってます。
(DIANAさ~ん、ありがとう!)
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最近あんまりマイケルの情報を追ったり、記事を書いたりができていません。
皆さんご存知のマーレー裁判が少し気になっているのが理由です。
とても重要な裁判だとは思うのですが、やはりプライヴァシーに係わることは
全部が全部知らなくてもよいのではないか、というのが私のスタンスです。
やっぱり好きなアーティストのことはいっぱい知りたいとは思うのですが、
あくまでも作品を通じて、と思っています。
正当な裁判が行われ、真実が明らかにされることを心から願っています。