クィーンのボーカリスト、フレディー・マーキュリーとマイケルがデュエットする予定があったことを知ったのは、マイケルが亡くなってからの事。西寺郷太さんが「熱中夜話の中で話していたのを聞いて(確か)さっそくyou tubeで確認。あまりにも豪華な
二人の競演にぼーぜんとしてしまいました。
私はフレディーのボーカルも相当好きです。
元々の声が「神さまの贈り物」としかいいようがない美声なのに加えて、
高い音楽性と表現力が備わった最高の楽器。持って生まれた華。
私の中では、マイケル、フレディー、スティービー・ワンダー、井上陽水が
四天王です。
もともとの声質に恵まれなくても、個性的な声でいい歌を歌う人も沢山居るけど
私は「声のよさ」にやられる人です。
「State Of Shock」フレディー・マーキュリー&マイケル・ジャクソン
結局アルバムには入らず、幻のデモバージョンになっています。
クィーンは私の中学時代、女の子のアイドルでした。
ベイシティー・ローラーズ、キッス、クィーンとか英米のロックバンドの人気が凄くて、
私も曲を聞いたこともないのに名前を知ってたし、メンバーのプロフィールとかも覚えていました。
男子はエレキギターを買ってもらって、ディープ・パープルの「スモークオンザウォーター」なんかを弾いてたわけです。「ベッベベーン、ベベッベベーン~。。。。」その後が続かん!みたいな。私の世代は完全なポスト・ビートルズ世代ですね、今考えると。私はロックにはあんまり興味なかったけど、大学生ぐらいになってからだんだん
クィーンは聞くようになっていきました。やっぱりフレディーのインパクトかな。
西寺さんの「熱中夜話」の中の話で、もう一つ面白かったのが、
マイケルの曲を分析して、「They Don't Care About Us」がクィーンの「We Will Rock You」にかなり影響を受けているという話。確かに激しいリズムの繰り返しと力強い
メロディーだけでシンプルに作られた曲の構造が似ています。マイケルはボーカリストとして、バンドのフロントマンとしてのフレディーにかなり憧れていたらしいし、曲作りに何か取り入れていても不思議はないです。
「We Will Rock You」は日本のコマーシャルでもよく使われているから、クィーンの曲の中でも知名度が高いほうでしょうか。何せ威勢のいい曲だから、スポーツの応援の時にも良く歌われます。私の友達の子供さんがアメリカンスクールに行っていたころバレーボールをしていて、試合の応援に行ったのですが、選手の入場の時にこの曲を使っていました。応援席では全員が足を二回踏み鳴らして一回拍手の「ドンドンチャッ」のリズムを打ち鳴らして、楽しかったです。
クィーンが「We Will Rock You」を録音した時にも、足踏みと拍手でリズムを録音し、
オーバーダブ(多重録音)してリズムパートを作ったということです。ROCKという言葉には「相手を打ち負かす」という意味もあるのです。だからスポーツの試合にはぴったりということ。(出展:ウィキペディア)
「We Will Rock You」の訳詞を見ていると、「お前たちを驚かせてやる、揺さぶってやる」というのが多いですね。あと「感動させてやる」とか。「We Will Rock You」というフレースだけならそれでもよさそうだけど、詞全体なら「打ち負かしてやる」のほうがぴったりくるかなと思うので、訳してみました。
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Buddy you're a boy make a big noise
Playin' in the street gonna be a big man some day
Ya got mud on yo' face
Ya big disgrace
Kickin' your can all over the place
Singin'
あんたは通りで遊びまわる小僧だが
Playin' in the street gonna be a big man some day
Ya got mud on yo' face
Ya big disgrace
Kickin' your can all over the place
Singin'
あんたは通りで遊びまわる小僧だが
いつかは大人になるだろう
顔は泥で汚れてる
なんていう屈辱だ
そこらじゅうで空き缶を蹴飛ばしている
こう歌いながら
We will we will rock you
rock you
「お前達を打ち負かしてやる」
Buddy you're a young man hard man
Shoutin' in the street gonna take on the world some day
Ya got blood on yo' face
Ya big disgrace
Wavin' your banner all over the place
あんたは気難しい若物になった
いつかこの世界で何かをつかんでやると叫んでる
顔には血がにじんでいる
なんという屈辱だ
そこらじゅうで自分の主張を書いた横断幕を振り回しながら
We will we will rock you
「お前達を打ち負かしてやる」
「お前達を打ち負かしてやる」
We will we will rock you
「お前達打ち負かしてやる」
「お前達打ち負かしてやる」
Buddy you're an old man poor man
Pleadin' with your eyes gonna make you some peace some day
Ya got mud on yo' face
Ya Big disgrace
Somebody better put you back into your place
あんたはもう貧しい老人だ
Pleadin' with your eyes gonna make you some peace some day
Ya got mud on yo' face
Ya Big disgrace
Somebody better put you back into your place
あんたはもう貧しい老人だ
いつかは心が安らぐことを願った眼をしてる
顔には泥が塗られてる
なんという屈辱だ
だれかがあんたの場所を探してくれるといいんだが
We will we will rock you
「お前達を打ち負かしてやる」
rock you
「打ち負かしてやる」
Everybody:
We will we will rock you
Hmm...?
We will we will rock you
Alright
皆歌おう
「お前達を打ち負かしてやるぜ」
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社会の閉塞感を打ち破ってやりたいというパワーをみなぎらせた歌詞に感じられます。「お前達を打ち負かす」の「お前達」は権力者とか、眼には見えない大きな悪とか、社会の矛盾を作り出している者たちなのかなという気がします。
郷太さんの説明によると、「We will we will rock you」のフレーズのところのメロディーが「All I wanna say is that they don't really care about us.」のメロディーとほぼ一致するということです。リズムは変えてあるけど、単純化すると「ドシラソラ」となりますね。
TDCAUも皆さんご存知の通りかなり怒りや主張をはっきりと打ち出した曲です。
でも「They Don't Care About Us」をそのまま訳すと「彼ら僕達のことなんか気にかけてない」となります。ちょっと弱いかんじ。
私はTDCAUを聞く時はいつも「We Will Rock You」の意味も感じながら聞いています。
「お前達を打ち負かしてやる」
オフィシャルPV