正月は特段のこともなくほぼ普段同様の元旦を迎え、、無為に・何気なく、時を過ごしてしまった。柳田國男の世界観ハレ(晴)ケ(でいうならば正月はそもそも“ハレの日”であるはずであるが、、何となく“ケのごとくの日々”で、昨日で松の内も終ってしまった。

なぜ、特段の感慨もないのだろうか、、

◆感激や驚きを感ずるものが少ない◇

目を世の中に転じると、実に、暗い話・残酷なことや不安をもたらすような要素が蔓延していることか。

* 世界の中では、テロや中東の紛争・紛糾地域の拡大、あるいはアフリカを中心とした飢餓・難民の深刻化。そして、ロシアや中国の覇権争いやそれらに関連した石油エネルギー争奪戦の行方の不透明化、地球環境の悪化。などなど、、暗雲立ち込める話に枚挙に暇がない。

* 国内はというと、年金問題の泥沼化や二大政党制・政治の不安定化、国際社会の中での地位や役割の低下、地域間格差やワーキングプアの拡大。など、不安定な・先の見通しの立たないファクターが余りにも多い。

◇′08年は何を目指して◆

世の中、どこに行ってしまうんだと思っても、人一人ができることは、極めて限られている。まして、政治家でない限り、直接的にかかわって日本の社会や経済をダイナミックに動かすことなど、当然できるはずもない。

* 私にとって大事なことは、まずは今の自分自身を・自分ができることを知ること、何がしたい・どんな方向に向かいたいのか認識すること、そしてそれに向かって行動すること、、と考えている。

具体的な私のことで言えば、地域経済社会を活性化する仕事をしているので、まずはそれらの計画・ビジョンを実践社会の中で検証し、実現化すること。それらがより有効であるよう、プラン・ドゥー・シーで継続すること。現実にできることから、積み上げていくこと。。。

* 個人の私的なことでは、生き甲斐を感じるモノ・コトを見出し、忙しくても時間をつくり出して、その時間を享受すること。どんな些細なことでも、小さな喜びでも、、それが幸せだと感じられる感性をもつこと。。。

* 冒頭の話に戻るが、ハレとケでいうと、、ハレも日々“非日常的”な状態が続くとそれはもはや、ケ“日常”となり、何の他愛もない?普通のことになってしまう。私は、まずは日々の暮らし、“日常”の中で喜びや幸せを感じることこそ重要なのだ、、と思料する。。。

また、人が人として生きていることを実感するのは、、社会や人と人との繋がり、コミュニティ、などによって体現できることと考える。そうした活動を深めることも、日頃の生活の中で重要なことである。

したがって、結論は、、現実の社会情勢・環境などを冷静に直視しつつ、自分なりの認識と目標を持ち、、能動的であっても・自然体で・感受性豊かに生きていく、、、そんなところだろうか。

今年に入って、7日間・漫然とウダウダと時を過ごしてきた、、それも必要な時間だった。私にとって今日からまた′08年のスタートが始まる。

☆★ワインを長らく親しんできている人も、、おそらくあまり目に触れたことのない、

知る人ぞ知る“モルドバ・ワイン(Moldova)”を飲む機会を得た!!

モルドバ共和国は、東ヨーロッパの黒海の西に位置し、北・東はウクライナ、南・西はルーマニアに囲まれた国で、肥沃な黒土地帯でぶどう栽培に適し、同国最大の輸出品目となっている。文化的にはルーマニアに近く、歴史的にはルーマニアとロシアの係争の地となってきた土地柄で、第2次世界大戦後・ソ連邦に編入され、‘91年には漸く旧ソビエト連邦解体の過程で独立。

現在でも、ドニエストル地方などで民族問題を抱え、他方においては、エネルギー資源のほぼ100%をロシアに依存し、産業構造は農業・食品加工、軽工業が中心と、旧ソ連圏のヨーロッパ諸国の中でも、突出して貧しい国に属している。

◇一方、ワインの歴史は極めて古く、紀元前5000年頃より自生していた葡萄を家庭用ワインとして生産していたといわれる。BC3000年頃ギリシャの統治下となり、ギリシャ・ワインとして一大産地を形成し、次第に西ヨ-ロッパに広がり、BC500年頃にはローマ帝国下でヨーロッパ全土にモルドバ・ワインが普及して行った。

また、フランスに渡ったのもこの頃で、ヨーロッパ各国の王室にも飲まれるようになって行った。1878年には、国営企業のミレスチ・ミーチ社(Milestii・Mici社)のワインがパリ・国際ワイン展示会での金賞受賞を契機に、欧州各国でも各種の受賞を受け、英国ヴィクトリア女王にもそのヴィンテージのコレクションが愛飲され、以後代々、英国御用達としてレセプションには必ず使われるまでのワインとなった。

◆‘91年の独立以降、欧州各国に売られるようになったものの、それまで日本とは国交がなかったことなどから輸入ルートがなく、日本の小売市場やレストランなどでついぞ見かけることができなかったワインとなっている。また、ミレスチ社のコレクションについては、英国王室限定であったものが、今般、日本にある会社が総販売代理店となって限定輸入が可能となり、日本においても飲める機会ができるようになっている。

☆そんな言われ因縁のあるワインを、今回飲むこととなった!!

“モルドバ・ワイン試飲会”で飲んだワインは、前述のミレスチ社(国営企業)のが2本、クリコバ社(Cricova社;民営企業)のが4本の、計6本だった。

§1.MILESTII MICI Riesling Vin de colectie(‘86年 リースリング・コレクション、ミレスチ社)

;ぶどうの品種はドイツの白ワインの品種のリースリングであるが、ドイツの一般に味わうものと違って、甘味・果実味が少なく、どちらかというとカビネット・タイプのものかと思わせるようなワイン。色も薄く、‘86年と年代もののワインのせいか香りもほのかで、舌触りも滑らかであっさりしている。(この日一番の、値段の張るワイン。ラベルがボトル一杯に巻かれ、図柄も何とも特徴的、歴史を感じさせる。)

* ドイツのリースリングの上質ワイン(QmP;肩書き付の上質ワイン)では、糖度の最も低い・カビネット(Kabinett)から糖度の高い・トロッケンベーレンアウスレーゼ(TrockenbeerenausLese)まで5段階に格付けされていて、その他、QmPでは自然凍結した果実から作る・アイスヴァイン(Eiswein)がある。

これに合わせた前菜

☆トマトムースに赤ワインのジュレ

;ムースはまろやかなトマト味がひろがり、このワインにピッタリ。

§2.SAUVIGNON VIN DE CONSUM CURENT(‘04 サービニョン、クリコバ社)

;ぶどう品種は白ワインのソーヴィニヨン・ブランで、この品種の味わいはあるが青い桃といった感じが適切かと思わせる、酸味が比較的強く・甘味の少ないワイン。

付け合せは

★フランスパンにカマンベール・チーズの温めたもの&青じそ・ジュレを合わせたもの

;温めたカマンベール・チーズが、白ワインにとてもフィットして新しい発見。

§3.MILESTII MICI MOLDOVA De Lux (モルドバ・デラックス、ミレスチ社)

;カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ブランのぶどう品種を使ったスパークリング・ワインで、赤ワインのティストが強く・甘さも強い、やや変わった発泡性のワインといえる。

☆メインディシュは、スズキと鯵のビニエ

;魚にソースが程よい味でからみ、発泡酒ともマティング。

§4.Cabernet (‘05 キャベルネ クリコバ社)

;品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンの単品種だが、渋みが少なく、余韻もほとんど感じられないワイン。まだ年数も若く、やや野イチゴの香りがした。

★ポテトサラダ

;口直しにか、この段階で一口サラダ(四口で食べた)がでてきた。

§5.CABERNET VIN DE COLECTIE(‘90 キャベルネ クリコバ社)

;品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンの単品種で前のと同じだが、似て非なるもの。全体がとてもマイルドな味わいで、渋み・タンニンなどに深み・余韻を感じさせる。私にとって、この日一番の、気に入ったワインだった。’90年は、フランスでもワインがいいヴィンテージの年となっている。

(なお、どういうわけかこの国のワイン・ラベルは、紙が薄く・コーティングしてないようで、セラーから出したボトルのラベルはゴワゴワになっている。)

☆牛ロースのポアレ

;醤油味のソースのかかったロースが、赤ワインにはとても合う。

§6.MUSCAT All Dimidula(マスカット、クリコバ社)

;マスカットの果実味・甘味が合って、嫌味もなく、デザート・ワインとしてはピッタリのもの。値段もリーズナブルで、お買い得といえる。

★デザートは、フランボアーズのムースにソルベ、コンポートしたポムなど

□長々となったけれど、、

いずれにしても、日本においては極めてレアーな、幻といってもいいワインを飲むことができて、とてもハッピーな日であった。

総括として、、

どこの地域にあっても、美味しいワインはおいしいし、旨くないと思うワインもある。それは生活習慣から来る口の差・嗜好の差でもあるので、どちらが正しいということはできないが、いずれにしても、旨いと思ったワインは高かった。☆★