昨日家に帰ったら、天井にゴキブリがいた。

前に退治したはずのあいつだった。

食器用洗剤をふんだんに使った特性殺虫剤をかけどもかけども天井をカサカサ移動するばかり。

隅に追い込み、壁に移動されないように下から上へと吹き掛ける。

しかし、何の影響もなくカサカサ移動。

油落としによる窒息殺以外の退治方法をマスターしていない(なぜか叩き潰すのに抵抗がある。同じ殺し方でも酷いと考えているからだ。しかし実際は窒息死も同じ死を与える事に変わりはないのだが。やはり僕は生粋の偽善者なのだ。)僕は、玄関まで誘導してから追い出す事にした。

結構簡単に追い出してホッと一息ついた後に、

隣人宅に入ったら僕のせいだ

と思い、ゴキブリを外で殺害する事にした。

結構近くの壁にじっとしていたので、すぐに見つけた。

僕がシュッシュッとして、ゴキブリが物陰に隠れる。

物陰に向けて僕はシュッシュッとする。

ゴキブリは逃げ場を見出だせずに混乱してジタバタしている。

ゴキブリが家に居るときは不法侵入だったのだが、今は家の外で、しかもゴキブリは僕に敵意を持ってない。

そんなゴキブリに対して、僕はせっせとシュッシュッ。

ゴキブリは逃げ惑う。

只の殺ゴキブリ犯だ僕は

ゴキブリは生きる為に子孫を残す為に死を覚悟して僕の家に来た。

ゴキブリは僕の目を盗み、せっせと食料を探し水を求めた。

一度目の戦いでシュッシュッされて瀕死になったにも関わらず、絶対的強者の恐怖を味わったにも関わらず

ゴキブリは僕の家に残り、戦う事を決めたのだ。

そして二度目の戦いで僕はゴキブリを追い出した。

戦いに勝利したのだ。

しかし僕はそれで終わりにしなかった。

敗者の死を求めたのだ。

二度の戦いでボロボロのゴキブリを執拗に追い、死を欲する。

僕は駄目だ

そう気付いた僕は家に戻った。

もしあのゴキブリが子供を残していったのなら、僕はまた戦うだろう。

その時は親ゴキブリのように見逃すのだろうか。

子供達の運命は、その時の僕の気分により左右される事になるだろう。

そう考えると、また部屋の隅で体育座りをしてしまった。

偽善者な僕はまだ正解は知らないが、今の考えを伝える事は出来る。

この話はゴキブリは殺すなって事じゃない。

もっと漠然とした、命とか弱肉強食とかについて考えないかって事。

オイラだってゴキブリだって蝿蜘蛛蚊だって
道で異性とすれ違う時に、

わざと見ないように、急に辺りをキョロキョロしてしまう。

挙動不審と思われるのと

じっと見て、こいつキモいと思われるのと

どっちかと言ったら挙動不審と思われた方が僕は良い。

でも最近、余りにも挙動不審の振りをし過ぎて逆に

こいつ挙動不審の振りしてわざと目合わないように意識してる。キモっ

って思われてるんじゃないかと思い始めています。

だから、下見て歩くか

携帯見て歩くのが僕のすれ違い対処法です。

でも携帯は、

こいつ私の事盗撮してる。

と思われてしまうとお縄になってしまうので、非常にリスキーです。
何かの雑誌に乗っていた動物で性格判断みたいな奴↓

犬はウルサイけど叱れば言うことを聞く様になる。

猫は静かだけど叱っても自由奔放のまま。

僕はどっちかというと猫タイプの人間との方が付き合い易いかな。

因みに僕は猫タイプです。

でも、僕は性格判断とか占いとか嫌いなので、やはり僕は僕っていう感じで格好をつけていたい。

イケメンであればもっと大胆に格好つけれるのに。

努力でどうにかなる事と、どうにもならない事が世には絶対ある。

しかし、そんな風に割り切っていても人生は絶対楽しくはならなくて

毎日明日が怖くなる。

だからいつも、明日の朝起きるとイケメンになっているかもという期待をしながら眠るのだ。

毎日同じだと面白くないから、朝起きるとドラゴン使いとか魔法使いとかになっているという期待を玉にしています。

多少意味分からなくても、今を繰り返すよりは楽しいはずという期待を抱いて眠ります。

起きて自分のままでも、今日は良いことありそうと思いながら家を出ます。

どんな期待をしているかというと、

小学校の時に好きだった女の子と偶然の再会をしたり

街やその辺で可愛い女の子にナンパされたり

道でお金を拾ったり

可愛い動物が自分になついたり

人助けをしてヒーローになったり

そんな事を期待しています。

きっと男の人は少なからず僕と同じ様な事を期待して家を出た事があるはずです。

でも、だからどうとかは本当に何もないです。

何かすいませんでした。